第35回下北沢演劇祭参加
都民芸術フェスティバル参加公演
CHAiroiOLIN FES 2025
CHAiroiOLIN FES 2025
「おどる小説 ERROR」
原作:太宰治「人間失格」「失敗園」より
振付・構成・演出:スズキ拓朗
舞台監督:筒井昭善
映像・美術・宣伝美術:青山健一
照明:富山貴之
音響:大久保友紀(ステージオフィス)
衣装:渡部淳子
映像・美術・宣伝美術:青山健一
照明:富山貴之
音響:大久保友紀(ステージオフィス)
衣装:渡部淳子
音楽:清水ゆり
演出助手:碧芹華
振付助手:よし乃
台本協力:鳥越勇作
小道具:長谷川愛美
主催:ゴウドウガイシャモダンタイムス
助成:都民芸術フェスティバル(主催:東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団)
<キャスト>
葉ちゃん(大庭葉蔵)
一葉…小林らら
二葉…鳥越裕貴
三葉…スズキ拓朗
葉ちゃん(大庭葉蔵)
一葉…小林らら
二葉…鳥越裕貴
三葉…スズキ拓朗
ねぎ(ツネ子)…天野莉世
だいこん(シズ子)…木原実優
にんじん(シゲ子)…橋爪利博
にんじん(シゲ子)…橋爪利博
ネム(ヨシ子)…よし乃
ワタ(竹一)…小林七緒
くるみ(堀木)…谷山知宏
へちま(編集長)…青井想
バラ(バーのマダム)…ジョディ
くるみ(堀木)…谷山知宏
へちま(編集長)…青井想
バラ(バーのマダム)…ジョディ
ひまわり(父)…丸山厚人
太宰治の自伝的小説といわれる「人間失格」。
なので、舞台化や映画化される際、主人公は、太宰を二重写しにした人物になることが多い。主人公を太宰自身にしてしまうことも多い。
が、本作は、「人間失格」に太宰の短編「失敗園」を二重写しにしている。(「失敗園」はミルトンの「失楽園」のタイトルを引用した造語だろう。)「うまく育たなかった植物たちが、思い思いに愚痴を言う様子が描かれているシュールな作品」(byスズキ拓朗によるご挨拶)らしい。
役者が植物たちに扮して踊る姿は、まさにシュール(笑)その中に、三人の(三葉の)葉蔵(「人間失格」の主人公)がいる。
小説「人間失格」は「私はその男の写真を三葉見たことがある」という文から始まる。高校生の時、初めてこの作品に触れ、「写真の数え方は、一枚・二枚ではなく、一葉・二葉なのか…」と思ったが、その「葉」という語をキーにして、「人間失格」と植物の物語である「失敗園」を繋げる。そして、「三葉の写真」と植物の一葉・二葉・三葉が繋がり…なるほど!
葉蔵の人生は、一葉・二葉・三葉の三人の俳優が分担して演じていく。特に、あ~なるほど!と思ったのは、葉蔵の女性にだらしない部分を女子キャストの小林が演じるところ。男性キャストが演じると、イラッとなってしまうのが緩和される。ファンタジー化するのだ。
役者が植物たちに扮して踊る姿は、まさにシュール(笑)その中に、三人の(三葉の)葉蔵(「人間失格」の主人公)がいる。
小説「人間失格」は「私はその男の写真を三葉見たことがある」という文から始まる。高校生の時、初めてこの作品に触れ、「写真の数え方は、一枚・二枚ではなく、一葉・二葉なのか…」と思ったが、その「葉」という語をキーにして、「人間失格」と植物の物語である「失敗園」を繋げる。そして、「三葉の写真」と植物の一葉・二葉・三葉が繋がり…なるほど!
葉蔵の人生は、一葉・二葉・三葉の三人の俳優が分担して演じていく。特に、あ~なるほど!と思ったのは、葉蔵の女性にだらしない部分を女子キャストの小林が演じるところ。男性キャストが演じると、イラッとなってしまうのが緩和される。ファンタジー化するのだ。
また、本作は「人間失格」をディテールまで描き切る。小説中、本筋に関係ないが、印象に残る、「悲劇名詞・喜劇名詞」の件まで登場させる辺り、かつて太宰オタクだった私にも脚本家の太宰愛が伝わって、楽しかった。しかも、観客を巻き込んで、「この言葉は、悲劇名詞か、喜劇名詞か」「〇〇の対義語は?」なんて質問したり。
踊るエンゲキという部分や、使用が終わった小道具たちが舞台上のモビールに追加されていく(どうして綺麗にバランスするんだろう?かなり、リハーサルしたんだろうか?)のも楽しくて、玩具箱をひっくり返したような世界観にすっかり引きずり込まれた。
高校生時代、夏休みの課題図書「人間失格」で太宰にハマったのだが、あの頃、教科書でも、鷗外や漱石、そしてなにより中島敦に会えてよかった(国語の授業が楽しみでしょうがなかった!)ということまで、思い出したのは、そこに鳥越裕貴がいたから、に違いない。
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