日本百名城のひとつ、備中松山城に行ってきました
いつものようにぼっち旅行のつもりが、宝塚ファン仲間のT様が、最近城旅に興味を持たれたそうで、急遽一緒に回ることになりました。嬉しい
新幹線で岡山まで行き、岡山から特急やくもに乗ること30分ほど、目的地、備中高梁(びっちゅうたかはし)駅に到着。この字で「タカハシ」ってなかなか読めないし、書けないですよね(笑)
備中高梁駅に到着し、駅前のツタヤ兼図書館の中にある観光案内所で、乗合タクシーの運転手さんと待ち合わせ。今回は、我々を含み3名の参加だった。ここから、20分弱山道を登って、「ふいご峠」というところまでは、車で行くことができます。
とはいえ、途中からトランシーバーを受け取って、行きちがえない山道(ガードレールも一部だけしかない)を登るので、よほどのことがない限り、車で行くのはおすすめしません。乗合タクシーは、前日17時までに予約すればいいし、片道800円とリーズナブルなので、こちらを利用しましょう
ふいご峠(8合目)からは、徒歩になるわけですが、これは、私の登った山城の中で、第一位の急勾配写真なんか撮る余裕もなく、ようやくこの辺から写真のデータがあります。
石垣にテンションが上がり、ぜーぜー言いながらシャッターを押す。
マスク要件が緩和されたこともあり、あまりに苦しかったので、城に入るまでは、マスクを取っていました。呼吸が楽になる~
え、なんですって
「真田丸」のオープニング映像にここの景色が使用されている
同じ三谷幸喜脚本の「鎌倉殿の13人」放映時期にここに来たのもなにかの縁に違いないわ。どれどれ…
城に到達しても、歩きづらい道が続く。
でも正面の壁には、狭間があるので、少し元気になった。
狭間の下は、崖のような気がするんですが…狙います本当に敵が想定できるのでしょうか、こんなとこに…。
普通に歩いてても息が上がると思うのですが、曇りとはいえ、とにかく暑くて暑くて…途中で何もかも放り出して逃げ出したい気持ちになりました(笑)
ここを攻め落とした小早川隆景の兵たちを、めちゃくちゃ尊敬してしまった…。
ようやく、櫓が見えてきました
櫓の辺りは平地になるので、歩きも楽になってきます。私たちは兵ではないので、狭間から狙われる恐怖はなく、ひたすら安心歩きながらの会話も弾みます。
ここ、備中松山城は、臥牛山という山の4つの峰に、鎌倉時代から城が築かれていた。おそらく慶長年間までには 天守を備えた近代城郭になっていたと思われる。
江戸時代には、城主の水谷氏が後継者なく家督が途絶えたため、城明け渡しとなり、赤穂藩が城受取りを担当、大石内蔵助が城代として1年半ほど、ここに住んだのだとか。その時、水谷家の家老も内蔵助という名前で、そんな親近感からか、明け渡しもうまくいったのだとか。
まさか、その時は大石内蔵助も、自分が城明け渡しをすることになろうとは、思いもよらなかったでしょうね。
こちらが、NHKドラマ「真田丸」オープニングで使用された場所とのこと。
手前側に石落としが見られますね。
石垣は、野面積みで、それを割るように植物が育っているのが見て取れます。
場所によっては、根を張った植物によって岩が割れ、石垣の崩落が危険視されているとのこと。
こちらが天守閣。
石垣は、大きな岩の上に築かれているようです。
天守自体は大きくないですが、現存12天守のひとつでもあり、冬は雲海に浮かぶ天守を展望台から臨むことができるため、人気の城。
来れてよかった
足元の岩をアップにしてみました。
けっこう植物の力が強そうですね。
この辺は樹木とかではないので、根が石垣を壊すことはなさそうですが。
天守からの景色はこんな感じです。
天守の中は、城の歴史やエピソードが配置され、どれも面白く、勉強になった。あと、天守の中に囲炉裏があるのは珍しいなと思った。
山の上だから、冬は寒いのでしょうか。
こちらは、現・城主のネコチャン。名前は、さんじゅーろー。御城印も普通のもののほかにさんじゅーろー版のものもあるんです
猫好きのT様は、ここでしばらく撮影会してました。
帰りもふいご峠まで乗合タクシーに迎えに来てもらい、備中高梁駅まで送ってもらいました。
下から見ると、こんな山の上に城があるんですよ~
図書館兼ツタヤの眺望ロビーから景色を眺め、ふたたび特急に乗って、今夜の宿泊地、松江に。
よき旅でした。
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