決済も表現の自由

10月1日から消費税10%が導入され、早くも1ヶ月が経とうとしている。 さて、消費税アップと同時に、キャッシュレスポイント還元制度が導入されている。これは、中小・小規模店舗や一部のフランチャイズ店において、決済手段にキャッシュレス決済(クレジットカード・デビットカード・電子マネー・QRコード)を行うと、最大5%のポイント還元が受けられるという制度。差額は国が補填する。8%時代から2%のアップなのに、5%の還元が受けられれば、逆に消費は活性化するのではという、試算なのだろう。実際、ポイント還元による補填額は、早くも国の予算を超えているという。 しかし、国の予算を超えている…ということは、使用を想定していなかった人が、少しでも決済額を安くしようとして使用している…ということだ。簡単に言えば、高齢者などだ。現金決済以外の決済手段を持たなかった人々が、急にこれを使用することによって、おサイフの中身と銀行口座の中身のバランスが悪くなるんじゃないかな~と老婆心… 私自身は、ポイント還元制度には乗らないことにしている。スマホ決済は絶対にしないし、デビットカードには意味がないと思っている。電子マネーもほぼ使用していない。(スイカは持っているけど、チャージ額が少なすぎてお買い物には使用できない。)つまり、現金/クレカの二択だ。それを、現在の手許金の残額で振り分け、給料日までの日々をしのいでいる。手元不如意な月は、少額でもクレカになるし、でもそれは、2ヶ月後の自分を確実に追い詰める。そうやって細々と暮らして行っ…

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電車で降りない人

最近、すごく気になっていることがある。 私の通勤事情なのだが、乘る駅も降りる駅も乗降客が非常に多い。通勤ラッシュの時などは、乘る駅で半分の乗客が入れ替わり、降りる駅でもう半分の乗客が入れ替わるように感じる。もちろん始発から終点まで乗り続けている乗客もいるだろうけど。まあ、とにかくそんな感じなので、どのドアだって、一人の乗客も降りないということは、絶対にあり得ない。しかし、ドアセンターに陣取った乗客が、周囲から激しく押されても、仁王立ちして降りないことがある。 あれは…なんなのだろう

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いまごろインボイス?

先日、軽減税率の話で今ごろトレンド入りしているという話を書いたら、今度は、インボイスがバズっていた 軽減税率が伝わっていないなら、インボイスだって伝わってないよな、そりゃ… インボイス制度というのは、消費税制度の根幹をなすもので、欧米では、これによって消費税を納めている。消費税というのは、消費者が支払った「消費税」を、そのまま100%納税させるのがキモなのだが、現在の日本の消費税納税制度において、それは不可能な状況になっている。我が国の消費税法では、前々年度の売上高が1000万円以下の事業者については、納税が免除されているが、免税事業者は、それを告知する必要がないので、相手が免税事業者であっても消費者は、税込1,080円と言われれば、本当は1,000円の商品だったとしても、1,080円を支払うことになってしまう。消費税として払ったはずの80円は、納税されないままだ。では、そのお店は、1,000円の商品につき80円ずつ得をしているのか、というとそうではなくて、仕入れにかかる消費税については、満額支払っているため、もし、売上を1,000円にしてしまうと、利益が課税事業者を下回ってしまう。なので課税庁としては、その80円が納税されないことがわかっていても、消費税の免税事業者が消費税込みで売上を受け取っていることを承認してきた。それは、買う側が企業であることも考えてのことだった。つまり、免税事業者がそれゆえに消費税を受け取らないことになると、買った方は、仕入についての税額控除を受けられない。たとえば、…

