大阪都構想

ゆうひさんの出演するステージを観るために、緊急事態宣言以来初めて新幹線に乗った。大阪に着いてみると、ちょうど、大阪市廃止の住民投票日前日で、めちゃくちゃ盛り上がっていた。自民党と、立憲民主党と、共産党が同じ意見になるなんて、めったにない…と思いながら、野次馬的に街宣車をやり過ごし、公演の行われる兵庫に向かったのだが、帰宅してみると、今回も、住民の声はNO大阪維新の会も、毎度毎度“都構想”を住民投票にかけては、玉砕して、代表が政界引退をする…って、もはや、お約束でも、三度目の正直っていうこともあるし、大阪都構想を主軸にしている大阪維新の会から首長を選ぶ限り、大阪市は常に風前の灯であるということは、市民の皆さんもよーく考えた方がいいんじゃないかな。 ところで、大阪都構想とは、東京23区みたいに、「大阪府〇〇区」となる、特別区を作ることで、二重行政を解消するということらしい。大阪府が大阪都になるかどうかは、ちょっと微妙というか、たぶんならないと思うが、行政のスタイルを手っ取り早く表現する言葉として「都」と言っているのだと思う。このような行政のスタイルは、東京都だけだから。現在の大阪市は、政令指定都市になっていて、大阪市の中に24の行政区が存在している。ちなみに大阪市の面積は、政令指定都市の中では全国で4番目に小さく、にもかかわらず、24という行政区は、最多なのだそうだ。そして、今回、この大阪市を廃止し、24の行政区を4つに統合して特別区(東京23区のようなもの)にすることについての住民投票が行われたわ…

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本が消える?

突然、ツイッターのタイムラインに流れてきた情報… 消費税の総額表示が義務化されることにより、現在流通している本の大半が本屋さんから消えてしまう、とのこと。 どういうことかというと、長かった消費税5%時代に、「総額表示」が義務化されたんですね。「定価500円+税」みたいな書き方はダメで、当時だと、「定価525円」と書かなければならない、ということです。 以下、ちょっと歴史のお勉強。消費税は、1989(平成元)年4月1日、3%でスタートしました。当時は、税抜き価格を表示し、会計時に+3%を支払う形でした。1997(平成9)年4月1日、消費税は5%となり、この時、地方消費税という制度が始まりました。(5%のうち、1%が地方消費税として、地方自治体に分配される。)2004(平成16)年4月1日、消費税総額表示が義務化。ただし、この時、書籍については、「定価500円+税」みたいな書き方がOKということに決まりました。なぜなら、書籍は、数年棚に置いてあるようなことだって、あり得るからです。(腐るものではないですしね)2014(平成26)年4月1日、消費税が8%(うち1.7%が地方消費税)となりました。さらに、2015年10月1日から10%となることも、決まったため、総額表示義務について、この時点で、実質廃止されます。1年半ですべてのラベルを変更するコストについて、事業者の同意が得られなかったことが原因でした。しかし、2015年の増税は、見送られることになり、年月が経過します。2019(令和元)年10月1…

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ほどこし票

自民党の総裁選挙で「ほどこし票」なる言葉が登場した。 選挙戦は、事実上の次期総理大臣を決める選挙でもあるので、候補者の三人は、テレビ番組にも出演し、政策を発表したりしていた。その中で、“モリ・カケ・サクラ”について、調査をする旨の発言をしていたのは、石破茂氏だけだった。そして、ここから先がよくわからないところなのだが、今回の総裁選、2位であれば、「次がある」が、3位だと、もうおしまいらしい。意味不明… で、派閥の論理で、ほぼほぼ菅さんが次期総裁になることは投票前から分かっているのだが、2位がどうやら、石破さんになりそうだ…という票読みの結果、菅さんに投票することになっていた国会議員の票の一部を岸田さんに流したらしい。岸田さんを2位にするために。その流れた票を「ほどこし票」と呼ぶんだとか。 なんだよ、ほどこしって。施すって、そういう意味じゃないだろ

