「sound theater X‐I」

兵庫県立芸術文化センタープロデュース「sound theater X-I」 出演 TSUKEMEN ゲスト 大空ゆうひ     神戸少年少女合唱団     朝倉由実、原ひゐ奈、水野愛唯、安東玲花、下園三花、遠山姫菜、木梨愛理、井上初音、西本尚弥、大西叶怜、熊谷壮真、福島実玲、原布々美、内藤珠乃、東侑和、橋本涼葉、山中千惺、西本春香、秋山沙穂、秋山詩穂、三浦凌、熊谷碧莉 照明:倉本泰史音響:讃岐浩司美術:関谷潔司舞台監督:篠崎彰宏舞台統括:金子彰宏 照明部:相馬寛之舞台技術部:竹内暢大空ゆうひ歌唱曲編曲:萩森英明大空ゆうひ衣装:ゴウダアツコヘアスタイリング:杉山美智恵 プロデュース・制作:栗原喜美子 協力:小畑マユミ(神戸少年少女合唱団)、株式会社エニー、エイベックスマネジメント株式会社、株式会社ひょうごT2 企画制作:兵庫県立芸術文化センター製作・主催:兵庫県、兵庫県立芸術文化センター 6月に実施されるはずだった「sound theater X」が新型ウィルスの影響で中止になり、そのリベンジ公演的な位置づけの公演として、Xと同じメンバーでの実施となった。ローマ数字で10はX、11はXIと記載するが、この公演は、「X-I」と書かれている。これは、Xの´(ダッシュ)という意味なのかな…と、思ってしまったが、次回公演(「冷蔵庫のうえの人生」でお世話になったレ・フレールさんが出演される)のチラシによると、次も「X-II」なので、このまま、「‐」を付けて続けていくようです。 ステージ上の…

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「銀河鉄道の父」感想その2

「銀河鉄道の父」作品と演出の感想はこちらです。では、出演者感想いってみよう 的場浩司(宮沢政次郎)…テレビドラマ等でおなじみの俳優さんだが、舞台に出ていたということは、知らなかった。年に一度のペースで、舞台の仕事をしているそうだ。とはいえ、今回の政次郎のような役は、本人も意外だったし、オファーした方も、その意外性を考慮しての配役だったそうだ。とはいえ、念入りな稽古ゆえか、私にはピッタリな配役に思えた。刑事ドラマなどで演じてきた熱血漢な部分、強面なところが、「明治の強い父親」のイメージ作りに役立っていて、内面のやさしさとの対比が際立つ。もはや、政次郎さんそのものにしか見えず、ここの演技がこうだったから、素晴らしかったみたいな感想が書けない。うすい感想で申し訳ないが、一言、すてきな政次郎さんでしたカーテンコールの挨拶がいつもかっこよかったです 田中俊介(宮沢賢治)…とらえどころのない、この作品における宮沢賢治役を体現していて、ものすごい集中力青年期の賢治は、この物語では、とんでもすねかじり青年なのだが、嫌悪感を感じることもなく、彼の人生に興味津々で観続けることができた。これは、俳優としての田中の魅力に負うところが多いんじゃないかな。トシの死後の賢治は、一転して求道者のようで、細い体に鞭打って、地域の人々の幸福のために命を削っていく。その痛々しさから、目を離すことができなかった。一公演、一公演、命を削って演じてくれているような姿に、心を打たれる、そんな俊介賢治でした 栗山航(宮沢清六)…栗山くんを…