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参議院選を振り返って

参議院選挙が終わった。参議院選挙は、衆議院選挙と違って政権交代に直接関係がない選挙なので、衆参W選挙とかでもない限り、投票率は高くない。でも本当に今回の投票率は低かった。国政選挙で50%を割るというのは、さすがになかなかない。これには、有権者の年齢を18歳に引き下げたことも大きく作用しているようで、年齢別投票率を見ると、19歳の投票率が特に低くて、なんと28%ほどだったそうだ。(18歳も34%くらい)これって、ただ「選挙に行こう」と言うだけじゃ、ダメなんじゃないか…という数字だと思う。大人の低投票率は、行こうと思えば行けるけど、あえて行かなかった人が多かったと考えられるが(だって過去にはもっと投票率が高かったわけだから、その時は行ってた人が今回行ってないってことだもんね)、18歳、19歳に関しては、初めての国政選挙、もしかして、投票方法がわからないとか、投票所を知らないとか、投票所入場整理券が送付されてきたのに、気づいてないとか…あとは大学生で住民票を移転してなくて、わざわざ実家帰って選挙なんかしないわ…みたいなことも多いかもしれない。低投票率については、我々大人が、若者の投票行けなかった理由をしっかりヒアリングして、行こうと思えば投票に行ける人が増えてくれるようにしていかなきゃな~と、それには、国も民間も関係ないな~と思う。一般人の私も、できることをやっていきたい。投票率って高ければいいわけじゃないとも思う。旧ソ連とか、めっちゃ投票率高かったと聞いたことがある。だから投票に行かない自由があるって…

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いまごろ軽減税率のはなし?

ツイッターというメディアはとても面白くて、誰かがふと呟いた言葉が、リツイートを重ねてトレンドワードになり、それをメディアが取り上げたりする。ここ数日のトレンドワードは、「消費税の軽減税率に生理用品が入っていない」というもの… え…いま…ですか 2019年10月に予定されている消費税増税(⇒10%)は、そもそも、2015年10月に実施されるはずだった。これを2017年4月に延期し、さらに延期して2019年10月に…なので、もっと早く言おうよ…と、軽減税率対応に向けて右往左往している経理担当者としては、言いたくなってくる。少なくとも2015年くらいにもう少し関心を持って声を上げてくれていたら、色々変わったと思うんだよね。現在の軽減税率の詳細が決まったのが、2016年4月だから、3年前に内容は決まっていたわけですよ。 なぜか、食品(酒と外食を除く)+新聞 これで、大新聞は増税に反対しにくくなったのかもしれないけど。だから、情報が伝わりづらかったのかもしれないけど。 で、新聞とか、どうでもいい(そもそも貧しかったら新聞なんか取らなくなるよね)ものを軽減税率の対象に選んでおいて、コンビニのイートインまで10%(外食扱い)にするとか…もはや意味不明の軽減税率なので、そりゃ、女性の必需品である生理用品が軽減税率の対象にならなくても、驚くことではない。 てか、そもそも、こういうのを決める日本の国会議員の中で女性議員の割合は、なんと10%(2019年3月8日の国際女性デーにおいて列国議会同盟が発表)だそ…

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#KuToo

最近、SNSを中心に盛り上がっている「#KuToo」運動、ご存じでしょうか 女性が職場でパンプスを履くのがつらい…という意味で「靴」と「苦痛」をかけ、昨今の「#MeToo」運動になぞらえて、「#KuToo」として発信されたツイートが、多くの女性たちの共感を得、マスコミが取り上げるほどの盛り上がりを見せている。これに対して、「私はパンプスが好きなのに…」「職場にカジュアルな靴で行くなんて…」という反論も聞かれる。「男だって革靴を我慢しているんだ」という意見も出てきた。選択的夫婦別姓や同性婚なんかもそうなんだけど、パンプス好きな人は、黙ってパンプス履いていればいいだけの話で、なんで議論になるんだろうと思わなくもないが、こういう人もいる、という話を少し聞いてほしい。 私は、どちらかというとパンプスが好きな人だった。わりと安めで、でもちゃんと見えるパンプスを常時3足用意して使いまわす…というのが、20代~30代の私の靴生活だった。夏はヒールのあるサンダル、冬はヒールのあるブーツ…と季節感も大事にしていた。ところが、40歳になったある日のこと、それまで劇場までダッシュしていたお気に入りのショートブーツを履いてちょっとした下り坂をおりていた時、足首がガクッとなった。別にねん挫したとか、そういうことではなく、10センチのヒールを自分の足首がコントロールできなくなったのだ。その頃から微妙に体調の変化があり、体重が急増していたこともあったかもしれない。とにかく、ある日突然、私はパンプスを履けない女になった。 …

