「JAPAN MUSICAL FESTIVAL」

「JAPAN MUSICAL FESTIVAL 2022 Winter Season」 【Musician】音楽監督:島健、園田涼      指揮:井村誠貴      1st Violin:和泉晶子、西原史織、松本志絃音      2nd Violin:河邊佑里、冨家聖香、小室明佳里、西村梨沙      Cello:グレイ理沙      Horn:高須洋介      Trumpet:原田照久      Trombone:廣田純一      Multi lead:近藤淳也、竹村直哉、山口宗馬(12/28)      Percussion:野崎めぐみ      Drums:山内陽一朗      Bass:森田晃平      Guitar:北島優      Piano:園田涼      Keyboard:田屋紘夢       Management:太田英恵、浦田拳一、越前直人       Instrumental Technician:千葉勇       ミュージカル『憂国のモリアーティ』      作曲・ピアノ:ただすけ      バイオリン:林周雅       ダンサー:松田尚子 演出:川崎悦子クリエイティブ プロデューサー:上田聡(Fusion Wall)サウンド プロデューサー:斎藤英夫舞台監督:瀧口一憲 照明:光中友輝音響:本藤聡CG:上田聡、曽根久光映像:曽根久光、御調晃司美術:成田浩一 主催・企画・製作:日本テレビ放送網株式会社、株式会社CS日本、株式会社日テレイベンツAF…

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Tri-anGle「ライム」観劇

ミュージカルコメディ「ライム」 脚本・演出:平野華子楽曲提供:梟(https://owlsnest8989.wixsite.com/owlsnest/home)振付:干泥遥音響・照明:長江篤弘(ステージオフィス)舞台設営:南雅之(セントラルサービス)中付:JUN宣伝写真・舞台写真:kikineko宣伝美術:さいとうまゆみ舞台映像撮影:井出直樹受付:長澤まりえ、紗蘭広夢、つばりん@、稲田聖子、今野櫻子制作:Tri-anGle(劇団メリーゴーランド) 今年の夏、ライブという形で復活した劇団メリーゴーランドの男子チームTri-anGleが、とうとうミュージカル作品で帰ってきた。澤田写真館というコンパクトな会場での復活だったが、作品は面白く、梟さんという新たな音楽協力を得て、また新しいメンバーの側面を見ることができる時間だった。 20世紀初頭のヨーロッパ。ルイス・ウィンクラ―(華波蒼)が開発した「TR0310(まるさんひとまる)通称ライム」は、有機物を石灰化させる化学兵器。遺体はただちに灰になり、生きているものは、吸い込んだ体内から石化が進み、やがて死に至る。自らが開発した「ライム」(本当は、ライムとだけ呼ぶことは厳禁らしいです。常に、「TR0310通称ライム」と言わなければならない)の威力におののいたルイスは、戦場で実験的に使われた直後に姿を消す。その3年後、さびれた港町に係留している船に、腰の曲がった神父が現れたー 研究所から逃げ出したルイスは、この船の持ち主であるデリック・クラウゼ(月夜見翔…

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山本芳樹「ロートレック」観劇

山本芳樹ソロミュージカル「ロートレック」 企画・原案:沢木 順 脚本・作詞:さらだたまこ 作曲:玉麻尚一 音楽監督:後藤浩明 演出:山本芳樹 舞台監督:倉本 徹 舞台美術=竹邊奈津子 音響・映像:川西秀一 照明:山﨑佳代 ビジュアルデザイン:及川 健 舞台写真:宮坂浩見 撮影・編集:彩高堂 観劇サポート:舞台ナビLAMP 制作:松田絵麻 主催=プティビジュー 以前、配信で観劇して、とても面白かったので、今回初めて、生で観劇することにした。前回はライブハウスでの公演だったので、アウェイ感があり、配信にしたのだが、本拠地ウエストエンドスタジオでの上演は、とても居心地がよかった。 開演前と終演後は、会場内・ロビーすべて撮影OKとのこと。とても雰囲気のある美術で、感動しました。 ロビーは通常、一部のみ暗幕を張っているけれど、今回は、全面に暗幕。それを背景に、ロートレックのリトグラフが所狭しと飾られている。 いつもの入場用階段は、レッドカーペットに いつも暗幕をカーテンにしている両サイドも、赤い幕に変更、舞台上の木枠は、額縁なのでしょうね。 ロートレックの生きたアール・ヌーヴォーの時代を思わせるシャンデリアが、セットのみならず、客電・照明の一部になっていて、これも雰囲気がよかった。 衣装の一部は、この辺に飾られていて、様々な人物になる時の一助になっている。 アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックは、トゥールーズ=ロートレック伯爵家の嫡男として生まれたが、近親婚を繰…

