映画「カタオモイ」
「アキはハルとごはんを食べたい」の映画を観に行った時、予告編を見て、細田善彦が重要な役で出ているのを知り、鑑賞することにした。
主婦の杉下可南子(丸純子)は、夫の浮気を知り、家を飛び出し、早朝のバス停で一人の青年(細田善彦)に出会う。青年は、同棲していた恋人に出ていかれてから、浴びるように酒を飲んでは、戸外で夜を明かすような生活をしていた。見ず知らずだからこそ、身の上話をしたりした二人。その後、可南子は、人のよさそうな店主(片岡鶴太郎)のいる食堂に身を寄せ、アルバイト店員として働き始めた。ある日、ひどく泥酔した青年に再会した可南子は、彼を家まで送り届けたが、泥酔した青年は、恋人の名を呼びながら可南子にキスをしてきた。ポケットに青年のマンションのカギを入れたまま戻ってきてしまった可南子は、その日から、青年の家に行っては、掃除をし、料理を残してくるようになる。青年は、恋人が来てくれていると信じているが、当の恋人は、青年との生活に未練はないようだった。(一度、荷物を取りに来たところに出くわし、青年の母親と思われてしまう。←そこまで年は離れてないのに…)ある日、食堂を訪ねてきた青年を見て、店主の娘が彼の正体に気づく。青年は、人気絶頂で突然引退してしまった漫画家だった。その日から、生きがいをなくし、女優志望の自意識過剰の娘に恋をすることで自分を保ってきたのだった。一方、可南子の息子は、夫婦の仲を取り持とうと奮闘するが、可南子にその気はなく、夫も謝る気はない。(浮気ではなく、スナックのママに一方的に岡惚れし…