一部報道について

一部報道について 2023.05.11 この度、一部雑誌において、元宝塚歌劇団演出家の手記が掲載されました。 これまで、弊団としては、ハラスメント事案に真摯かつ適切に対処するとともに、ハラスメントを受けた方の心情に寄り添って対応してまいりました。 なお、元宝塚歌劇団演出家の主張に関しては、現在、係争中のため、コメントは差し控えさせていただきますが、今後の訴訟手続きの中で適切に対処してまいります。 2023年5月11日 宝塚歌劇団 週刊文春のスクープにより、昨年末に劇団を去った、元歌劇団演出家の原田諒氏が、復職を求めて、宝塚歌劇団を提訴する予定であることが、文藝春秋誌に本人の手記が掲載され、明らかになった。ご存じの通り、週刊文春は、文藝春秋社から発行されている週刊誌であり、雑誌・文藝春秋は、文藝春秋社から発行されている月刊誌。週刊誌で告発記事を載せ、月刊誌に本人の手記を載せるとは…まあ、そもそも、文春砲に立ち位置などなく、右も左も上も下も関係なく撃ってくるし、反論があるなら紙面を貸すよ、みたいな商売もやっているので、驚くことはないのだが、こと宝塚の問題となると、こちらも平静でいられない。 これまで、宝塚では、なにか問題が発生すると、当事者に退職を促すことで対応してきた面があったのかもしれない。応じなければ、徹底して閑職に追いやるとか。なんとなく、そんな気がする。今回は、そこを突かれたのかな…コンプライアンスは、ハラスメント対応だけじゃないものね。今後の展開を見守りたいと思います。

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文春砲第三弾…

宝塚歌劇団に関する一部報道について 2023.02.01 本日、週刊文春電子版にて、宝塚歌劇団員に関する一部報道がございました。 ご心配をおかけしておりますファンの皆様ならびに関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。 弊団は、当該報道の内容が全くの事実無根であることを当事者全員から確認しており、当該週刊誌に対しても、これまで同様、事前に送られてきた質問状へその旨を回答したうえで、事実と異なる記事掲載を止めるよう強く要望してまいりました。それにもかかわらず、今回もまた「関係者の証言」等と称し、事実に反する内容をあたかも真実であるかのように報道され、当事者および関係者が多大な精神的苦痛を被っており、上記のような報道姿勢を繰り返す当該週刊誌に対し、訂正記事の掲出を求めるなど、改めて強く抗議いたします。 ファンの皆様ならびに関係者の皆様には、上記状況をご理解いただき、今後とも温かくお見守り下さいますよう、お願い申し上げます。 2023年2月1日 宝塚歌劇団 ※強調のための赤字・太字・サイズ変更は夜野によるものです。 さすがに三度目ともなると、怒りを隠そうともしてないのが、文面からも伝わりますね。 ちなみに、前回、真風&星風の時の該当文は下記の通り。こちらも、強調は夜野によるものです。 「当該報道は、「関係者の証言」等と称して、個人名を記した、事実と異なる記事掲載により、弊団団員および関係者のプライバシーや名誉を著しく棄損するものです。このようなことは、誤った情報の拡散や誹謗中傷により、…

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2023 東宝の花

新年初観劇がなんと、新公になってしまいました…いつも月半ばまでに撤去されている東宝の正月花、コロナ禍で1月公演が一部中止になったためか、この日まで、ずっと置いていてくださってました。ありがたや… シンプルな松・竹・梅の門松風飾りと、洋花のコラボが大胆で、でもしっくりきてますね。和洋折衷なレビューを得意とする宝塚らしい正月花かも。竹は削ぎ切りになっていますが、節の部分で削ぎ切りされた「笑う門には福来る」版。笑顔のあふれる2023年になってほしいものです。 昨年は、1月に観劇できず、撮影できなかったのですが、どこかでいただいた写真があったので、ご参考までに小さく載せておきます。 豪華ですね~実物を見たかった こちらは、東京宝塚劇場リニューアルから20周年だった一昨年。というわけで、「うさぎさん」という言葉も面映ゆかった「誰がために鐘は鳴る」から一回り。今年は、「俺の白兎」がパワーワードになりそうな一年ですね。 早くコロナが収まって、来年も滞りなく正月花をご報告できたらいいなーと、早くも来年に思いを馳せちゃいました。

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再び文春砲?

