会社

出向生活も5年に近づいた。さすがに、風前の灯会社もこのままではいけない!ということになり、改革が始まった。新体制-それは、当然、会社にとっても、社員にとっても痛みを伴うものになる。これまで、放漫経営を許してきたのだから、それは、必要な痛みだ。が、それとは全然関係ないところで、親会社の管理体制が変わった。これまで、子会社の面倒を見てくれていた部署が変わってしまった。そして、ほとんど面倒を見てくれなくなった…どころか、明らかに子会社の邪魔をしているようにしか見えない。組織の改正そのものは、必要だと思う。しかし、組織の中の「ひと」が、その改革を「是」としていなければ、組織は機能しない。せっかくの管理体制なのに、担当者が前向きじゃないから、非常にやりにくい。はっきりいって、いやな業務は、たらいまわしにされている状態だ。うちの子会社は、このブログを始めた当初、ちょこちょこ愚痴っていたように、経営者の甘さや無知のせいで、大きなマイナスを背負ってしまった。しかし、親会社は順風満帆、組織も、中の人も、その恩恵を十二分に受けている…はず…なのに、どうやらそうではないらしい。こんな大きなマイナスを背負って、日々針のむしろに座っているような、私たちほどの生きがいも、そこにはないらしい。痛みとともに、再生の喜びを感じられるこの環境は、実は幸せなものなのかもしれない。

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新年会と葬式と

なぜか、2月に入ってから新年会をやった。今の会社では、忘年会は社員全員でやるが、新年会はやりたければ部署単位で、ということになっている。こういう親睦系の会合を会社の経費で行うことも、会計上は可能だが、赤字続きの会社なので、参加者からすべて徴収している。とはいえ、若い社員から何千円も取ることはできないので、基本的に年長者が負担することになる。そういう年代になったのだな、と思うと感慨深い。私がもっと若かった頃、あるお店に行ったら、会社の方が先に来てお酒を飲んでいた。同じ会社だというのは知っていたが、一度もお話ししたこともなく、だから、たぶん挨拶もしなかったと思う。少しして、白ワインが運ばれてきた。「あちらのお客様からです」おおーっ!なんて、キザなことをっ!!お礼にうかがうと、「いや、この店、贔屓にしてやってよ」みたいなことをおっしゃっていた。その後、もう一度お店で鉢合わせをした時には、私たちの分まで一緒に支払ってくださった。それも、帰る時にお店の人に言われたのだ。「もういただいていますから」と。まあ、こんなふうにキザにおごっていただくことは、この店での経験しかないが、それ以外にも、若い頃は、先輩社員の方々に、いろいろなお店に連れて行っていただき、ごちそうしていただきながら、いろいろなお話を聞く機会があった。自分はそういう先輩になれているんだろうか、と時々、我が身を反省する。などと考えていたら、そのキザなおごり方をしてくださった方が亡くなられた。定年退職されてから、1年にしかならない、第二の人生が始まる…

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昔の上司と今の会社

団塊世代の定年退職が続くのは、当社(出向元の親会社)も例外ではなく、去年あたりから、「あの人も」「あの人も」状態で、毎月退職送別会がどこかで行われている。 子会社に出向している私にまでお声がかかることは少ないのだが、ぜひに!と誘われ、20代前半時代の上司の送別会に行って来た。 とても良い方なのだが、若い女性に親愛の情を示しすぎる方で、仕事はともかく、あまりプライベートでお話はしたくないなぁ~と、苦手意識があったのだが、残念ながら私もすでに若い女性ではなくなったらしく、淡々と送別させていただいた。 私が就職した頃は、親会社も上場前で、世間的な認知は低く、一流大学を卒業して新卒で入社する人など、ほとんどいなかった。 同期で大卒者もいるにはいたが、半分以上が、初めて聞く大学名だったり。 いわゆる世間的な「優秀さ」はカケラも持ち合わせてはいない、私たちだったが、仕事にはハートでぶつかっていた。上司も、ハートで応えてくれた。予算の取り合いから大ゲンカになったりもしたが、それも仕事に熱中するあまりのことだった。 今、親会社には東大卒は数限りなくいて、優秀な成績で入社試験を突破した若者たちが、その勢いのまま、昇進試験を勝ち進んでいる。そういう人たちに「管理」されて、今、私たちは仕事をしている。 「優秀な人たちの信じられないバカっぷり」の話になった。 話は止まらなかった。 経験のない若くて優秀な人々が、どんどん現場を管理していく。管理職になっていく。 でも、経験のない彼らは、決して謙虚…