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「ジャージー・ボーイズ2022」

コロナ下で、すべての舞台が中止となった後、帝国劇場で、「ジャージー・ボーイズ」がコンサート形式ながら復活したのは、本当に嬉しかった。が、クリエから始まった「ジャージー・ボーイズ」が、とうとう帝国劇場でミュージカルとして上演されるという奇跡は、一旦お預けになったようだ。今回の会場は、日生劇場。チームは、コンサートの時と同じ「グリーン」と「ブラック」。ただ、初演以来ボブ・ゴーディオを演じ続けていた矢崎広は降板し、有澤樟太郎が新たなボブ・ゴーディオ役になった。2年前に太田基裕が降板して以来のショックだな…でも、今回から、フランキー・ヴァリ役が中川晃教のシングルから、花村想太とのWキャストになった。キャス変には寂しさもあるけれど、新しい出会いもある、ものね。 さて、前回のコンサート時、JBの暴れん坊、藤岡正明が、チームブラックなのに、ブラックのペンライトを振ってくれる人がいないという、意味不明な発言をしてくれたので、JBファンとして、ブラックのペンライトを作成してみました (ちなみに、ベースは、「ミュージカル刀剣乱舞」のペンライトを使っております。(パライソのやつです。) 家ではいい感じだったのですが、実際に会場に持っていくと、明るさが足りなくて、再考の必要があると思いました。 こういうのも作って、ペンライトに付けて応援するつもりだったのですが、剝がれやすくて、こちらも再考の必要がありそうです。お手製のものって、奥が深いですね。 あれこれ下準備をして、劇場へ。 まずは、チームB…

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「エリザベート」2022ミニ感想(1)

帝劇「エリザベート」を観てきた。今回の配役はこんな感じ。 ちゃぴ(愛希れいか)のエリザベートは、少女時代の愛らしさ、頑ななつぼみのような新婚時代 …と、丁寧に人生を積み重ねていく姿に胸を打たれる。古川雄大のトートは、もう立派な黄泉の帝王涼風さんのゾフィーは、やっぱり、この人、小池修一郎との相性がいいな、と思った。ゾフィーという役は、「エリザベート」という作品の中でも、特にキャラクター化された役。それをキャラっぽく演じるテクニックがすごいというか、さすが、元祖人間アニメ演技(by小池修一郎)といった感じ。なにより、上山竜治のルキーニが印象に残った。狂言回しとしての軽さと、暗殺者の重みがベストな形でブレンドされている。次回もぜひ出演してほしい。