宝塚歌劇団に関する一部報道について 2023.01.10 この度、宝塚歌劇団員に関する一部報道がございました。ご心配をおかけしておりますファンの皆様ならびに関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。当該報道は、「関係者の証言」等と称して、個人名を記した、事実と異なる記事掲載により、弊団団員および関係者のプライバシーや名誉を著しく棄損するものです。このようなことは、誤った情報の拡散や誹謗中傷により、このコロナ禍においてもお客様に舞台をお届けするべく日々懸命に努力を重ねる弊団団員および関係者を深く傷つけるものであり、弊団として到底容認できるものではありません。ファンの皆様ならびに関係者の皆様には、ご心配をおかけしたことについて改めてお詫び申し上げますとともに、今後とも温かくお見守り下さいますよう、お願い申し上げます。 2023年1月10日 宝塚歌劇団 ※強調のための赤字・太字等は夜野によるものです。 原田氏の事件より素早い、というか、この発表で文春砲に気づいたくらいなのだが、今回は、「生徒によるパワハラ」報道だったことから、早めの対応となったようだ。「事実と異なる記事掲載」とあるので、全面的に事実とは異なる内容(原田氏の時は、本筋については、「個人のプライバシー保護の観点から配慮を欠いた記事であり大変遺憾であるとともに、本件に関して弊団が隠ぺい等の不適切な対応や不誠実な発言を行ったかのような、事実と異なる内容や表現がございますが、ハラスメント事案があったことは弊団として確認しており、」と…

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「歌劇」誌109周年年頭の辞

「歌劇」誌には、毎年、劇団スタッフや出演者の新春の言葉が掲載されている。今年も、気になる発言をピックアップしてみたいと思う。 『新年明けましておめでとうございます。(中略)コロナがまだ収まりそうにありません。その影響でみなさま方にご迷惑をおかけして申し訳ございません。生徒達も涙ぐましいほど懸命に自制と努力を重ねております。どうかご理解のうえ昨年以上のご後援をよろしくお願い致します。』by植田紳爾 植田先生の短い言葉の中に、何度も中止になってしまう現状への忸怩たる思いと、生徒には何の罪もないというお気持ちが伝わるようです。 『昭和38年に歌劇団に入団し、昭和、平成、令和と過ごしてまいりました。』by岡田敬二 岡田先生、今年は舞台生活60周年なのですねどうか、よき年でありますように。 『輝き!新しい世界への階段を、又一歩、踏み出しました。皆で、輝く世界へ登りましょう!若き日の、夢は枝から、はなれ地に落ちるとも、なおも 我がもの…!』by酒井澄夫 最後、今年もお決まりのフレーズで、安心しました。 『宝塚 愛と夢に彩られ。』by羽山紀代美 羽山先生、今年もお願いします 『(生徒・スタッフやお客様)双方の落ち込みを考えると、やり場のない怒りと事態を収拾できない自分の無力さに、思わず心が座り込んでしまう思いを重ねました。今年こそ、今年こそと祈り続けて3年経ち、4年目の春を迎えます。早く「(コロナが)明けましておめでとうございます」と言い合える日を迎えたいものです。』by小池修一郎 私も小池…