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友達申請

平成のはじめ、経理のケも知らない私に、根気よく指導してくれた大先輩が、定年後の再雇用期間を満了され、退社される…ということで、送別会を開催した。当時、私を導いてくださった先輩方は、もう会社にいらっしゃらない方が多く、その中でも、当時の課長は、その後、副社長にまで昇りつめ、数年前に退任されている。で、その送別会で、そのお偉い方が、最近Facebookを始められ、みんなのところに、友達申請をしている…という話が出た。そうなのだ…私のところにも、友達申請が来ているのだ… 私、たしかにSNSも使っているが、FBは、ほぼ外食の記録用になっていて、私のFBを見たら、どんなに食いしん坊なんだろう…と思われてしまうから、会社の上司や元上司とかには、友達申請してほしくないんだよね…さて、どうしたものか…と思い、今は、外食記録のアップをやめている。使っているのに、申請を無視しているのは感じが悪いかな…と思って、登録はしているけど、最近使っていないというアリバイ工作をしてみたのだ。で…このままフェードアウトしちゃおうか、どうしようか、でも、FBだけで近況を知る友人も多いので、難しいところなんだよね…どうしましょう…

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年金足りない問題

人生100年時代、とか、耳障りのいい言葉が聞こえてきたかと思ったら、もし本当に100歳まで生きるのなら、年金だけでは2000万円ほど足りない、という話が聞こえてきた。現在の年金支給額の平均値と年金世帯夫婦の平均支出額の差が月額5万円ほどだそうで、それを30年間単純に合計すると、2000万円になる、という話は、突然でてきたわけではなく、以前から言われていたらしい。この「夫・65歳、妻・60歳の家庭で、年金だけだと月額5万円不足していて、それを貯金の取り崩しで補っていると、寿命が尽きる前に、預金が尽きてしまうかもしれない、だから、2000万円くらいは、今から自己資金を用意しておいた方がいいですよ」という、キリギリスじゃなくて、アリさんになりましょうね的金融庁の報告書は、驚きをもって報じられた。で、それまで、この話を普通に語っていた麻生大臣が、騒ぎが大きくなると、突然、くだんの報告書の受取りを拒否、それで、さらに大騒ぎになった。 これ、金融庁の報告書に携わった人々は、本当に、キリギリスじゃなくて、アリになりましょうと思っていたのかもしれないが、現在の日本では、老後のために2000万円を残すどころか、貯金100万円以下の人が半数以上なのだという。給料は上がらない一方、消費税は上がっている。そりゃ、貯金も減るわ。こんなところに、老後のために2000万円なんて言ったら、そりゃ、大騒ぎ… 案の定、あちこちでデモが起こっている、とニュースが伝えている。その一方で、証券会社は思わぬ需要にウハウハなんだとか。貯金…

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令和元年

5月から、新しい年号「令和」となります。平成に始まったこのブログも、15年が過ぎ、あらたな時代までどうにか生き残りました。今は、ツイッターやインスタグラムなど、SNSの時代で、私もツイッターをやっていますが、本アカウントは、このブログとはリンクしていませんが、リツイート専科みたいな感じになっていますし、夜野アカウントも、ほぼ更新情報のみ…という感じ。私は、今、起きていることに対して、反射的にうまいことを端的に言えない性分なので、ツイッターじゃなく、ブログの人なんだな~と、実感しています。なので、これからも、ブログがある限り、ブログを大事にしていきたいと思います。これからの時代も宜しくお願いします。

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つらい仕事のトラウマ

最近、命よりも仕事を優先しようとしている知人がいて、マジで止めた。でも、彼女は、必死だった。不在中に所属部署が解散し、行き場を失くした彼女は、行きたくもない部署に異動になった過去がある。この経験は、彼女の中で、決して消えることのないトラウマになっていた。今の職場は好きだから、失いたくないから、絶対に会社に行く…そんな言葉を聞いて、どう言っていいかわからなくなった。 私も今、ちょっとばかり、気持ちが不安定で、仕事への情熱が急激に冷めつつある。まったく逆の立場だが、実はそれも、トラウマに原因があるのかもしれない…と、この時、思い当たった。 トラウマと上手に付き合うか、精神衛生上ベストな道を選ぶか…色々考える時期なのかもしれない。  

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