「鬼姫譚」

LIVE on ACT 2016produced by Kaori Hojo立体絵巻「愛するものたちの物語~鬼姫譚~」作・演出:北條馨梨出演:香瑠鼓、Cュ タツヤ   若林美津枝、宮本英喜、森田学、紀元由有   大窪真椰、篠塚俊介、野沢遥花、松山愛、吉田由香演奏:楯直己舞台監督:二村祐樹照明:松本永(eimatsumoto Co.Ltd.)音楽:北條馨梨、楯直己映像:tetsu(66b/cell)音響:長戸哲夫(OSAKA ONKEN)舞台助手:黒木裕太、篠塚いづみ宣伝美術:前田優子制作:「愛するものたちの物語」制作委員会   立石恵、平野華子(ゴールデンバード)   北田郭時(オフィスルゥ)大空祐飛「LiveMojiCA」を制作したゴールデンバード(株)が、再び“ライブ・オン・アクト”を行うと聞き、駆けつけました。だって、あの時、パーカッションを担当していた楯直己さんが、音楽担当だし場所は、初めての会場、シアター・ブラッツ。自由席だったので、楯さんセンター的な席に座り、開演を待つ。週の真ん中の祭日、その夜公演だというのに、劇場は、みるみるうちに満席に。すごいなぁ~ある程度、ストーリー性のある作品かな、と思ったが、実際は、最初にコンセプト的なストーリーを説明する部分があり、あとは、すべてダンスで語られる、という内容だった。楯さんは、パーカッションだけじゃなく、ボーカルや尺八など音楽のすべてを担当する。かっこいい世界観は、かなりの部分、楯さんが作ってくれた感じベースとしては、「大江山花伝」みたいな鬼…

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「歌謡倶楽部艶漢」のミカシュン

「歌謡倶楽部艶漢」、行ってきました艶漢 (アデカン) (1) (ウィングス・コミックス)作者: 尚 月地出版社/メーカー: 新書館発売日: 2008/09/01メディア: コミックそもそも「艶漢」というマンガを知らず、さらに、先日上演された、浪漫活劇譚「艶漢」も年度末の忙しい時期ということもあり、観劇できなかった。となると、そのキャラクター達総出演による歌謡ショーなんか、意味がわかるわけないしかし、そんなことでひるむわけにはいかない。元スタジオライフの三上俊くん…ミカシュンが、これですよ。気になるじゃないですか。気になり続けてましたよ、年度末から。一応、女性講談師の方の解説がついていたので、わからないまでも、作品の世界観には近づけたような気がする。歌謡ショーなので、皆さん、歌います。ミカシュン、ちゃんと歌えるじゃん…と思ったけど、よく考えたらCDデビューしてるんだった雪月花アーティスト: 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト発売日: 2009/10/14メディア: CDJr.7の黒歴史…かもしれない、「雪月花」、まだAmazonにありましたもう、在団者半分になっちゃったけど…ほとんど裸同然の衣装も、抜群のスタイルで着こなし、どんだけ細マッチョなのという身体能力がすごい。客席の女子たちが大好きなBL的サービスシーンでは、あえて、客席を煽らず本気で相手に迫る。そういうとこ、ライフメンバーの体育会的な良さをなくしてないな…と思う。そして、黒燕尾の着こなしが素晴らしいです。てか、なんで、こん…

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「裁判劇Terror」

橋爪功×小曽根真「裁判劇Terror」朗読:橋爪功ピアノ演奏:小曽根真作:フェルディナンド・フォン・シーラッハ翻訳:酒寄進一上演台本・演出:深作健太美術:関谷潔司照明:倉本泰史音響:久保剛衣装(橋爪功):カナイヒロミ舞台技術統括:金子彰宏プロデューサー:栗原喜美子企画・制作・製作:兵庫県立芸術センター東京公演主催:J:COM/ANY、AXNミステリーこの公演、「冷蔵庫のうえの人生」兵庫公演の時に、チラシを見て、興味を持ったのだが、その時は「テロ」というタイトルだったような…なんか、タイトル違うんだけど、気のせいかしら…などと思いながら、会場へ。そしたらなんと、兵庫公演は、「橋爪功×小曽根真 テロ」というタイトルで上演され、東京公演のみ、この表題になっているということがわかった。「テロ」のタイトルじゃ、日経ホール借りられなかったのだろうか。(兵庫公演は、制作の兵庫県立芸術センターで公演。)さて、この公演は、フェルディナンド・フォン・シーラッハの最新作にして初の戯曲を橋爪功が一人で朗読、音楽を小曽根真が担当する。そんな夢のような舞台。祐飛さんが出演した「TABU」以来、“シーラッハ大好き橋爪さん”(ラーメン大好き小池さんみたいな表現だな…)にすっかりハートを射抜かれてしまった。そして、そんな私の期待は、期待以上の結果となって返ってきたのだった簡単にストーリーを紹介する。ちなみに今夏東京創元社から発売された原作本の邦題は「テロ」でしたテロ作者: フェルディナント・フォン・シーラッハ出版社/メーカー: 東…

