「鴨川ホルモー、ワンスモア」
原作:万城目学(『鴨川ホルモー』『ホルモー六景』/角川文庫刊)
脚本・演出:上田誠(ヨーロッパ企画)
美術:長田佳代子
音楽:伊藤忠之
照明:倉本泰史
音響:加藤温
映像:大見康裕
振付:EBATO
歌唱指導:福井小百合
衣裳:高木阿友子
ヘアメイク:大宝みゆき
演出助手:山田翠、千代麻央
舞台監督:川除学
<CAST>
安倍…中川大輔
早良京子…八木莉可子
高村…鳥越裕貴
楠木ふみ…清宮レイ(乃木坂46)
芦屋満…佐藤寛太
清原…石田剛太(ヨーロッパ企画)
本赤人…酒井善史(ヨーロッパ企画)
三好兄…角田貴志(ヨーロッパ企画)
清森平…土佐和成(ヨーロッパ企画)
べろべろばあ店長…中川晴樹(ヨーロッパ企画)
紀野…藤松祥子
大江…片桐美穂
山吹巴…日下七海
坂上…ヒロシエリ
三好弟…浦井のりひろ(男性ブランコ)
松永…平井まさあき(男性ブランコ)
立花美伽…槙尾ユウスケ(かもめんたる)
菅原真…岩崎う大(かもめんたる)
実に楽しい舞台だった。
映画にもなった「鴨川ホルモー」と、そのエピソード集「ホルモー六景」を原作に、ヨーロッパ企画の上田誠が脚本、演出を担当した。ヨーロッパ企画は、舞台がベースで映画製作もやっている集団だが、京都を地盤に活動しているので、私は映画しか観たことがなかった。
昨年、ヒットした「リバー、流れないでよ」は鳥ちゃん(鳥越裕貴)が出演していたから見たのだけど、もうすっかりハマってしまって何度も観た。そして、今回、やっぱり、「鴨川ホルモー」にもハマってしまった。万城目学さんの原作本も購入し、めちゃくちゃ楽しんでいる。
鳥ちゃんのおかげで確実に世界が広がった~
ホルモーをご存じか。ホルモンでなくホルモー。
京都市内には大学がたくさんある。タテカンでおなじみの京都大学、立命館大学、京都産業大学、龍谷大学、そして同志社大学。最初の四つの大学には、ホルモー競技を行うサークルがあり、「オニ」と呼ばれる式神を操って対抗戦を行っている。
メンバーは2年に一度、オニの指示によって勧誘され(葵祭のバイトの中から)、その時点(5月)でサークル入っていないこと自体、もうサークル入りそうにないのに、オニが守ってくれているせいか、謎のサークルなのに誰も離脱せず、夏までレクリエーションサークルのように過ごし、ある時突然、オニ使って戦えと言われる…という…主人公の安倍(中川)は、葵祭のバイトで知り合い、一緒に勧誘された高村(鳥越)と一緒にサークルに入り、新歓コンパで出会った早良(八木)に一目惚れ、しかし、早良はいけ好かない芦屋(佐藤)と付き合っていて、芦屋のモトカノ(日下)ともめたりして。まあそんなこんなの恋愛事情もあって、安倍と芦屋は一触即発状態になり、とうとう分裂騒ぎを起こすことになる。
大学生という青い人達の人間模様的な部分も描きながら、オニを使役するホルモー競技も映像を使いながらしっかり表現し、緊迫感のあるゲームを見せてくれた。さらに鴨川の河原で青春してる姿がキラキラしてて、ああ、いいなー青春って思ったり。
セットの八百屋ってか、ほぼ急こう配の坂も印象的で、身体能力高い俳優じゃなきゃやれないよなーと。
立花美伽(槙尾)の時をかける恋物語の相手役の武士が鳥ちゃんだったのも気に入ってます。楠木役の清宮さん、見事にキャラにハマっていて可愛かったし、八木さんも綺麗だったし、日下さんもテンション高くて、女優さんの起用も当たっていた。
楽しいお芝居、観られてよかったです。
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