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「銀河鉄道の父」観劇

舞台「銀河鉄道の父」 原作:「銀河鉄道の父」門井慶喜/講談社文庫脚本:詩森ろば演出:青木豪音楽:瓜生明希葉 美術:杉山至照明:杉本公亮音響:青木タクヘイ人形制作:山下昇平衣裳:摩耶ヘア・メイク:前川泰之舞台監督:大友圭一郎演出部:木下千尋、北村泰助美術助手:新海雄大音響操作:古川直幸衣裳進行:加藤友美演出助手:隅元梨乃 大道具製作:六尺堂制作:斉藤愛子、田加井愛穂プロデューサー:杉田泰介企画・制作:MMJ主催:MMJ 初台の駅から、新国立劇場に向かう地下通路に掲示されていたポスター。隣には、「まさに世界の終わり」でゆうひさんと夫婦役を演じた鍛冶直人さんご出演の「リチャードII世」のポスターも掲示されていた。なんだか不思議な感じ。 ゆうひさんにとっては、2020年唯一の舞台演劇の公演になった。本当なら、あれもこれもあったのに…コロナめ コロナめということで、劇場に入ると、すぐにスタンションが置かれ、キューラインが作られている。そこをゆっくり歩くことで、画面上で体温を測れるようになっているらしい。手指の消毒をした後、専用シートに氏名・電話番号・座席などを記載し、これを提出して初めてチケットをもぎり、中へ。ロビー部分は、外へは出られないようにロープを張りつつも開け放たれ、喫茶スペースはサービスを中止して開演まで座席につかない人々の待合いスペースになっていた。みんな同じ方向を向いて、ディスタンスを取って座っている姿は異様だったが、これが2020スタイルということなのだろう。 さて、この作品、…

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「日の名残り」観劇

朗読劇「日の名残り」 原作:カズオ・イシグロ訳:土屋政雄上演台本・演出:村井雄美術:竹邊奈津子照明:杉本公亮音響:清水麻理子(オフィス新音)衣裳:日下和則舞台監督:今野健一(キーストーンズ)照明操作:山口洸演出部:櫻岡史行、三枝理恵ヘアメイク:荻野明美、堀川貴世、高橋雅子大道具(レンタル幕):ファイバーワーク小道具:高津装飾美術小道具(燭台):シミズオクト衣裳協力:INGEBORG、世田谷パブリックシアター運搬:マイド制作助手:中村みなみチケット管理:菅谷舞プロデューサー:根本晴美、馬場順子企画協力:早川書房 朗読劇で複数キャストというのは、この時期、リスクを最大限回避し、短い稽古期間で上演でき、さらにリピートも期待できるため、急速にこの手の公演の上演が増えている。今年、2公演が中止となってしまったゆうひさんの復帰舞台は、そんな朗読劇となった。とはいえ、ゆうひさん、けっこう朗読劇をやっているし、私は、ゆうひさんの朗読がとても好き。 会場は、私はわりとおなじみの劇場だが、ゆうひさんご出演としては、初めての会場となる、池袋のあうるすぽっと。入場前にお手洗いに寄って手を洗ってから入場するように、というアナウンスがあり、お手洗い経由で入場。入口にサーモグラフィーが設置されていて、足元にも消毒のカーペットがあった…かなチラシと簡易プログラムは、初日は、受付テーブルの上にあったが、受け取れなかった人が多かったのか、次に行った2日には、座席に置いてあった。ロビー内まではチケットをもぎらない劇場なので、そこ…

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今年初めての生ゆうひさん!

本日より、あうるすぽっとにて公演が始まった「日の名残り」。 昨年のクリスマス以来の生ゆうひさんは、しっとりと、控えめで、美しかったです。 「日の名残り」、未読の作品でしたが、めちゃくちゃ面白かったです。 そして、眞島秀和さん、この膨大な語りとセリフを語りきる体力と精神力、脱帽です…

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「表現者ノマド」-12(リモート版)