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安倍政治の継承

そもそもノンポリの私が、どうして、今年は政治の話をしょっちゅう書いているのでしょう 自民党総裁選最有力の菅官房長官は、安倍政治を継承すると言ってるとか。 外交、軍備、経済、福祉、消費税…どれをとっても継承してほしくないものばかり… 特に、コロナ禍において「経済を回す」と言い続け、経済が空回りして、余計に生活が苦しくなった人が多くなった点については、マジで継承してほしくない。どうして、こんな風になるのか。政治が介入することにより、「得をする」人がいて、その人から政治にお金が還流されているような、そんな流れが、露骨に感じられる。“モリ・カケ・サクラ”がその一端なのだろう。ただ、同じ学校問題だったが、“モリ”と“カケ”には、大きな違いがあった。森友問題の籠池夫妻は、志半ばで逮捕され、1年以上拘留された。加計学園については、無事獣医学部が開校した。同じように問題になっても、結果は違った。なぜなら、籠池氏は、安倍さんを尊敬していて、安倍晋三小学校を作りたいと言っていた、いわばファンの人だった。そういう人は都合が悪くなると切り捨てる。加計氏は、親戚だ。身内は守る。安倍政治には、そういうものすごく冷徹で、利己的な一面を感じていた。それが、素人のノンポリなのに、どうしても政治問題に目が行ってしまう理由。 菅さんには、そこは継承してほしくない。安倍さんの後継者だけれど、彼は、政治家の家系ではない。せめて、そこだけはー

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安倍首相の辞任

安倍首相が辞意を表明した。 テレビ等では、突然の発表という驚きが伝えられているが、28日に記者会見という情報が出た時点で、辞任会見であること、持病の再発を辞任理由にすることは、私を含め、多くの人が予想していたと思う。まず、5月以降、週刊誌やネットメディアに、首相の健康不安説が見え隠れするようになった。これに対して、官邸側から事実無根であるとして、強い抗議が出ることはなかった。そして、検査のため慶応病院を訪れるところを、事前に大々的にマスメディアに知らせ、病院に向かうところを撮影させた。政治家にとって健康不安は、噂であっても命とりである。にもかかわらず、こっそり、ではなく、堂々と病院に向かった。さらに、翌週、もう一度、病院に行く。追加の検査とニュースでは言っていたが、こちらも堂々と…である。二週続けて病院に行くとなれば、のっぴきならない病状と疑われてしまうというのに。そして、28日に記者会見を行うと聞いて、辞任以外あり得ない、と思ったのだが、マスコミの論調は、「今後も頑張る」とか。今後も頑張る記者会見ってなんだよ 全部出来レースだよね。みんな知っていて、驚いて見せている。週刊誌ではだいぶ前から、安倍首相が、コロナ禍でうまくいかない舵取りを放り出そうとしている…という見出しが躍っていた。オリンピックだって延期したけど、本当にやれるかは、コロナの収束次第だ。衆議院の任期も、自身の総裁任期もあと1年。コロナ禍での舵取りに失敗したら、どちらも悲惨なことになりかねない。歴代最長宰相の記録は達成したし、退陣…

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GO TOキャンペーンの前倒し?

耳を疑うようなニュースが飛び込んできた。なにかの冗談かと思った。 アフターコロナの目玉政策、「GO TOキャンペーン」が前倒しで実施されるという。 ちょうど、東京都の感染者が連日200人超えしていて、再び不安が募るこの頃…GO TOとか言われても、全然、そんな気分になれない千葉都民。ほとんど感染者が発生していない地方では、このキャンペーンを使って旅行に行きたいと思っている方がいらっしゃるのだろうかでも、豪雨で観光地が大変なことになっちゃってる地方もあるし、今スタートというのは、どう考えても、色々な人の神経を逆なでしているような気がする。 2兆円の巨大プロジェクト、成功してほしいし、できれば私も使って城に行きたい。でも、一応、私は、「今じゃない」って、自覚はある。このキャンペーンで、多くの人の自覚が壊れてしまうことだけは、あってはならないと思っている。