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「ダブル・トラブル2022」SEASONC観劇

「ダブル・トラブル2022」SeasonC 脚本・作詞・作曲:ボブ・ウォルトン&ジム・ウォルトン翻訳・訳詞:高橋亜子音楽監督:落合崇史、大塚茜振付:TETSUHARUタップ振付:本間憲一 美術:石原敬照明:奥野友康音響:清水麻理子衣裳:前田文子ヘアメイク:鎌田直樹歌唱指導:大嶋吾郎演出補:原田優一演出助手:相原雪月花舞台監督:小澤久明 アシスタント・プロデューサー:七字紗衣プロデューサー:江口剛史主催/企画・製作:シーエイティプロデュース 昨年5月に観劇した「ダブル・トラブル」、今年8月には、別キャストの公演も観劇(ミニ感想はこちら)、ますますダブトラ愛が深まる今日この頃、本命のSeasonC観劇となった。「ダブル・トラブル」は劇場を選ばない公演のようで、SeasonAは、有楽町のオルタナティブシアターだったが、今回は、浜松町の自由劇場での上演となった。ストーリーと役の割り振りは、こちらをご覧ください。 二人だけの公演だと、出演者の実力が拮抗していないと、未熟な方が気になる。ダブトラだけかと思ったら、その後、別の公演でも同じことを感じたので、実力拮抗というのは、二人芝居の絶対条件かもしれない。でも、あえて、その危険を冒すことで、俳優の実力は、飛躍的に伸びる。天才・原田優一の前でアタフタしていた“もっくん”は、もう過去の存在だった。ちゃんと拮抗している俳優だった。そうなると、もう、どこまでも楽しい「ダブル・トラブル」がそこにあった。 二人の驚異的な早変わりにあっけにとられていると気づきに…

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「夜の女たち」観劇

ミュージカル「夜の女たち」 原作:久板栄二郎映画脚本:依田義賢上演台本・演出:長塚圭史音楽:荻野清子 振付:康本雅子美術:二村周作照明:大石真一郎音響:佐藤日出夫衣装:伊藤佐智子ヘアメイク:稲垣亮弐アクション:前田悟歌唱指導:満田恵子、伊東和美稽古ピアノ:森本夏生大阪弁協力:山内圭哉方言指導:杉宮匡紀演出助手:西祐子舞台監督:大垣敏朗 1948年の溝口健二監督作品「夜の女たち」を、長塚圭史がミュージカル作品にした。話を聞いたときは、「え?ミュージカル?」と思ったが、見始めてすぐ、これは、ミュージカルで正解だ、という気分になった。それくらい、音楽と物語がピッタリだった。これは、音楽担当の荻野さんの功績だろう。およそミュージカルらしくない歌詞のナンバー揃いだったが、それが美しいメロディーになって、心に残る。こういう形でしか、「夜の女たち」の物語を現代に蘇らせることは難しい。それほどに、戦後は遠くなってしまったーということを深く感じた。「ミス・サイゴン」のような遠い世界にしないと、誰にも振り返ってもらえない。戦争中のことは、今後も映画になるだろうけど、戦後のことは、朝ドラで一週間くらい闇市が登場する程度なんだろうな…と思う。昭和20年から25年までの物語、それは戦争に続く、平和な、だから、じわじわと来る悲劇の時代。戦争は、直接空襲で人が一気に亡くなったりするから、悲劇がわかりやすい。でも、戦後の悲劇は、じわじわと個人をむしばんでいくし、それぞれ事情も違うから、丁寧に説明しないと、理解が追いつかない…

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ミュージカル「DOROTHY」観劇

ミュージカル「DOROTHYーオズの魔法使いー」 作・演出:田尾下哲作曲・音楽監督:宮川彬良作詞:安田佑子 振付:TETSUHARUパペットデザイン・ディレクション:アレクサンドラ・ラター 歌唱指導:西野誠音楽助手・稽古ピアノ:宮川知子楽器アドバイザー:森由利子美術:松生紘子照明:稲葉直人音響:山本浩一音響効果:青木タクヘイ衣裳:山下和美ヘアメイク:大和田一美振付助手:齋藤恕茉、橋本由希子パペットディレクションアシスト:砂川真緒美術助手:山本史織演出助手:日高信乃舞台監督:澤田大輔 主題歌「虹のかなたに」が超有名なミュージカル映画「オズの魔法使い」。ドロシーは竜巻に飛ばされてオズの世界にやって来るのだが、あまり幸せそうじゃない灰色の家になぜ帰りたいのか…と考えた、作・演出の田尾下さんにより、「オズの魔法使い」の世界は、まったく違うものに変化した。音楽も有名な曲を使わず、すべて宮川彬良さんのオリジナル楽曲を使用。そんな新しいミュージカルの初演の初日(図らずも)を観劇した。新型コロナのせいで、一週間ほど公演が飛び、東京公演は、27・28の3公演だけ。どうか、このまま無事に公演が終了しますように。 ドロシー(桜井玲香)は、大学生。音楽部に所属していて、コンクール前の追い込みに入っている。ドロシーのヴァイオリンは、子供の頃から英才教育を受けていたおかげで、相当レベルが高い。これまでのコンクールでは、ドロシーのソロパートでポイントを稼いでいた。が、ドロシーに頼りたくないというメンバーの希望により、…