朝日カルチャーセンター新宿教室「表現者ノマド」シリーズは、今回で12回目になる。最近はゆうひさんも忙しくて、年に1回程度に減っていたのだけど、コロナ禍の中、4月に行われるはずだった岸本佐知子さんの回をリモートでやったなぁ~と思ったら、もう8月に次のリモート開催となった。くせになったかしら 今回のゲストは、トレーナーの高橋義人さん。ゆうひさんがつけたサブタイトルは“身体の調律師” 退団直後の全身男役なゆうひさんを、女優デビューできる肉体に改造してくれた、恩人。そんな高橋さんと語る人体のあれこれが面白い。トレーナーさんなので、スポーツ選手も見たりするけど、一流スポーツ選手は、基本ポジティブ。役者は、喜怒哀楽をいっぱい溜め込んでいるので、そもそも体調がベストにならないんだとか。そういうのを面白いと感じて、役者のための身体づくりを考えてくれる方のようだ。そのためには、台本を読んでみたり、ボイトレに行ってみたり、ハイヒールまで履いてみるらしい。すごいな…一方、ゆうひさんは、普段は空っぽで(はい、前回もそう言ってましたね)役の身体になった時、全部のセリフがクリアになるらしい。姿勢・背骨の位置…それが見つかるか、が役作りなんだとか。…まさか、そういう役作りとはそういえば、「まさに世界の終わり」の時、本当にフランス人の田舎の中年の女性…的な体型に見えたのは、気のせいではなかったのかも。 なんか、我々の生活に役立つことも教えてもらえたような…。誰かの悪口を言うと、自分に返ってくる。声に出して褒めると自分をも褒…

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「しゅはまはるみのスナックカーボ~Carb Talk~」配信

あの「カメラを止めるな!」のポン!で一世を風靡したしゅはまはるみさんが、エイベックスに入ったということは知っていたが、なんと、ゆうひさんとマネージャーさんが一緒なんだそうで。あのゆうひさんが、「いい人」と言っているので、素晴らしいマネージャーさんなんだなーと思います。(いつも、ゆうひさんがお世話になっております。) 今回のスナックカーボは、こんな時期だから…ということもあって、ZOOMを使ったオンライン番組になっている。背景を自由に使えるというで、そのマネージャーさんのご実家のスナックがしゅはまさんの背景に使われていた。面白い設定ゆうひさんの方の背景は、そのスナックの客席という設定だけど、かなり豪華。なぜか、壁に大相撲のカレンダーが貼ってあるところが、「さすが」です。ゆうひさんは、お客様ということで、白っぽいノースリーブ姿。一応、おしゃれしてる設定ですね。 お二人は、マネージャーが同じだけでなく、同い年で、出身地も近いとのこと。しゅはまさんも、大柄な美女だし、色々共通点はあるみたい。スナックなので、お二人ともお酒を手にトーク。ゆうひさんは白ワイン、しゅはまさんは、水割り。糖分が少ないらしい。 というわけで、さっそくライザップトーク。私なんかは、「カメ止めの」という印象だったけど、最近は「ライザップの」の方が有名なのかな。やはり、大ヒットしても映画よりは、テレビCMの方が、より多くの人に知られるんでしょうね。 そんなお二人の「お互いのことをまだよく知らないけど、なんとなく纏っている雰囲気は似…

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「表現者ノマド」-11(リモート版)

5月に朝日カルチャーセンターのリモート講義「朝カルオンライン」(ヤマカズトークセッション)にゲストで登壇したゆうひさんですが、いよいよ「表現者ノマド」も朝カルオンラインに登場しました(本来だったら4月に新宿で開催されていた回を延期して、オンラインとして再スケジュール)今回も、日本中から参加が可能なZOOM配信だったので、ファンの皆さんはご覧になれたハズ。なので、リポートではなく、私の感想中心にお届けしたい。 オンラインとはいえ、出席者のお二人(ゆうひさんとゲストの岸本佐知子さん)は、同じ会場でお隣同士で並んでいて、お二人の間での時差みたいなものはない。無粋なアクリル板はあったみたいだけど…まず、お二人の朗読から、講座は始まった。ゆうひさんは、岸本さんが翻訳した、短編集「掃除婦のための手引き書」(ルシア・ベルリン)から、「わたしの騎手(ジョッキー)」を。岸本さんは、ご自身の随筆を読まれた。作家の平野啓一郎さんがゲストだった時は、二人で平野さんが新聞連載中だった「マチネの終わりに」を読んでくれたが、執筆系のお仕事をされている方の場合は、「朗読」がセットなのかな。岸本さんも、書店イベントなどで朗読することもあるそうで、海外の作家は、わりとそうしたことが好きだ…という話も出てきた。「わたしの騎手」は、2ページ(見開き1枚)の小品で、救命救急室の看護師の一人称で書かれている。落馬して、鎖骨と肋骨を折ったメキシコ人騎手を診察してレントゲンを待つというだけの話なのだが、その筆致がめちゃくちゃセクシーで、これか…

