「真剣乱舞祭2022」(2)

「真剣乱舞祭2022」 原案:「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES/Nitroplus)構成・演出:茅野イサム脚本:伊藤栄之進音楽監督:YOSHIZUMI振付・ステージング統括:本山新之助振付:當間里美、國友裕一郎 ※スタッフ表がめちゃくちゃメンバー多い状況なので、今回はメインどころだけの記載にさせていただきます。 5月の宮城公演のあと、近場の千葉と東京に参戦、最終的に4公演を経験した。昨年の壽乱舞音曲祭は、現地参戦たった1回(プラス配信1回)だったのに…進化進化まあ、千葉で観た時は、けっこう宮城の景色がもっくん(千子村正役の太田基裕さん)中心すぎて、ベツモノを観ているような気がして、「私って、ほんとにもっくんのファンなのね…」なんてしみじみ余裕の感傷に浸ってもいたのですが、その千葉の後半あたりで、ぎゅいーんと、ハマってしまいました。たぶんね、「ぼくたちのあそびば」ファンの私としては、大和守安定(鳥越裕貴)と蜂須賀虎徹(高橋健介)のデュエットナンバー『Dreamless Dreamer』で、ぐっと来たのかもしれない。 公演は、休憩なしで進んでいく。本舞台と、そこからつながる張り出しステージ、そして、4か所のリフターがあり、映像は音曲祭と同じく本舞台上部と左右に映し出される。リフターの位置も、千葉は本舞台のサイドだったり…と会場によって位置を変えていて、スタッフワークの素晴らしさを随所に感じた。乱舞祭って、ライブパートの集大成なのかなーと思っていたけど、過去の円盤を見て、それ…

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「真剣乱舞祭2022」(1)

はじめての真剣乱舞祭。なのにアウェイ宮城で、私は本当に大丈夫なのでしょうか 仙台駅からシャトルバスに揺られること1時間弱、やってきましたグランディ21。⇒これは施設の総称で、上演される場所は、セキスイハイムスーパーアリーナ。こちらの右側の方の建物ですね。 とりあえず、絶対に必要なこんのすけペンライト(今回の真剣乱舞祭に出演する33振の刀剣男士のカラーを擁するペンライト)を購入し、まだ入場できるまで3時間あるんですけど…という困った状況になりました。日差しは強く、風も強い。しかし、どこにも休憩できそうな場所はない。地図には、県民の森とか描いてある…と思い、一人、散歩に出発する私。 え、まじすかこれ、迷ったら、行方不明になるような場所じゃない ビビりながら、遊歩道のようなところを歩き始める。 ずっと坂道を登っていくと、こういう感じの平地が。え、ここ、本丸じゃないこのサイズ感。←「刀剣乱舞」で言うところの「本丸」ではなく、城の設備としての「本丸」という意味です。むしろ、ここ城だったんじゃない (帰宅後調べましたが、グランディ21がある、利府の辺りが中世以降の城だったという記事はありませんでした。残念…) ずっと歩いていくと木の橋が。別に吊り橋でなかったし、とても綺麗な新しい橋だったけど、なにしろ、今年大きな地震があったので、この橋、大丈夫かしらと不安に。橋が落ちても、誰にも気づかれなさそう… そこを抜けると見晴台があり、ここまで来ると、壮大な気分になれました。 …

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七海ひろき&彩凪翔が?

