セルフレジについて

最近、さまざまな場所で「セルフレジ」が増えている気がしませんか スーパーやコンビニをはじめ、ユニクロのような衣料品店でもセルフレジが導入されていて、驚いた。というか、ユニクロで驚いたのは、セルフレジの快適さだった。購入したいものを入れたかごを所定の場所に乗せると、それだけで、品物と金額が画面上に表示される。あとは会計するだけ。また、画面に表示される案内が的確で分かりやすい。初めて使った時に「完璧」と思い、次もセルフレジを使おうと思った。人のいるレジより絶対に早い。快適さも変わらない。 その翌日、スーパーのイオンに行き、セルフレジが増えていることに驚いた。人のいるレジが少なすぎて、いやだけどセルフレジを使用せざるを得ない。イオンでも、以前からセルフレジを使うことはあった。点数が少なく、生鮮食品が含まれていない時。どちらかを選べる状態なら、それも便利だと思う。が、セルフレジ一択となると、不便この上ない。10点くらい購入すると、たぶん、お店の人にレジ打ちしてもらう3倍程度の時間を要する。もちろん慣れの問題もあるが、そもそも、お店の人は、バーコードを読ませながら、商品をかごAからかごBに移している。それだけのスペースがそこには存在する。が、セルフレジには、かご1個分のスペースしか用意されていない。移す先は、レジ袋(または持参したマイバッグ)。不慣れな人が、バーコードを通していきなりバッグに品物を入れるなんて、どれほど至難の業か。特に長ネギみたいな「すでに入りきらないことが決定しているもの」は、入れたは…

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「国葬」への絶望

選挙戦のさなかに銃撃され死亡した安倍元首相の国葬が一方的に決まっていくようだ。 前回、実施されたのは、吉田茂元首相の時(1967年)とのことなので、55年ぶりですよね。55年の間には、大平さんや小渕さんのように、現役首相として亡くなった方もいるし、佐藤栄作さんのようにノーベル平和賞という、国際的にも確かな評価を生前に受けていた方もいたわけだが、国葬なんていう話は出なかった。ちなみに、野党の判定で潰えるとかじゃなくて、そもそも、自民党の中で潰される印象。まあ、それが、派閥全盛時代の自民党らしい足の引っ張り合いだったかはともかく、国葬を規定する法律がないことの意味が、ちゃんと政治家たちの間で理解されていたんだと思う。 法律がなくても、「閣議決定」で決めるとか、なんなん 法治国家を捨てたってことですかね。奇しくも亡くなった安倍さんが首相時代に、「私は立法府の長ですから」と間違った発言で胸を張ったことがあったが、法律にないことも、閣議で決まってしまうのなら、本当に立法府の長と同じだ。立法府たる国会軽視、そして、国葬が行われないのはなぜなのか、という歴史的視点の無視、むしろ歴史改ざん…こんなことじゃ、77年前に多くの犠牲を出したあの戦争は、我々に何の影響も与えなかったことになってしまう。 本当に戦争する国になってしまいそうで、苦しくてならない。

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参院選が終わりました!

参院選が終わりました。 選挙戦の終盤に、演説中の安倍元首相が暴漢に殺害されるといういたましい事件が起きました。それでも、各党、最終日まで、論戦をあきらめることなく、街頭に立ち続けたというのは、民主主義を標榜する国家として、その代表として、立派だったと思います。 投票率は、前回よりは少し高めだったけれども、相変わらず低いですね。選挙に行くこと、そして、自分の意思を示すこと、その重要性がもっと多くの人に伝わってほしいな…と思います。 この結果、改憲勢力が2/3を超えることになり、いよいよ、日本国憲法が変わるかもしれない…という緊張が走ります。今の自民党が考える改憲案には、とても賛成できない私としては、ずーんと暗い気持ちになっています。 平和憲法を守ることで自国を守れるという考え方を理解するには、知性ってやつが必要で(IQという意味ではなく)、それを全国民に理解してもらうのは、ほんとうに難しいんだよな日本国憲法の三本の柱は、「主権在民、戦争放棄、基本的人権の尊重」だが、改憲論は9条(戦争放棄)だけでなく、他の2つについても、手を入れようとしている。なぜか、我々国民は主権も基本的人権も取り上げられようとしている。今回の投票結果は、そこに向かうマイルストーン。 暗くなるばかりじゃダメで、何か、行動を起こさなければならないかも…ですねぇ。