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久々に仕事のグチ

毎年同じことを書いているような気がするが… 第3四半期の〆、厳しいんですけど…どこの会社も今年は7日から始まったようなもの。それで、5日間で〆て、3連休の間に結果を報告するようにって…あの…死ねと言ってますよね?<親会社 なのに、なんで3連休を作るかな?<国成人の日は、1/15がよかったです… これが終わっても、償却資産税とか、支払報告書とか、いろいろいろいろ、あるんだよね。早く1月なんて、終わってほしい… …と、毎年思っているわけですが、今年は、「ハリラバ」があるので、どんなつらいことにも、耐えられそうな気が…気がしてますが…さて、どんなもんでしょうか? 決算、明日がヤマです。 【去年の今日】「パリの空よりも高く」感想。作品としてはアレだったが、今にして思えば大空さんの出番は多かった。しかし、出番が多ければ納得できるわけでもないところが、芝居の難しさだなぁ。

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当座事件

今月のはじめ頃、親会社とのスムーズな資金移動を念頭に、某銀行某支店に当座預金口座を開設することになった。この件は、1年ほど前からの懸案事項で、その時の親会社担当者と綿密な打合せをしたのが、3月くらいだった。しかし、仕事が忙しく、なかなか実行に移せない中、その担当者が退職してしまった。新担当者との引継ぎを経て、今回ようやく口座開設の書類が整ったので、某銀行某支店に行って来た。「あの、口座を開設したいんですけど」「個人のお客様ですか?」「いえ、法人ですが」機械のところにいたおねえさんの顔が曇った。そういえば、某銀行の前の会社の近くの支店(現在のメインバンク)の機械には、「お振込み・税金」と「新規契約・ご相談」の2種類のボタンがあったが、この支店の機械には、「お振込み・税金」と「ご相談」のボタンしかない。支店なのに、支店って書いてあるのに、大理石の吹き抜け銀行は、普通の支店ではなかったらしい。ご相談の窓口に行って「当座預金の口座を開きたい」と言うと、「前の会社の近くの支店」担当者にいきなり電話をかけ、あげく、話は通したから、そちらの人と相談してくれ、と言われた。「あの…私は、この支店に当座預金の口座を開設したいのであって、○○支店の口座は必要ないんですが」「それはムリです」親会社との資金移動の関係でどうしてもこの支店でなければならない、と言うと、それでは親会社の担当をしているその銀行の担当を通せと言う。それなら、担当に会わせてほしいと言うと、ここにはいない、と言う。「どこにいるんですか?」「とにかく、こ…

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悩める日々

会社員というのはつらい仕事だ。まぁ、たいていは、気楽な稼業だと思う日々なのだが、時に。 会社員にとって「絶対」ってなんだろう?と、最近よく考える。 会社?社長?上司?それとも、「真実」? 以前は、「真実」なんかには、価値はないと言われていた。しかし、顧客中心の時代になって、会社より社長より、「真実」を取るべきだと言われるようになった。その結果が、昨今のリーク合戦だ。 でも、腹を斬ってでも、社内で真実を糾すのが本当じゃないのだろうか? またまた不祥事が起っている。本当のことを言えない会社の体質が問題になっている。 ひとごとには思えない。 役員のやることすべてに逆らう社員は、よく思われないだろう。でも、まともなことひとつもしてくれない役員なんだもの。上司は、そんな役員でも、自分の上役なんだから、できるだけ心情に沿うようにしたいらしい。その結果が、とんでもないことを呼んでいる。綱紀粛正のために、いちいち役員を諭す上司。疲れると思う。 一方、私は、役員から無理難題をふっかけられたら、話を終りまで聞いて、「無理ですね」「できませんね」と答えてしまう。役員はとんでもないことを言うが、だいたいは自分で行動を起こせないので、断ってしまえばその先はない。疲れはしないけれど、こんなことでいいのだろうか?と断ったあとで悩むことには、なる。どんな会社もそうなんだろうか? 「真実」がなによりも大切だ、っていう当たり前のことが、まだまだ「会社」っていう世界には浸透していないというのが、なにより情けない。 【去年の今日】「暁の…

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決算打ち上げ

3月決算の会社なので、この時期だと決算どころか、第1四半期の打ち上げという感じだが、なかなかスケジュールが合わず、この時期になってしまった。いつもの総務3人組と、担当役員、それに法務担当のおじさまというメンバー。このメンバーだと、女子はほとんどおごり!の可能性が高いのだが、今回は、部長が風邪のため、最初からお酒を飲んでいなかったにもかかわらず、なぜかワインが3本空いたので、私が積極的に出しました。仕方あるまい…。スペイン料理とスペインワインをいただきながら、様々な話題で盛り上がった。次回は、中間決算後、ぜひ!……あ、でも、その頃は、東京公演があるから、私、忙しいかも(笑) 【去年の今日】会社の方針転換に向けた経営会議を行なった。あれから、少しずつ、変わりつつある会社。その代償として、人も一巡してしまった。あ、社長はまだいますけどね。