来年上演される「舞台刀剣乱舞 禺伝 矛盾源氏物語」において、歌仙兼定役に七海ひろき、大俱利伽羅役に彩凪翔が起用されるという発表が、本日千秋楽となった「舞台刀剣乱舞 綺伝 いくさ世の徒花」の最後に発表された。 「刀剣乱舞」の世界に初めての女性キャスト(歴史上の人物)として参加し、多くの宝塚ファンを刀剣乱舞の沼に落とし込んだだけでなく、今度は、刀になってしまうのか、かいちゃんそして、なぎしょーまでもが参戦とは… 歴史上の人物としての女性キャストの登場は、かいちゃんの力もあって、そして続くイチロさんの存在感によって、誰もが認めるところになったわけだが、「刀剣男士」を女性が演じるというのは、宝塚ファンの私でさえ、言葉を飲み込む驚きだった。 心よく思わないファンの方もいるだろうと推察する。 それでも、チャレンジしようとする二人の勇気には、ただもう頭が下がる。 チケットの最速先行権は、「綺伝」のBD・DVDに封入されていとか。運営も考え抜いているな~まんばちゃんの日本刀歴史旅も楽しみ。単騎出陣じゃなくて、単独行なのね…

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じゅじゅステ?

舞台「呪術廻戦」の制作が発表された。「鬼滅の刃」の舞台も大ヒットしたし、次は「呪術廻戦」というのはすごくわかるのだが…もっくん(太田基裕)も出演するし、観ないという選択肢はないのだが(観られないという悲劇はあるかもしれない…)、原作全然知らない勢なので、「鬼滅…」の時のように、映画だけは一度見ておこうかな…と悩んでいる。さて、2.5次元舞台は、作品の略称を作ることがよくあるが、(「テニミュ」「刀ミュ」「刀ステ」みたいなやつね)「舞台呪術廻戦」は、「じゅじゅステ」で行くそうだ。そういえば、「舞台ゲゲゲの鬼太郎」は、「ゲゲステ」だったし、「ミュージカル北斗の拳」は、「アタタミュ」と言われていたし(公式には、“fons”が略称だったらしい)、面白い愛称ブームが来ているのかしら。 ジャンプSQの読者としては、連載が一段落してSQに来てくれれば、読めるのにな…とか、わりとマジに思ってます。(今は、「テニス…」も「るろ剣」もSQで読めるのさ)    

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「ヴァニタスの手記」配信観劇

「ヴァニタスの手記」は、1月22日から30日まで上演されるはずの舞台だった。しかし、W主演の一人、菊池修司が新型コロナに感染したため、高本学を代役として、1月29日のたった1回きりの公演が初日にして千秋楽となってしまった。 本作は、ヴァンピールという名で呼ばれるの吸血鬼の物語。ヴァンピールであるノエ(高本)が、“ヴァンピール専門医”のヴァニタス(植田圭輔)に出会ったことから始まる二人の冒険譚。1回配信で見ただけでは、冒険譚なのね…ということが理解できる程度だったが、なかなか面白かった。騎士ローラン役で登場した丘山晴己が、少ない出番で大いに持って行った感じ。 植田は、一筋縄ではいかないヴァニタスの性格を的確に表現していて、さすがだった。代役として、たった一度きりの公演に全力で取り組み、言わなきゃ代役だってわからないレベルに仕上げてきた高本も恐ろしい集中力。ルカ役(子役)はWキャストだったので、第1部と第2部で出演を分けていたが、がんばったね… 続きもありそうな内容なので、今度は、舞台で観劇してみたい。脚本・演出は山崎彬さんだったのか…2.5の世界に、ゆうひさんに関係深い名前が次々に出てくるんだけど、そろそろゆうひさんも出動する…