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2022年タカラヅカ総括

恒例の総括、今年もいってみたいと思います元々は、宝塚バトンで回ってきたものが始まりなので、感想以外にもちょっとした項目はそのまま使っております。タイトルは、面倒なのでサブタイトル全部カットしてます。 ・ODYSSEY(雪)ー全公演中止ー チケットはあったんですよ。友の会が友になってくれて。でも… ・Sweet Little Rock 'n' Roll(雪)バウまで行くことはできませんでしたが、配信で観ることができましたさすが中村A、デビュー作からクオリティが変わってない ・元禄バロックロック&The Fascination!!(花) 谷貴矢先生の大劇場デビュー作は、過去のとんでも作品に慣らされたせいなのか、わりと、「出島…」に近い世界観だったからか、すんなりと受け入れられました。すごいな、宝塚ファンの柔軟性。ショーは、2番手羽根がない淋しさしか、覚えてない… ・ザ・ジェントル・ライアー(星)未見。バウは全公演中止でしたが、KAATは上演できて良かったですね。こういう時は、ファンの方優先で、と思いました。 ・王家に捧ぐ歌(星)2月は恒例の名古屋観劇旅行のはずが、まん防発令中で、会社からも会食禁止令が出てたため、名古屋メシ行けないなら…と、見送りました。でも、公演は、ライビュで摂取しました~脳筋じゃない琴ラダメスが印象に残りました。 ・今夜、ロマンス劇場で&FULL SWING!(月) 新生月組のお披露目公演。楽しい作品でよかったです。お正月からムラで観劇、東京公演も無事上演されて、一安…

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今年のクリスマスツリー

東京宝塚劇場のクリスマスツリー、毎年紹介しているが、今年は、こんな感じ。 今年は「TOKYO TAKARAZUKA THEATER」という黒い台座がないんですね。雪組公演らしく、緑っぽい色合いにしてるけど、ベース(ツリーの枝葉の部分)は白。ここしばらく緑の葉のツリーだなーと思っていたら、久しぶりにツリーそのものをリニューアルしたということかしら。 飾りも、去年までとは雰囲気が違う感じ。金の縄目みたいなのがゴージャスですね こちらが、昨年のもの。星組公演中だったので、星のモチーフが使われています。  こちらが一昨年のもの。月組公演中ということで、てっぺんもお星さまではなく、お月さまです そんなこんなで、毎年、色々なタイプのツリーを楽しませてもらっています。ブログでは、3年分を1セットにして掲載しているので、ここからさらに遡って、2019年のブログ(2017年~19年分)も紹介しておきます。こちらです。公演的には、2019年が「I AM FROM AUSTRIA」(オーストリア国旗が装飾に使われてますね)、2018年が「異人たちのルネサンス」(大きな羽のモチーフ)2017年が「ベルリン、わが愛」(星のオーナメント)でした。

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真風涼帆、MAKAZE IZMへの道

あらためて、真風涼帆クロニクルです。  2006年 3月、宙組大劇場公演『NEVER SAY GOODBYE』で初舞台。5月、星組に配属。8月、大劇場公演『愛するには短すぎる/ネオ・ダンディズム!』出演。10月、同東京公演。2作連続で、トップスターの退団公演を経験したんですね2007年 1月、宝塚バウホール公演『ハロー!ダンシング』出演。3月、大劇場公演『さくら/シークレット・ハンター』出演。5月、同東京公演。9月、日生劇場公演『Kean』出演。フランシス役。11月、大劇場公演『エル・アルコン/レビュー・オルキス』出演。ローズ役。新人公演でキャプテン・ブラック役(本役・和涼華)。2008年 1月、『エル・アルコン/レビュー・オルキス』東京公演出演。4月、バウ・ワークショップ『ANNNA KARENINA』出演。セルプホフスコイ役。6月、大劇場公演『THE SCARLET PIMPERNEL』出演。新人公演で、アルマン・サンジュスト役(本役・和)。8月、同東京公演。11月、日本青年館大ホール&宝塚バウホール公演『ブエノスアイレスの風』出演。マルセーロ役。初演では、大和悠河が演じた役、ということで、ドラマのポイントになる役だったが、あの頃は、うーんという感じだった気がする。2009年 2月、大劇場公演『My Dear New Orleans/ア ビヤント』出演。ジョー・コールマン役。新人公演では、ジョイ・ビー役(本役・安蘭けい)で、新人公演初主演3月、同東京公演。6月、大劇場公演『太王四神記Ver.…