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落語に行ってきました!

落語の会、一度間があいてしまったのですが、またまたお誘いをいただき、行ってきました。「第六回 古今亭文菊 SHINGO十番勝負」古今亭文菊師匠(本名が“しんご”とのこと)が、大先輩の胸を借りて十番の落語会をやる…という会の四回目。(その昔、「新吾十番勝負」という時代劇があり、それにかけたタイトルだそうです。)今回のゲストは、柳家小満ん師匠。基本的に前座の方が一席、文菊師匠が一席、ゲストが一席、5分の休憩をはさみ、文菊師匠がもう一席、でお開きとなる構成。まず、前座の柳家小はぜ(こはぜ)さんが、「平林」という落語を聴かせてくれた。「平林さんにこの手紙を届けてほしい」と言われたものの、字が読めないために、途中でわからなくなってしまい、道行く人に手紙の宛名を教えてもらおうとするが、誰一人【ひらばやし】と読んでくれなくて…という噺。途中、信号機が出てくるのは、小はぜさんのオリジナルかしらでも、信号機は電気がないと使えないので最近のこと。教育の義務化は明治時代からなので、信号機がある時代だと、平林が読めない人って、実はいないんじゃないか…と思ってしまった。でも、テンポがよくて面白かったです。小はぜさんは、今度二つ目に上がるそうです。続いて、文菊師匠は、「欠伸指南」。小はぜさんは、師匠と同じ坊主頭なので、まず、そのことでくすぐりがあり、ポケモンGOや、大相撲など時事ネタも入れ込んだ枕で、場をしっかりと温めてから、お得意の色っぽい女性が出てくる噺へ。習い事をネタにした噺は多いが、ここはなんと、人を小馬鹿にしたよう…

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「初姫さあやサロンコンサート」

先月の元月組・琴音和葉ちゃんに続き、元花組…というか、祐飛さんのファンにとっては、なくてはならない存在でもある、初姫さあや様のサロンコンサートに行ってきましたまず、DSなので、お食事のご紹介から。<パテ・ド・カンパーニュ バケットを添えて>懐かしい昔ながらのパテという感じでした。<コーンポタージュ>こちらもほっこりする昔ながらのコーンポタージュでした。<お魚のムニエル 鱈とジャガイモのクリームクロケット それぞれのソースで>お魚のムニエルってのが、とても大ざっぱで気になりますが…(笑)鱈系の白身魚でした。たぶん、南洋のどこかで採れるお魚なのでしょう。ムニエルもコロッケもとても美味しかったですメインは、昔ながら…という感じではなく、さっぱりとしたお味でした。<デザート>こちらも大ざっぱな表記ですが、抹茶のスポンジの上に栗が乗っていて、回りを求肥がかこっているという、和風なデザートでしたお腹がいっぱいになったところで、ショーが始まります。「パリのメロディ」(ファントム)で、登場したさあやは、黒いふわっとしたドレスが可愛い籠から楽譜の代わりに、小さな花束を客席に配っていた。続く「踊り明かそう」(マイ・フェア・レディ)は、英語で。曲中、自己紹介も入れて、楽しく歌ってくれた。歌が終わると、あらためて自己紹介をして、客席を和ませるトークなんかが入り、そこから3曲目へ。「夢やぶれて」(レ・ミゼラブル)。全体的に、大人っぽい曲が増えたような気もしたけど、大人っぽい曲も、可愛い曲も、それぞれ美味しく歌ってくれた。《…

