「Happy Families」深読み
年末に観たスタジオライフの「Happy Families」、作品を観ながら、もしかしてこういうことなのかなと思ったことが二つある。
ひとつは、階上に住んでいるデレック(楢原秀佳/鈴木智加寿)のこと。彼は、階下のアラン(曽世海司/坂本岳大)とメリック(久保優二/楢原秀佳)のところによくやって来るが、メリックは、彼の存在を快く思っていない。アランの友人だから我慢していると言っている。そんなデレックは、9年前に離婚したアランの前妻を知っている。アランとデレックは、十数年を同じ高級住宅街の上下階で過ごしている。で、二人ともゲイなわけで。ちょっと付き合ったことあるんじゃないかなで、最終的に、友人として生きることを選んだのではだって、メリック、嫉妬しすぎなんだもん…
もうひとつ、思ったのは…アランは、あの晩、かなり早い時期から「頭が痛い」と言っていること。これ、もしかして、ちゃんと調べたら、彼の病死がハッキリするんじゃないだろうか。
アランはあの日、スコットランドからロンドンまで車を飛ばしてきた。家に帰ると、濃いお酒を立て続けに飲んでいた。さらに、メリックの希望を聞いて、9年ぶりに再会した二人の多感な子供に、自分のセクシュアリティをカミングアウトし、その結果、息子から至近距離でクリケットのボールをぶつけられて鼻を骨折。どんだけ血圧が上がったり下がったりしたか知れない。
クリケットのボールをぶつけられた外傷性の脳出血なのか、それとも、その前から病変があったのか、ちゃんと解剖したら、結果がわかって、メリッ…