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どっちやねん

今日、ニュースを聞いていたら、九州地方の雨について、「数十年に一度の、これまで経験したことのない」と何度も言っていた。 長く生きていると、「数十年に一度≠これまで経験したことのない」ことが多い。百年に一度、とか、百数十年に一度、なら、もちろん「これまで経験したことのない」でいいと思うが、 どういうこと どっちやねん いや、笑いごとじゃなくてね、こういうイメージワードで、避難しようかな、やめようかな、っていうことを決める人がいるから、正確な表現、してほしいんだよね。

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コロナ禍と富裕層

コロナ禍にもかかわらず、アメリカの株価は値上がり傾向だとか。 どういうことなんだろうと思ったが、今や、アメリカの富裕層は、実業を持たず、株の取引きによる「あがり」で生活をしている、と聞くと納得だ。 株式投資で生計を立てている人が多い、ということは、結局、売った分は買うということで。特に、先行きの見えない、こんな時代に、成長が見込める株は、業種が限られてくる。医薬品メーカーとか。少ないパイに多くの投資家が群がるから、株価は跳ね上がる…という… 日本では、株だけで暮らしている富裕層という方々は少ない…と思う。でも、株だけで暮らしているトレーダーは、そこそこ存在している。今の日本の株価は、安倍内閣の三本の矢によって、支えられているといっていい。だから、株やっている人に安倍首相の熱心な支持者は多い。この仕組みが崩れると、大損してしまうから。 コロナ危機によって、そんな、いびつな世界があぶり出されたなーと、日々感じている。

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ロクシタン的なもの

6月に入って、再オープンするお店が増えてきた。 私の周囲だと、スポーツジム、ネイルサロン、マッサージ、そして、ユニクロとロクシタンが帰ってきた。 ジム、ネイルサロン、マッサージなどは、再オープンに際して、新たな対策を練る時間が必要だったと思うので、ある程度仕方がないと思っていた。でも、ユニクロやロクシタンは、商品販売なのだから、ドラッグストアと同じ対策でよいはず。まあユニクロについては、たまたま、より厳しい対策をしているアトレ(JR系列)の中にあったから…というのが、私の周辺での事情であって、他の店舗は開いていたんじゃないかな、と思う。だって、同じような条件下の隣のビルのGUは、ずっと開いていたのだから。 問題は、ロクシタンである。ロクシタンは、いかにもロクシタンが入っていそうな場所に存在していて、そういうお店は、ほぼほぼ、5月いっぱい閉まっていた。自粛生活1ヶ月くらいまでは、はやく開かないかな~くらいで済んでいた。5月に入ってからは、シャワージェルが切れてしまい、スーパーのボディソープに変えた。なんか、しょぼーんとした。 ロクシタン的なものは、なくても死なない。でも、死なないからって、不要ではないのだ。ないと確実にパワーが削られる。私たちの人生は、ロクシタン的なもので、できているのかもしれない。演劇も、広い意味では、ロクシタン的なものと言っていいかも。ないと確実にパワーが削られる。 今、私は、たっぷりのシャワージェルを使って、バスタイムを楽しんでいる。 (追記)そういえば、対面販売の…

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黒川さん、辞任…

東京高検の黒川検事長が辞任した。 黒川氏は、今年2月に63歳の定年を迎えていた。その時、黒川氏は余人をもって代えがたく、現在、大事な業務を抱えているため、定年を半年延長するという異例の決定がなされ、物議をかもした。(それまで公務員の定年延長は、たとえば、雅楽の演奏者や自衛隊の軍楽隊など特殊技能の持ち主だったり、離島に赴任中だったり、今、辞められると、重大な問題が発生するような事例に限られていた。検察官は、Aさんでなければ…という仕事ではなく、むしろ、AさんであってもBさんであっても同じように業務を遂行してもらわないと、事案によって不公平が生じてしまう。)2月に半年延長されたということは、彼の定年は、8月である。今、辞任したということは、ちょうど半分過ぎたところで辞任したことになる。すごいな、今、辞任して大丈夫だったんだ…(※辞任理由については、もう呆れすぎて言いたくもない…) ステイホーム週間を大いに沸かせた検察庁法改正法案は、公務員の定年延長を含めて、あっという間に廃案になりそうだし、大山鳴動して黒川さんの3ヶ月だけが成果(しかも、ここは法律に基づいていない)って、コロナ危機の中で、みんな何やってんだ

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