ミュージカル
「ダーウィン・ヤング 悪の起源」
原作:パク・チリ
台本・作詞:イ・ヒジュン
作曲:パク・チョンフィ
編曲:サム・デイヴィス、マシュー・アーメント
潤色・演出:末満健一
日本版編曲改訂・音楽監督・ピアノコンダクター:松田眞樹
振付:大熊隆太郎
美術:田中敏恵
照明:加藤直子
音響:ヨシモトシンヤ
衣裳:惠藤高清
ヘアメイク:武井優子
映像:横山翼、桜葉銀次郎
歌唱指導:西野誠、木村聡子
稽古ピアノ:中條純子
バンドコーディネート:東宝ミュージック
演出助手:高橋将貴、新早由季
演出補佐:吉本考志
音楽監督助手:長崎真音
振付助手:奥山寛
舞台監督:鈴木輝
翻訳協力:コン・テユ
韓国コーディネーター:高原陽子
企画:田窪桜子
制作:田中景子、中曽根さやか
プロデューサー:鈴木隆介、塚田淳一
オリジナル・プロダクション:ソウル芸術団
製作:東宝
いやー、すごい作品観ちゃいました
ネタバレがあるので、ミュージカル・演劇作品は、終了後に感想をアップしたりしているが、これはもう、待っていられない。とにかく観てほしい。なんかわからないけど、これは、目撃すべき作品です
特に韓ミュ苦手で、敬遠している方、ぜひぜひ
本作は、日本版のアレンジが効いているのか、歌唱的に「絶対歌えてないやん」なところがなく、(韓国のミュージカル俳優は音域が化け物の方が多く、日本で上演されると、キャストが歌い切れず、苦しい声を聴かされるので、日本版の韓ミュを苦手にしているミュージカルファンは、一定数存在するのです。)見事なのです、すべてが。
舞台は英語圏のどこか。たぶん、我々の世界線には存在しない国。どこかのディストピア。
国民は、1から9の階級に分けられ、主人公ダーウィン・ヤング(渡邉蒼※)はその最上級、1ランクに属している。ダーウィンは16歳。父、ニース(矢崎広)は、30年前、16歳だった時に殺された親友のことを今も悼んでいる。一見、円満そうに見えるヤング家だったが、ニースとその父、ラナー(石川禅)は、ギクシャクした親子関係を続けている。
※ダーウィン役は、大東立樹とのWキャスト。
伝統あるプライムスクールに入学したダーウィンは、好奇心旺盛な少年。学校の先生の言うことを聴くだけの同級生とは少し違う個性を持っている。同じように破天荒なレオ・マーシャル(内海啓貴)と意気投合した。
レオの父、バズ(植原卓也)は映画監督。30年前、バスとニース、そして亡くなったジェイ・ハンター(石井一彰)は、親友だった。今、ダーウィンとレオ、そして、ジェイの姪に当たるルミ(鈴木梨央)は、同じように、友情を温めていた。ルミは、一緒に、30年前の未解決殺人事件の謎を探ろうと言い出し、ダーウィンはそれに引きずられている。
教育部長官であるニースのIDで国立図書館のデータを入手したダーウィンは、ヤング家の秘密に気づいてしまい…
矢崎広の真骨頂を観た気分。
そして、渡邉蒼の高音の美しさ。なんだかんだ、全部持っていく、安定の禅さん。
ネタバレなしに書けるのは、ここまでかな。
すごいものを観た、としか言えない。素晴らしかったです。
25日までクリエで、そして、30日から7月2日まで、兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールで上演しているので、もし、お時間がありましたら、ぜひぜひご覧ください。
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