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ミュージカル「ダブル・トラブル」SeasonA観劇

「ダブル・トラブル2022」SeasonA 脚本・作詞・作曲:ボブ・ウォルトン&ジム・ウォルトン翻訳・訳詞:高橋亜子音楽監督:落合崇史、大塚茜振付:TETSUHARUタップ振付:本間憲一 美術:石原敬照明:奥野友康音響:清水麻理子衣裳:前田文子ヘアメイク:鎌田直樹歌唱指導:大嶋吾郎演出助手:平戸麻衣舞台監督:小澤久明 アシスタント・プロデューサー:七字紗衣プロデューサー:江口剛史主催/企画・製作:シーエイティプロデュース 昨年、5月に本邦初演を観て、(初演の感想はこちら)抱腹絶倒し、そりゃ、再演も観るよねと、オルタナティブ・シアターにやってきた。今回のキャストは、ジミー(兄)が相葉裕樹、ボビー(弟)が浜中文一。身長は、相葉の方がだいぶ高く、年齢は同い年の二人。当然、私の知っている、原田優一&太田基裕コンビとは雰囲気が違う。 でも、やっぱり、誰がやっても汗だくになるんだわ、とか、別キャストを観るから感じるところもあり、どっちかというと、ボビーキャラのように感じる相葉のジミーが意外とサマになっていたのが、嬉しい驚きだった。浜中は、ポーカーフェイスで、テンパっているのが分からないところが素晴らしい。初めての挑戦だったのに、既に落ち着きも感じられた。身長的に、ジミーの方が長身というのが、視覚的に慣れなくて(原田&太田の刷り込み)、しばらく違和感がぬぐえなかったが、それも熱演が続くうちに忘れてしまった。 誰が演じても面白い作品というのがわかったので、これからも作品自体応援していきたいな、と思って…

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音楽劇「クラウディア」観劇

音楽劇「クラウディア」produced by 地球ゴージャス 脚本・演出: 岸谷五朗 主題歌: サザンオールスターズ「FRIENDS」 楽曲協力: タイシタレーベル/ビクターエンタテインメント 音楽監督: 大崎聖二、高木茂治 美術: 土屋茂昭 音響: 武田安記(エス・シー・アライアンス) 照明: 吉田一統(Dort) 映像: 石田 肇 電飾: 小田桐秀一(イルミカ東京) 衣装: 高谷健太、藤井康詞(山本寛斎事務所) ヘアメイク: 冨沢ノボル 振付: 原田 薫、大村俊介(SHUN)、藤林美沙 殺陣: 島口哲朗(剱伎衆かむゐ) 歌唱指導: 平岡由香 演出助手: 高野 玲 舞台監督: 川除 学(Stage Doctor. Co. Ltd.) 宣伝美術: 岡垣吏紗 宣伝写真: 中村理生 宣伝映像: 千葉哲郎 マーチャンダイジング: 中川美紀、浅山敬介 宣伝: 株式会社ディップス・プラネット 票券: 株式会社インタ―スペース 営業: 木田波子 制作協力: 株式会社プラグマックス&エンタテインメント 制作: 佐々木康志、相場未江、武藤香織 アシスタントプロデューサー: 渡邉可奈子 プロデューサー: 松本有希子 エグゼクティブプロデューサー: 小見太佳子 特別協賛: 大和ハウス工業株式会社 宣伝協力: WOWOW 主催: アミューズ(東京公演)・キョードーグループ(大阪公演) 企画・製作: アミューズ 2005年の公演を観ている。感想もあった。こちらです。 そちらにもストーリーがものすごく簡単に書かれてい…

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