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選挙に思うこと

ここ何回かの選挙で、国政選挙での投票姿勢、私に限らず、なんか、間違ってるっぽい…と、感じるようになった。 私が投票権を得た頃は、まだ中選挙区制だったので、選挙区からは、2人とか、3人の当選者が出ていた。千葉は、わりと自民党の強い地域なので、自民党は2人立候補していたし、2人とも受かることも多かった。なので、その頃は、ポスター写りの良い方に投票したりしていた。近所の人が応援してるからよろしくね、と言われて投票したこともあった。まあ、なんというか、人柄だったり、顔だったり(スミマセン)、この人を国政の場に送り出していいかな…という、本人主義だった気がする。 でも、小選挙区になって、その考えは一切排除しなきゃならない…ということが、なかなか理解できなかった。小選挙区では、立候補者本人ではなく、「党」VS「党」で考えなければならないのだ。それも、立憲民主党と社民党のどちらがいいか…みたいなことでなく、自民党の政策を肯定するなら「自民党」の候補者、否定するなら、一番票を取りそうな野党の候補者に投票しなければならない。なぜなら、自民党が、何人当選するかで、現在の政権&政策が国民にどう思われているかが、ハッキリするわけで、それが多ければ多いほど、与党の政策は、現在の状況が増幅されたものになる。というわけで、野党が候補者を一本化したのは、すごく正しい。自民党にNOを突きつけたい人が、誰に投票すべきかを示してくれたのだから。(維新は、政権への姿勢から考えて、第三の選択肢を示す今回の方向性で100%合っている。彼…

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選挙が終わりました。

皆様、投票には行かれましたか 私は、土日、九州に行っていたので、期日前投票に行ってきました。 20歳で選挙権を得てから、ウン十年…実は、一度も逃さずに投票をしているのが、密かな自負であります。 投票率は、6割に到達してなかったそうですが、今回は、 日程の決定から投票までの期間が短かったゆえに、在外邦人の投票は間に合わなかったさらに、事前に告知することなく、早めに投票所を閉めたところが多かった という要素もあったので、国民の意識の低さだけのせいにされてもね…ってなところはあります。少なくとも、前回選挙よりは上がっていたので、まあ、少しずつよね… 与党が多数を占めたので、政権はこれまで通りということになるが、とはいえ、自民党が勝利したというわけでもない感じ。これまでの衆院選の議席の割合を実施年度順にまとめてくれたツイートを見たら、あきらかに2012年・14年・17年に比べて自民党の割合が減っている。立憲民主党は、敗北と言われているが、実際には、2017年の獲得議席より多くの議席を獲得している。これはどういうことかというと、2017年選挙では、「希望の党」事件というのがあって、都議選で躍進した都ファが国政に打って出ることになり、そこに唐突に民進党が解党して合流する…と突然発表された。その際、リベラル系の議員を「排除します」って小池さんが言ったので、行き場をなくした議員がいっぱい出て、それで、「枝野立て!」という市民の声に押されて、枝野さんが代表になって選挙前に結党したのが、現在の立憲民主党な…

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あれから20年…

同時多発テロにより、ワールドトレードセンターが崩壊してから20年が経った。若い方の中には、あのツインタワービルの存在を知らなかった方もいるかもしれない。 世界で一番高いビル、として、子供心に覚えていた“世界貿易センタービル”。1989年(フランス革命200周年)に、ロンドン・パリ・NY…と、世界三大都市を回る旅に出た時、夜のNYを見て回るツアーに参加して、ビルに入った。ところが、エレベーターが故障していて、展望台に行くことができなかった。ツアー料金に含まれている展望台のチケットを手渡され、明日にでも個人で行ってください、と言われた。たしか、振替で、エンパイアステートビルに連れて行ってもらったような記憶もあるが、エンパイアステートビルは、以前にも上ったことがあったので、それほど感慨はなかったらしい。そのツアーは、11日間の旅の最終日の夜で、明日の朝4時にお迎えが来る…みたいな状態で、展望台のチケットは日本に持ち帰った。で、ちょうど、数ヶ月後にNYに行く友達に渡して、無駄にはならなかった。またいつか、NYに来たら、その時は…と、簡単に考えていたっけ。 もう、永遠に、「いつか」は来ない。 あの日は、月組公演「大海賊/ジャズマニア」東京公演を観劇、一緒に観劇した同僚とお寿司を食べて、帰宅した。その時、テレビのニュースで、WTCに航空機が突っ込んだ映像が飛び込んできた。まるで、映画だった。その“絵”には、映画を見るような高揚感があった。それくらい、現実離れしていた。現実として認識できたのは、そこで多く…

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違憲判決!