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初舞台生

[第108期初舞台生]の口上日程が発表されたので、恒例の芸名紹介をやっていきたいと思います。もう10年以上やっているこのブログの恒例行事。あくまでも芸名をパッと見た印象を書いているコーナーです。 花海 凛(はなみ・りん)、茉莉那(まりな)ふみ、彩姫(あやひめ)みみ、志凪 咲杜(しなぎ・さくと)、梨恋(りれん)あやめ、馳 琉輝(はせ・るき)、輝珠(きじゅ)ななせ、花恋(かれん)こまち、乙妃 優寿(おとひ・ゆず)、桜之 真緒(さくらの・まお)、八重(やえ)ひめか、華楽 逸聖(からく・いっせい)、珀亜(はくあ)れい、星丘(ほしおか)しずく、瑠羽(るう)らいと、華路(はなみち)らら、穂波 舞咲(ほなみ・まさき)、美渦(みうず)せいか、白霧 椿(しらぎり・つばき)、絢咲 羽蘭(あやさき・うらん)、雅 耀(みやび・よう)、水月 胡蝶(みづき・こちょう)、紗香(さこう)にいな、榊 歩(さかき・あゆむ)、滝(たき)みらい、美翠(みすい)せいら、風希 咲玖(かざき・さく)、星沢(ほしざわ)ありさ、千乃 新(せんの・あらた)、輝涼(きりょう)じゅん、海玖里 粋(みくり・すい)、清羽 美伶(きよは・みれい)、琴華(ことか)ひまわり、光稀(こうき)れん、愛城 美紗(あいしろ・みさ)、朝比奈 天(あさひな・てん)、纏 涼(まとい・りょう)、苑利 香輝(えんり・こうき) 今年の初舞台生は、久々に、轟悠パターンの苗字1字名前1字の生徒が3人もいる。71期は、轟悠、稔幸がいて、どちらもトップになっているので、ぜひ縁起を担いで…

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宝塚雪組バウホール公演「Sweet Little Rock’n'Roll」配信観劇

雪組のバウホール公演「Sweet Little Rock’n'Roll」の千秋楽公演を配信で観劇した。 本作は、演出の中村A先生の演出家デビュー作とのこと。1985年の作品なので、今から…37年前桐さと実と涼風真世のW主演作品だったらしい。シェイクスピアの喜劇「から騒ぎ」を下敷きにした、ポップなハイスクールコメディといったところだろうか。今回、バウ初主演の縣千に当てて、リメイクされた。なぜ、なんのために…37年ぶりに再演されるほどの作品かプロットはシェイクスピアなので、まあ、見られないこともないが、あの演出はどういうことなんで、全員が、超わざとらしい芝居をしているのもしかして、これは、入れ子構造の複雑な演劇なのかいろいろ考えたが、最後まで、謎は解けなかった。 そもそも、冒頭の楽曲で、完全に息切れしながら歌う主演というのが、ちょっと理解できない。まあ、それは、若さやフレッシュさを前面に押し出すということかもしれない…と思い直したが、息切れしたまま芝居が始まるって…それ、もはや、宝塚じゃないよね 転校生のビリー(縣千)は、どういうわけか、クラスの女子、シンディー(夢白あや)と、激しい口ゲンカ。えー、なんで、なんで、そんなに嫌われちゃったのと、思う間もなく、クラスメイトのロバート(彩海せら)のメアリー(音彩唯)への恋を応援することになる。コーチ(アメフト部のコーチなのかな?)のフレディ(真那春人)には、高校生たちのキューピッドになるという趣味があるらしく、ビリーも協力することになったのだ。メアリー…

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