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「琴音和葉サロンコンサート」

昨年、宝塚を退団した元月組の琴音和葉ちゃんのサロンコンサートが開催されたので、ウキウキ行ってきました《The Sound of Musicメドレー》 サウンド・オブ・ミュージック 私のお気に入り エーデルワイス すべての山に登れ客席から登場した琴音は、紫のふわっとしたドレス姿。大好きだという、映画「サウンド・オブ・ミュージック」のおなじみの曲からコンサートは始まった。伴奏は、ピアノ(冨田由香)とチェロ(中林成爾)。続いて、宝塚とジブリのコラボCDで歌われた「ひまわりの家の輪舞曲」(崖の上のポニョ)。映画では、BGMだった曲を久石譲さんが、サントラ盤で歌詞付きにした、という曲とのこと。可愛いそして、宝塚ミュージカルより、「Home 私の夢が叶う場所」(ファントム)、「ひとかけらの勇気」(THE SCARLET PIMPERNEL)。私の好み的には、「ひとかけらの勇気」かな。琴音の可愛らしさの陰の力強さに似合っている。歌詞は、マルグリットが舞台で歌う「私」という歌詞を使ったバージョン。ワタシという三音節が綺麗に音符に嵌まっていた。次のコーナーは、豪華にも、実姉、和音美桜が《スペシャルゲスト》として登場。こちらは、白いドレス姿。《Collaboration with Sister》 朧月夜~花~故郷安田姉妹(安田祥子・由紀さおり)みたいに日本の童謡を歌ってみてはというピアノの由香さんのアドバイスもあり、メドレーで美声を聞かせてくれた。二人とも綺麗なソプラノだけど、今回は、琴音のコンサートなので、和音が途…

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箱根駅伝2016

今年も、初日の出ならぬ、二日目の日の出を見ながら家を出、箱根駅伝の応援に行ってきました先導車、中継車が通り過ぎると、周囲がざわめきはじめます。先導の白バイ。 トップを走る青学大の一色選手。2位の明大、木村選手。3位の山梨学大、ニャイロ選手。すごいスピードでした。4位の東洋大、服部勇馬選手。このあと、弟の弾馬選手に襷をリレーしました。早大・高田選手、拓大・デレセ選手、中大・徳永選手、中央学大・大森選手ら。徳永選手、大森選手の後ろは、日大・石川選手、学生選抜の専大・丸山選手ら。白バイのおまわりさんが何やら声掛けしているみたいな、珍しいショットです。駒大・工藤選手、順大・塩尻選手。城西大、菊地選手。神大、鈴木選手。東国大、スタンレイ選手。上武大・田林選手と大東大・森橋選手。法大、有井選手。年々スピードアップする大会…あっという間の応援時間でした“今日は何の日”【1月2日】大坂城に落雷、天守閣焼失(1665=寛文5年)。(←旧暦。新暦では2月16日となる。)今年の大河ドラマ「真田丸」は、真田信繁(幸村)によって造営された大坂城防衛のための拠点の名称をタイトルにいただいています。信繁が守ろうとした大坂城は、大坂夏の陣で豊臣家が滅びた後、徳川家によって解体されてしまうので、ここで焼失した天守閣というのは、その後再建された、徳川大坂城(by2代将軍秀忠)の天守閣ということになります。以後、大坂城は天守閣を作らなかったので、(徳川家の城なので、作ることに対して憚りはなかったと思われますが、その数年前に焼失した江戸…

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落語に行ってきました!