2021年、結婚制度に関するふたつの大きな訴訟が全国で展開されている。ひとつは、選択的夫婦別姓に関するもの、そしてもうひとつが、同性婚に関するものだ。 そして、今般、札幌地方裁判所において、同性婚を認めないのは「違憲」とする判断が示された。 憲法24条には、以下の記載がある。「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。」 アンダーラインを引いた箇所に「両性」とあるため、同性婚を認めるためには、憲法改正が必要という意見もあるが、裁判所で合憲か違憲か判断する時は、その文言の意味だけでなく、その文言が「何を目的として書かれたか」まで、考察される。この文章の中では、憲法が作成された当時、同性婚は想定されていなかったので、「両性」と書かれている。このため、婚姻届を受理しなかったことは、憲法24条に違反するとは言えないが、14条(法の下の平等)に違反するという判断が下された。ちなみに、原告の請求(損害賠償)については棄却されている(原告敗訴)が、そもそもこの手の裁判は、裁判所に憲法についての判断を求めるのが本意であり、損害賠償請求は、形式的にされている(民事では、そういう形でしか裁判が起こせない)ため、実質勝訴と言える。 憲法14条の内容は、次の通り。「…

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JR東海一時帰休!

新型コロナウイルスの影響で、鉄道の利用者が大幅に減少し、業務量が減っていることから、JR東海が、今月25日から1日当たり400人規模の従業員を、一時的に休ませる「一時帰休」を実施すると発表した。JR東海による、一時帰休の実施は初めてとのこと。「一時帰休」の対象は、新幹線や在来線の駅員、新幹線の乗務員、車両の点検を行う従業員など、およそ9500人。今月25日から来月28日まで1日当たり400人規模で実施。一時帰休をした従業員の給料は減額せずに支払う。JR東海は、既に今月18日から来月末まで、東海道新幹線の臨時列車を運休し、運行本数を減らすことを決めていて、月末に関西に行く予定の私の乗る便も運休となってしまった… 一時帰休という制度は、このコロナで私も初めて知った。働きたくても働けない、普通に働けるのに…というのは、なかなかにつらい。JR東海だけじゃなく、交通機関は、どこも同じような状態なんだろうなと思う。 今回の緊急事態宣言が功を奏し、一日も早く、状況が改善することをただ祈る。

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感染拡大が止まらない

三連休を前に、感染拡大が止まらない。「経済を回すため」と、GO TOキャンペーンが続けられているが、それでいいのだろうか…という気持ちは、どんどん膨れ上がっている。 先月末の関西行きで「GO TOトラベル」を利用したが、ホテルで発行される地域振興チケットの利用先として、ホテルでは、コンビニを勧められた。たぶん、警戒してホテルに持ち帰って飲食する客が多いのだろう。でも、客がみなコンビニを利用したら、あまり地域振興にはならない。ホテル内の飲食施設も一部クローズしていた。この状況で、GO TOキャンペーンをしても、恩恵を受けられる施設は限られてしまうし、肝心の客がおっかなびっくりでは、地域の小さな飲食施設が潤うとは思えない。 現状、GO TOの恩恵を受けている…というか、GO TOのおかげで、なんとか命脈を保てたのは、旅行代理店やグルメサイトなどの業態に限られるのではないだろうか。「その先」の最終消費点まで到達しない…というか。ただ、コロナが終息した後、旅行に行こうとか、食事に行こうとした時、最大公約数的になくてはならないのが、旅行代理店やグルメサイトであるのも事実で、行先の旅館や飲食店が潰れてしまったとしても、旅行代理店やグルメサイトがあれば、それに代わるところに行き、楽しむことができる。 いい悪いではなく、切ない事実だ。 空にくっきりと三日月(かな?)あれこれ悩んで、勝手に傷ついた心を癒してくれた。

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バイデン勝利

アメリカの大統領選挙、今年は、だいぶ例年と違う状況になった。 郵便投票というのが認められているので、(しかも、「必着」じゃなくて「消印有効」)なかなか開票率100%にならず、さらに、接戦の州が多いため、過半数の選挙人獲得にたどり着かない。しかし、ようやく、民主党のバイデン氏が過半数の選挙人を獲得した、と各メディアが報道し始めた。 通常、メディアが当確を出すと、負けた方の候補が、買った方の候補に、「おめでとう」という電話を架け、それを受けて、買った方は勝利宣言をすることになる。が、トランプさんは、負けたことを認めず、法廷闘争に持ち込むと言う。 日米関係は、共和党大統領の方が平和だと言われていたが、トランプさんの要求もキツかったから、バイデンさんになって、そこがどう変わるか、注視したいと思う。でも、行き過ぎた新自由主義の権化のようなトランプさんが去ったら、日本経済にとっても、新たなお手本が現れるのではないか…と、ちょっと期待している。言葉の通じる政治が帰ってくるというか…。 さて、日本に言葉の通じる政治が戻ってくるのは、いつなのだろう

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