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生きたお金

「大坂侍」の中で、「生きたお金」「死んだお金」みたいな表現があった。 お金がすべてのように見える大坂商人たちも、お金を貯めることが目的なわけではない。「お金は生かして使うものだよ」というメッセージが作品に感じられるから、観ていて共感できる。決して、金の亡者の話ではなかった。 さて、現代社会においてお金を生かして使う、というのはどういうことだろうか? ここにひとつの施設がある。莫大な建設費をかけて作られた施設である。運営は赤字だ。赤字なので、少しでも利益を出そうと、人件費を削り、施設の一部を閉鎖している。 ちょっと待て。赤字といっても、莫大な建設費の減価償却費はこの際忘れてもいいんじゃないか?減価償却費は、キャッシュを伴わないマイナスだ。しかも、年々減少することがはっきりわかっているし、8年位で年額の大きいものは終了してしまう。8年後には、黒字になるから…って。人件費を削って、施設の一部を閉鎖してるのに? 8年後が来る前に、つぶれてるんじゃないかしら? 莫大な建設費を投下してその施設を作った人は、今は別の事業をやっている。その施設で働き、赤字をなくすべく努力している人たちは、建設にはかかわっていない。会社は、誰にこの施設の赤字の責任を負わせるつもりだろうか?このままだと、運営者の責任として施設は潰えていきそうだ。 それって、生きたお金の使い方じゃない!と思う。莫大な建設費の責任は、施設を作り最初の運営をした人にかかるべきもの。ただそこでペイするかどうかの基準として減価償却費を抜いた数字は参考になるは…

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旅行前

月組全国ツアー組は、今日から3日間、こちらで公演。 福岡市民会館 福岡市民会館は、数年前までGWの頃の公演だったと思うが、最近は少々ずれているようだ。わたるさんのお披露目ツアーの時に、南のケロファン、まりなさんと現地で待ち合わせした記憶がある。その頃は、GWに福岡公演だったと思う。(ちなみにまりなさん、産後2ヶ月にならないくらい) 今回も金・土・日の3日間公演なのだが、諸般の事情で私は日曜から観光含みで行って来るつもり。会社の人には、この間大阪で観たあれと同じ芝居を、一週間もしないうちに福岡に観に行くなんて、とても理解してもらえそうにない。 ついでに上司を半ギレさせて抵抗した案件の書類も作成しなきゃならないし、昼休みなしで頑張った。今日中にどうにかしないと、何されるかわからないし。不幸中の幸いというか、報告しようとしていた会議体が中止になったそうなので、私がいない間に、変な報告をされるってことはなさそう。それにしても、どうしてウチの大ボスは、頑固でわからずやなんだろうか…。そして、社長もそうだけど、親会社の役員の目を節穴かなんかだと思ってる。そう思うのは勝手だけど、御しやすいと思うのは間違ってる。世の中、節穴くんほど、うまい話に乗らないんだよ~。だから、客観的な書類作成は我々の責務だと思うのだが、どうも大ボス、小説のような書類を作ってくる。そんな書類で親会社が納得するか!つか、欺瞞だろ、それ!楽しい4連休の前に、命が縮みそうな一日だった。 反省しないのが業界特性と大ボスは言うが、うちの会社は反省…

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サクラ-美しいまでに怪しいワタシ-

イベントは、一見華やかに見えて、実は、それほど効果がない。継続的な売上には繋がらないので、イベントに人員を割けない我が社では、縮小傾向にある。でも、絶滅はしていないようで、今日も、GWイベントが開催されていた。まあ、行けない場所じゃないし、特に用もないし、ちょっと冷やかしに行こうかな~と、重い腰を上げる。 案の定、だーれも客がいない。しかたない、サクラになってやろう。私が商品を品定めし始めると、周りに人が集まり始める。でも、誰も買ってはくれない。人出と売上は比例しない。 これも人助けだ…!いくつかの商品を購入し、店を離れる。 家族連れで賑わうショッピングモール、一人でウロウロする私は、美しかったかどうかはともかく、かなり怪しかったに違いない。決して「妖しい」ではなく。 さて、今朝ほど、トリノオリンピックの頃の記事にコメントをいただきました。アレクサンドル・ファディーエフの記事です。実は、カルガリーオリンピックで4位に破れてからの、彼のその後についての記憶がとてもあやふやだったのですが、たすくさまに教えていただきました。1988年ブダペスト世界選手権 SP最後の6分間のウォーミングアップ後に棄権1989年パリ世界選手権 4位だったようです。89年のNHK杯が最後のアマ国際試合だったそうなので、たぶん、25歳で引退したんですねー。今は、アメリカでコーチのお仕事をしているとか。誰か日本人選手、習いに行かないかな~。選手当時は英語が喋れなくて有名でしたが、今はペラペラなんでしょうね。こんな風に、教えていた…

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