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舞台「炎炎ノ消防隊」観劇

舞台「炎炎ノ消防隊ー破壊ノ華、創造ノ音ー」 原作:大久保篤(講談社「週刊少年マガジン」連載)演出:久保田唱脚本・作詞:なるせゆうせい 音楽:三善雅己アクション監督:栗田政明 舞台監督:川畑信介美術:乘峯雅寛照明:鶴田美鈴音響:ヨシモトシンヤ映像:O-beron inc.、小野奈津江衣裳:加藤佑里恵、熊谷美幸LED衣裳:中田眞城子、白須祐次、上田健太郎、長谷川日奈乃ヘアメイク:車谷結小道具:平野雅史、羽鳥健一 振付:MAMORU歌唱指導:水野里香演出助手:丹治泰人美術助手:関由樹アンダースタディ:大野洸貴、眞砂佳奈子 2.5次元舞台「炎炎ノ消防隊」を観てきました。舞台化、映画化される漫画作品ってジャンプが圧倒的に多いと思うのだが、本作は、マガジン原作。そのせいもあって、原作を全く知らない状態での観劇となった。(そもそも、舞台作品もこれが2作目なので、“続き”ものなんだよね。)にもかかわらず、登場人物がたくさん出てくるにもかかわらず、すごくわかりやすく、面白い作品でした脚本、演出がすごいのかな シリーズもの全体を通しての設定、たとえば、今の日本の未来の話とかじゃなく、別の世界線の話だよねとか、焔(ほむら)ビトや特殊消防隊など作品世界で登場する用語とか、主人公のシンラ(牧島輝)の過去(火事で母と弟を亡くし、その原因とみなされたこと、それにめげず、真犯人を探していること)とかも、ちゃんと入ってくる。今回の物語は、皇国の治外法権的な町“浅草”と、ここを守る第7消防隊が出てくるエピソードと、シンラ…

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「魔法使いの約束」観劇

舞台「魔法使いの約束」第1章 原作:『魔法使いの約束』/coly 脚本・作詞:浅井さやか(One on One)演出:ほさかよう 音楽:坂部剛振付:本山新之助 美術:中根聡子照明:鈴木健司(ルポ)音響効果:天野高志(RESON)映像:森すみれ、荒川ヒロキ衣裳:小原敏博ヘアメイク:瀬戸口清香特殊造形:林屋陽二歌唱指導:今井マサキ稽古ピアノ:宮嵜琴音殺陣指導:六本木康弘演出助手:長谷川景、佐藤優次舞台監督:久保健一郎(DDR)技術監督:堀吉行(DDR) アシスタントプロデューサー:下泉さやかプロデューサー:荒木田由紀主催:舞台まほやく製作委員会(ネルケプランニング/coly) 2.5次元作品というのは、2次元の原作(ビジュアルあり)を忠実に舞台上に再現するもの、であり、基本的には、2次元作品のファンに向けて上演されるものだと思われる。しかし、2.5次元舞台が話題になり、数限りなく上演されるようになった昨今、舞台化を想定した2次元作品が作られたり、最初からマルチメディア展開を想定して各分野が協力して企画を立ち上げている作品もあったり、逆2.5次元作品(舞台作品を成功させることにより、アニメ化等に繋げる)まで登場している。どうしてこういう展開になるかというと、2.5次元俳優の人気が高まることにより、「作品でなく俳優を見るために」2.5次元舞台を観劇する客が増えていることもその一因だと思う。人気俳優を集めれば、原作がどんなものであれ、とりあえずの集客は見込める。舞台化まで漕ぎつける作品であれば、…

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ミュージカル「刀剣乱舞ー東京心覚ー」

ミュージカル「刀剣乱舞」ー東京心覚ー 原案:「刀剣乱舞‐ONLINE‐」より(DMM GAMES/Nitroplus)演出:茅野イサム脚本:伊藤栄之進振付・ステージング:當間里美(1部ミュージカル)、桜木涼介(2部ライブ) 音楽監督:YOSHIZUMI音楽:YOSHIZUMI・和田俊輔(1部ミュージカル)、浦井誠志(Avex Entertainment Inc.)(2部ライブ)作詞:浅井さやか(One on One)美術:石原敬・松澤貴代(BLANk R&D Inc.)殺陣:清水大輔(和太刀)照明:林順之、喜多甲陽(ASG)音響:山本浩一(エス・シー・アライアンス)音響効果:青木タクヘイ(ステージオフィス)映像:石田肇、桜葉銀次郎(O-beron)衣裳:小原敏博ヘアメイク:糸川智文(STRINGS)ライブ衣裳:農本美希(エレメンツ,アッシュ) 協力:一般社団法人日本2.5次元ミュージカル協会制作:ネルケプランニングプロデューサー:松田誠、でじたろう協賛:ローソンチケット主催:ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会(ネルケプランニング ニトロプラス DMM GAMES ユークリッド・エージェンシー) 昨年から本格的にハマり始めた「刀剣乱舞」。いよいよ、通称刀ミュこと、「ミュージカル刀剣乱舞」の本公演に、参戦してきました昨年、ライビュに2度参戦、今年「壽乱舞音曲祭」に初参戦、そして、満を持しての本公演参戦でございます。東京公演(TOKYO DOME CITY HALL)と東京凱旋公演(日本…

