「熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン2025」
作:つかこうへい
演出:中屋敷法仁
振付:野田裕貴(梅棒)
演出:中屋敷法仁
振付:野田裕貴(梅棒)
音響:山本能久
照明:熊岡右恭
映像:込山璃久、富所浩一
衣裳:佐藤憲也
特殊効果:ギミック
舞台監督:中島武
主催:熱海殺人事件モンテカルロ・イリュージョン2025製作委員会
照明:熊岡右恭
映像:込山璃久、富所浩一
衣裳:佐藤憲也
特殊効果:ギミック
舞台監督:中島武
主催:熱海殺人事件モンテカルロ・イリュージョン2025製作委員会
<CAST>
木村伝兵衛部長刑事:多和田任益
速水健作刑事:嘉島陸
犯人大山金太郎:鳥越裕貴
水野朋子婦人警官:木崎ゆりあ
速水健作刑事:嘉島陸
犯人大山金太郎:鳥越裕貴
水野朋子婦人警官:木崎ゆりあ
昨年上演された時は、スタンダード版との連続上演だったが(タイトルも「熱海連続殺人事件」だった!)、今回は単独での公演、しかも同じキャストでこんな短期間での再演というのは、期待値の高さだろうか。
さて、つかこうへいの「熱海殺人事件」は、様々なバージョンが存在している。私がこの作品を知ったのは、つか自身による小説版だったと記憶しているが、取調べを担当する部長刑事・木村伝兵衛の手によって、「熱海の砂浜でたかだかブスを一人殺しただけ」の犯人・大山金太郎が見事に十三階段を登って死刑台に立てるような大殺人犯に成長していく…みたいな、犯罪さえも演劇的に表現するとこうなるのか!という画期的な物語だった。
とはいえ、ゆうひさんの外部デビュー作だった「滝の白糸」(唐十郎)といい、70年代の演劇って、ぶっちゃけ荒唐無稽で、今の時代の、常識的な演劇ファンにはついていけない部分があるな…とも思う。
まあ、そんな、荒唐無稽感を高揚感に変えてくれる存在として、このモンテカルロ・イリュージョン版木村伝兵衛部長刑事役の多和田がいる、と思った。存在そのものが常識超えてて、存在そのものが荒唐無稽でいられる俳優なんて、そうそう居るものではない。これだけ差別用語だらけの演劇が死なずに生き残れるのは、多和田のような存在があってこそ、ではないだろうか。
モンテカルロ・イリュージョンは、「熱海殺人事件」の大枠に、1980年のモスクワオリンピックに日本が不参加だったことを絡めてフィクションを膨らませている。事実は、「ソ連によるアフガニスタン侵攻を国際社会が認めないためのボイコット」という政治的な位置づけだったが、このフィクションでは事実が矮小化されているし、木村伝兵衛は棒高跳びの選手だったし、大山金太郎は補欠選手でオリンピックには貨物室に家畜と一緒に載せられていたことになっているし、被害者の山口アイ子は、砲丸投げの選手だったことになっている。
さらに、冒頭から出演者が歌いまくる。(「ふたりの愛ランド」(石川優子&チャゲ)を歌う木崎ゆりあの音程は、マジなのだろうか⁉)
全員のエネルギーに乗せられて、最後までハイテンションで観ていた。
このメンバーだからこその高揚だったと思う。作品そのものは、もう私には辛い内容だが、このキャストなら、また観てみたいなと思う。
さて、つかこうへいの「熱海殺人事件」は、様々なバージョンが存在している。私がこの作品を知ったのは、つか自身による小説版だったと記憶しているが、取調べを担当する部長刑事・木村伝兵衛の手によって、「熱海の砂浜でたかだかブスを一人殺しただけ」の犯人・大山金太郎が見事に十三階段を登って死刑台に立てるような大殺人犯に成長していく…みたいな、犯罪さえも演劇的に表現するとこうなるのか!という画期的な物語だった。
とはいえ、ゆうひさんの外部デビュー作だった「滝の白糸」(唐十郎)といい、70年代の演劇って、ぶっちゃけ荒唐無稽で、今の時代の、常識的な演劇ファンにはついていけない部分があるな…とも思う。
まあ、そんな、荒唐無稽感を高揚感に変えてくれる存在として、このモンテカルロ・イリュージョン版木村伝兵衛部長刑事役の多和田がいる、と思った。存在そのものが常識超えてて、存在そのものが荒唐無稽でいられる俳優なんて、そうそう居るものではない。これだけ差別用語だらけの演劇が死なずに生き残れるのは、多和田のような存在があってこそ、ではないだろうか。
モンテカルロ・イリュージョンは、「熱海殺人事件」の大枠に、1980年のモスクワオリンピックに日本が不参加だったことを絡めてフィクションを膨らませている。事実は、「ソ連によるアフガニスタン侵攻を国際社会が認めないためのボイコット」という政治的な位置づけだったが、このフィクションでは事実が矮小化されているし、木村伝兵衛は棒高跳びの選手だったし、大山金太郎は補欠選手でオリンピックには貨物室に家畜と一緒に載せられていたことになっているし、被害者の山口アイ子は、砲丸投げの選手だったことになっている。
さらに、冒頭から出演者が歌いまくる。(「ふたりの愛ランド」(石川優子&チャゲ)を歌う木崎ゆりあの音程は、マジなのだろうか⁉)
全員のエネルギーに乗せられて、最後までハイテンションで観ていた。
このメンバーだからこその高揚だったと思う。作品そのものは、もう私には辛い内容だが、このキャストなら、また観てみたいなと思う。
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