市川左團次さんの訃報。
闘病中とも聞いていなかったので、突然の喪失に茫然となってしまった。
左團次様といえば、忘れられないのが、「NINAGAWA十二夜」で演じた洞院鐘道=サー・トービー・ベルチ役。この役は、芝居巧者が演じる役なんだな、ということを、若き日の大空トービーを愛していた私にも、圧倒的な力で伝えてくれた。
あと、訃報を聞いてから、左團次様といえば…と思い返すと、一番に思い出すのが、助六の意休役。ずーっとずーっと座っている時間が長い役なのだが、その居ずまいが素敵で、さすが、左團次様と感動していたら、筋書(プログラム)で、「しどころのない役」と身も蓋もないことをおっしゃるいたずらっ子のような可愛い方だった。
まだまだ活躍してくださると信じていただけに、本当に残念だし、悲しいです。
コロナ以降、歌舞伎を観てなくて、ああ、失敗したな…と思ってます。これから、心を入れ替えねば。
この記事へのコメント