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「舞台刀剣乱舞 无伝」休止前ラスト公演

「舞台刀剣乱舞」の「无伝 大坂夏の陣ー夕紅の士ー」、既に配信で内容は観ていたが、My初日は4月27日夜公演だった。(ちなみに2回目は、5月11日の予定だった。)緊急事態宣言が出た時、もうMy初日は来ないものと覚悟したが、調整期間を設けるということで、休演は、4月28日~となった。というわけで、My初日が、休演前最後の公演になってしまった。おーまいがっ とはいえ、芝居は、初見の私には、淡々と進んでいくように感じられた。素人にもわかるほど気合が入っている人はいない。そこらへんは、プロなんだな~と改めて感じる部分だ。我らがイチロさん(高台院役の一路真輝)は、宴会の場面で、椅子から転落するというアクシデントが…その時の周囲の男士たちのリアクションが、それぞれ、刀のキャラクターのまま、でも、ちゃんとイチロさんを素早く助けてくれていて、「なんて、できる子たちなの!」と感動。 公演終了後に、座長の鈴木拡樹くん(三日月宗近役)から、ご挨拶があった。公演中の老獪な三日月とは違って、この作品への思いが伝わるような自身の言葉で、今後について語ってくれた。休演期間に、「舞台刀剣乱舞」は五周年を迎えるという。その日を客席で祝いたいと思っていたファンの方も多かったに違いない。そんな方たちの思いも受け取り、「その先」を見据えた温かい言葉だった。劇場名がじゃっかん違っていたのは、ご愛敬で

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「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」観劇

文豪ストレイドッグス「DEAD APPLE」 原作:映画「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)」脚本:朝霧カフカ脚本協力:内田裕基演出:中屋敷法仁協力:春河35 音楽:岩崎琢振付:スズキ拓朗美術:中西紀恵照明:古枝康幸音響:山本能久映像:荒川ヒロキ衣裳:前岡直子ヘアメイク:古橋香奈子殺陣:六本木康弘演出助手:入倉麻美舞台監督:川除学音楽制作:ランティス制作:バンダイナムコライブクリエイティブ、ゴーチ・ブラザーズ主催:舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」製作委員会(東京) 中学・高校時代の国語の授業って、すごく贅沢だったんだな~と思うことがある。日本を代表する作家たちの代表作を、さわり、あるいは全文、「ただで」読むことができる。半強制的に。その中で、私は、この作家の作風が好きらしい…とか、あたりをつけて、読書人生に踏み出すことができる。高校生の時なんか、「昨日のテレビドラマ」と同列に「今日の夏目漱石」を熱く語ったもんなぁ~「ください、ください、ぜひください」「よござんす、差し上げましょう」(「こころ」で「先生」が「お嬢さん」と結婚したいのだと、その母親に申し込む場面)を日常会話に持ち込んだり、森鷗外のゲスっぷりに、昼休みじゅう口角泡を飛ばしたり。(先生が、「舞姫」エピソードとして、留学先のドイツから金髪美人が鷗外を追って来日した時に、家族全員結託して追い返した話=妹の回想=をプリントして配ってくれた。)中島敦の「山月記」は、そんな中で、クラスをしーんとさせ…

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