新宿御苑の菊、前回、3日に行った時は、まだ咲き切っていない花が多かったので、年間パスポート保持者でもあるし…と、再び行ってきました
新宿門入ってすぐのところにも、こんな菊のツリーが
新宿御苑の菊花壇が「皇室ゆかりの」と書かれているのには、深い理由があるのだそうです。
菊が皇室の紋章に定められたのは、明治元(1868)年のことで、宮内省(当時)は、明治11年に、菊を鑑賞する「菊花拝観」という催しを初めて開催したそうです。当初は、開催された赤坂離宮内で栽培されていた菊が、明治37年に新宿御苑(当時は、宮内省の御料地)でも栽培されるようになり、昭和4(1929)年から観菊会も新宿御苑(当時は皇室庭園だった)で開催されるようになったとのこと。
かなりマジで皇室ゆかりでした…
今回は、園に入る前に、入り口手前にあるインフォメーションセンターで、歴史や各花壇の作り方のパネルを見て、これはすごいものだったんだと、驚きまくり
懸崖作りの菊もレストランの入り口に飾られていたり…菊花壇展は、日本庭園での開催だけど、園をあげて盛り上げようとしているのが伝わる。
これなんか、ちょっと早めのクリスマスツリーみたい
第一露地花壇。センターの厚物の菊がすっかり開花したような。ちなみに前回(11月3日)は、こんな感じです。
違いが一目瞭然ですね。(前回の方が写真のサイズがでかくて、比較としてのインパクトに問題はありますが。)
大正4(1915)年から作り始めている「懸崖作り花壇」。宝塚とほぼ同じ歴史が…
これは上屋や、下の造作にも趣向があると聞いて、全体像も撮影してみました。
一重咲きの小菊の中でも特に分枝性の旺盛なものを選んで、1年かけて植替えや支柱立てを繰り返し、舟形に整形していくのだそうです。足元には枯れた松葉が敷き詰められ、石組みの中に水が流れるなど、風流を感じる仕立てになっている。
こちらがアップ写真。
前回の写真がこちら。開花状況は一目瞭然ですね。(こちらも前回の方が写真がでかい…)
紅葉も進んできましたね。
伊勢菊です。前回は、まだほとんど咲いていなかったのですが、縮れた花びらが垂れ下がって咲く姿は、繊細で美しいですね。
こちらは丁子菊。花の中心部が盛り上がって咲くのが特徴。その部分が別色になっているのもありますね。前回も丁子菊だけは、わりと咲いていたのですが、まだまだ綺麗に咲き誇っています。
こちらは嵯峨菊。みんな開花して、嵯峨菊の特徴がハッキリ分かるようになりました。細い花びらがまっすぐに開く感じで、ちょっと寂しげな雰囲気もありますね。
こうやって見ると、いろいろな咲き方の菊があったんですね。
大作り花壇。1株から数百輪の花を半円形に整然と仕立てて咲かせる技法だそうです。1年がかりで枝数を増やしていくのだそうです。気が遠くなる作業だ…
明治17(1884)年から始まった栽培方法で、いわゆる「千輪作り」の先駆けになった技法だそうです。
センターが「裾野の月」で、両サイドが「裾野の輝」という菊のようです。565輪の花がそれぞれ咲いている…ってすごいです。
池の周辺に季節感を感じられるススキがたくさんあるな~と思ったら、看板で紹介されてました。意図的に植えてたんですね。
江戸菊花壇。これが狂い咲きってやつなんですね。あまりにも美しく変化しているので、江戸菊花壇ではたくさん写真を撮ってしまいました。いつか、「写真帳」でご紹介できたらな
同じ花の前回です。これだと、「狂い咲き」と言われても…って思いますよね。この時期にもう一度見られてよかった
一文字菊と管物菊。こちらも、見事に咲きましたね。
こちらが前回です。全然違うちなみに、一重の大振りな菊が一文字菊、細い管のような花びらのが管物菊です。一文字菊というと、菊一文字という刀を思い出しちゃいますね。
こちら、開花した肥後菊です。か…可愛い
全体像だとこんな感じ。ちょっと洋物の花の雰囲気ありますね。
前回のこの寂しげな風情は何だったんだ
肥後、恐るべし…
大菊花壇です。ものすごい厚みに感動しちゃいました。「夕陽」に夕陽が差し込んでます。
これ、前回の写真です。ずいぶん咲いていると思ったけど、まだまだだったんですね。
今の大菊。どれも立派ですね~
これなんか、どれだけ花びらがあるのか…って感じですね。
皇帝ダリアかな
子福桜。秋咲き(二期咲き)の小ぶりな桜だそうです。
白とピンクの2種類の花弁があるみたいですね。
エドヒガンとシナミザクラの交雑種と言われてるみたいです。エドヒガンが入っているので、ソメイヨシノに通じる可憐な雰囲気があるのでしょうか。
思わぬ菊×桜の二大花見を一気にしてしまった週末でした。
この記事へのコメント