夏に参加した落語の会、またまたお誘いをいただき、行ってきました。「第四回 古今亭文菊 SHINGO十番勝負」古今亭文菊師匠(本名が“しんご”とのこと)が、大先輩の胸を借りて十番の落語会をやる…という会の四回目。(その昔、「新吾十番勝負」という時代劇があり、それにかけたタイトルだそうです。)今回のゲストは、講談の人間国宝、一龍斎貞水さま。基本的に前座の方が一席、文菊師匠が一席、ゲストが一席、5分の休憩をはさみ、文菊師匠がもう一席、でお開きとなる構成。まず、前座の柳家圭花(けいか)さんが、「初天神」という落語を聴かせてくれた。前回、「枕」が長かった。圭花さんの枕が長かったら、文菊師匠の枕も長かった。…高座のスタイルを先導しちゃうのか、前座が…と書いたら、今回は、「枕」が短いスタイルのまま、最後まで…文菊師匠、自在ですね「初天神」は、息子が父親に飴や団子をおねだりするという落語で、息子のわがままが通ってしまうものの、団子の蜜がこぼれそうになったので、父親が舐めきってから息子に渡したので、「つれてくるんじゃなかった」と息子が愚痴るサゲになっている。圭花さんは、前回に続いて…なので、既に親近感団子を舐める描写など、リアルかつキモくならないセンをきっちりと作っていて、好印象でした続いて、文菊師匠は、なんと「時そば」。誰もが知っているネタをここに出してくる辺り、師匠の自信の現れかでも、季節的に、この時期に相応しい噺だなーと、あらためて感じた。てか、会場が寒くて、あったかいそば、食べたいな~と、思いながら聴いた。…

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落語に行ってきました!

春に参加した落語の会、またまたお誘いをいただき、行ってきました。「第参回 古今亭文菊 SHINGO十番勝負」古今亭文菊師匠(本名が“しんご”とのこと)が、大先輩の胸を借りて十番の落語会をやる…という会の三回目。(その昔、「新吾十番勝負」という時代劇があり、それにかけたタイトルだそうです。)今回のゲストは、桂文生師匠。基本的に前座の方が一席、文菊師匠が一席、ゲストが一席、5分の休憩をはさみ、文菊師匠がもう一席、でお開きとなる構成。まず、前座の柳家圭花(けいか)さんが、「芋俵」という落語を聴かせてくれた。前回、「枕」が短かった…ということを書き、寄席のスタイルはこれか!と思ったら、そんなことはなく、今回は「枕」が長かった。圭花さんの枕が長かったら、文菊師匠の枕も長かった。…高座のスタイルを先導しちゃうのか、前座が「芋俵」は、泥棒稼業に引き入れられた男が、芋俵の中に入れられて、盗みに入る予定の店の蔵にしまわれる。あとで蔵から出て、内側から鍵をあけ、仲間を迎え入れるという作戦だ。ところが、店の使用人たちが、お腹がすいたということで、芋俵の芋を少しちょうだいしちゃおうと考えたから大変。それでなくても、天地さかさまにしまわれてしまったのに、さらに使用人に手を入れられ、お尻を触られたからたまらない。とうとう放屁してしまう。で、芋を食べてもいないのに、放屁したので、「気が早い」というサゲになる。前座の人は違うのに、今回も“屁”ネタだった落語は、話し手が代わるたびに、噺家さんが顔の向きを変えるんだけど、圭花さんが下…

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落語に行ってきました!

知人にすすめられ、落語の会に行った。「第弐回 古今亭文菊 SHINGO十番勝負」古今亭文菊師匠が、大先輩の胸を借りて十番の落語会をやる…というところから、このタイトルになったらしい。ちなみに、SHINGOは、師匠の本名だそうです。(大川橋蔵さんの「新吾十番勝負」は、まったく見たことはありませんが、タイトルは一応知っていました)そんな今回のゲストは、五街道雲助師匠。また、今回が第弐回とのことですが、私は初めて行ったので、前回はどんな感じだったのかわかりませんまず、前座の三遊亭歌むい(かむい)さんが、「牛ほめ」という落語を聴かせてくれた。落語というのは、まず、「枕」があって、そこから本題に進む、というのは知っていたが、テレビ寄席くらいしか見たことがないので、短い枕から、さっくりと本題に行くという寄席のスタイルに驚いた。テレビ用では、たっぷりと枕で場を温めているので。それはもしかしたら、公開録画ということで、落語になじみのない観客がいることを想定しているのかもしれない。「牛ほめ」は、日ごろ、頭が悪くてばかにされている息子の与太郎に、褒められる機会を与えようと父親が画策し、途中まではうまくいくが…という噺。家を新築した叔父さんの家に行き、家の普請を褒め、台所を褒め、そこで台所の柱にあいた穴に気づくけれども、そこに秋葉様のお札を貼れば、穴も塞がるし、火の用心にもなる…(秋葉様は火伏の神)と勧めて見事小遣いをせしめたところまでは父親の計算通り。続いて飼っている牛を褒めてみたものの、牛は与太郎に尻を向けてしまう…

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