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ゆうひさん、テレビドラマに出演!(家政夫のミタゾノ)

人気のテレビドラマ「家政夫のミタゾノ」第5話に大空ゆうひ出演ということで、友人、知人に連絡しまくり、けっこう深夜の時間帯にテレビの前で正座し、その時を待った。 ゆうひさんがテレビドラマに出演するのは、NHKドラマ「紅白が生まれた日」、WOWOWドラマ「誤断」以来5年ぶり昨年も「スカッとジャパンTV」の再現ドラマに出たり、今年公開の「カイジ ファイナルゲーム」に出たり…と、少しずつ映像の仕事も始めているな~と思ってはいたが、人気ドラマに出ると、宝塚時代のゆうひファン、ゆうひファン以外の宝塚ファンの方々に「今の大空ゆうひ」を見ていただくことができるし、一般の視聴者の方の感想もネット上で知ることができるので、けっこう嬉しかった。コロナ禍の中、演劇公演がこれまで通りじゃなくなるかもしれない時、舞台に固執するのではなくて、映像にも範囲を広げる…というのは、いい機会かもなぁ~ 今回のミタゾノは、共働き夫婦で、奥さんが忙しい秋本家。夫の雄太(袴田吉彦)は、不倫進行中の車の中から、殺人現場を目撃、近距離から犯人の顔を見てしまう。その翌日、隣に引っ越してきた、と挨拶にやってきた白井(大浦龍宇一)の顔を見て驚く雄太。その顔こそが、昨日の犯人の顔だったのだ妻の香苗(大空ゆうひ)の依頼で、秋本家を訪れたミタゾノ(松岡昌宏)と舞(飯豊まりえ)は、グイグイご近所付き合いをしてくる白井に翻弄されながらも、秋本家のヒミツを少しずつ知ることになる… 綺麗で可愛い奥さん。たぶん夫より頭もよくて仕事もできるけど、ちゃんと夫を立て…

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「ヤマカズトークセッション」視聴

「ヤマカズ・トークセッション 朝カルオンラインvol.1」 これまで、「ノマド」をはじめ、ゆうひさんが参加した講座については、発言をそのまま…という形でないながら、一応、レポートを掲載してきた。やはり、平日の夜開催ということで、東京周辺に住んでいないファンの皆さんが参加できないということを考えて、少しだけでも内容が伝われば…と思ってのことだったが、今回は、日本全国どこでも参加できるオンライン講座なので、ファンの皆さんは既にご覧になっている体で考え、参加してみての感想を中心に書くこととしたい。 「ヤマカズ・トークセッション」という朝日カルチャースクールのイベントには、以前も参加している。前回のリアルセッションの記事はこちら。あの時も、ゆうひさんが第1回目のゲストだった。1回目はゆうひさんにしたい、というヤマカズさんの強い意志を感じる。 (ここから連続してトークセッションが行われていくわけだが、前週にテスト的に行われたものをvol.0と呼ぶほどに、1回目=ゆうひさんと決めている感じが…可愛いですゆうひさんがダメだったら1回目の日程を変えちゃおうというのが、あながちサービストークに聞こえない) ゆうひさんは、黄色いシャツ(長袖で、袖口のデザインがちょっと変わった感じ)。メイクは、いつもより眉が太めかなZOOMの粗い画面でも顔がハッキリするように、ということかもしれない。せっかくの自宅からの中継なのに、背景ゼロ。そういう場所が家の中にある…というのもすごいが、生活感を見せないスターの矜持も、もちろ…

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