悪童会議第2回公演
「夜曲」
作:横内謙介
演出:茅野イサム
上演台本・作詞:浅井さやか(One on One)
音楽・歌唱指導:YOSHIZUMI
振付:桜木涼介
美術:松生紘子
美術助手:山本史織、本田萌子
殺陣:清水大輔(和太刀)
照明:林順之(ASG)
照明オペレーター:高井夢斗、緑谷眞緒、小林愛奈、鈴木祥子
音響:青木タクヘイ(ステージオフィス)
音響操作:河内寛之、平井隆史、野上裕加
衣裳:小原敏博
衣裳助手:小林由香
衣裳製作:大和田梓、伊藤祥子
衣裳進行:山田有紀、古味千賀子
ヘアメイク:糸川智文(STRINGS)
ヘアメイク進行:川崎マロミ、高岡史実
トレーナー:木村剛人(edge)
稽古場ピアノ:吉本まりな
稽古場代役:汀音妃古
<キャスト>
十五…立花裕大
ツトム…糸川耀士郎
虎清…長田光平
サヨ…川原琴響
千代姫…MIO
玉野尾の眷属【修羅】…鈴木亜里紗
玉野尾の眷属【畜生】…詩織
玉野尾の眷属【餓鬼】…福田真由
玉野尾の眷属【地獄】…アイザワアイ
ゴロウ…松本亮
白百…唐橋充
乳母…野口かおる
黒百合…大湖せしる
玉野尾…岡幸二郎
茅野イサムの悪童会議公演第二弾。
そもそもはストレートプレイ(小劇場)の作品を、なぜかミュージカルにしてしまった、という本作、茅野にとっては、青春の思い出を再現ではなく、換骨奪胎してエンタメ化する…というのが、悪童会議の方向性なのかな。
ハレー彗星がやって来ると騒がれていた1986年から、もう38年が経過したらしい。76年に一度巡って来る彗星なので、ちょうど今は地球から一番遠いところにいるハレー彗星。
きっと次のハレー彗星をその目で見るだろう若者たちが、38年前のハレー彗星の年の作品を演じている。実は、観劇しながら、そのことをずっと考えていた。私は38年前のハレー彗星を覚えていて(遠くて日本からは肉眼では見られなかったけど)、次のハレー彗星はたぶん見られない人だから。(茅野さんもきっとそう)
ツトムは放火魔の少年で、彼が放火した廃校から、700年前の人物や妖怪たちが甦って…というような物語で、主な登場人物は、茅野が演出している「ミュージカル刀剣乱舞」でも大活躍の面々。岡が演じる玉野尾は、玉梓怨霊(八犬伝)のようなおどろおどろしさ。でも、岡自身は楽しそう…黒百合役の大湖は、美貌と凄みがさすが。
ツトム役の糸川が、こんな役なのに、なんとも切ない歌と演技で観客の心を掴んでいく。放火魔じゃなくて、マッチ売りの少女のようだった。
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