「怪盗探偵山猫 船上の狂想曲」観劇

「怪盗探偵山猫 the stage~船上の狂想曲~」


出演者:山猫 北村諒
    海老沼 鈴木勝吾
    坂又 定本楓馬
    鵜飼/オルカ 安里勇哉
    鮫島 相馬圭祐
    海月 山田ジェームス武
    貝塚 前内孝文
    里佳子 平田裕香
    岸本 宮下貴浩
    アンサンブル 宮川連、坂本和基、榮桃太郎、波多野翔、南館優雄斗
    坂又の父(録音) 加藤靖久


原作・脚本:神永学(「怪盗探偵山猫」シリーズ/角川文庫)


演出・脚色:私オム


音楽:伊真吾(OVERCOME MUSIC)
美術:乘峯雅寛
技術監督:寅川英司
舞台監督:松澤紀昭
演出部:小山内ひかり、石橋美月、多和田仁
大道具:俳優座劇場
小道具:枦山兼


照明:田中徹(テイク・ワン)
照明操作:中村佐紀、鶴森みる、若狭裕美子
音響効果:天野高志(RESON)
音響部:柴田直子(RESON)、益川幸子、高橋美嵐


衣裳:雲出三緒
衣装進行:松浦美幸


ヘアメイク:新妻佑子、本間紗智子


アクション:宮川連(Japan Action Enterprise)
アクション補佐:坂本和基(Japan Action Enterprise)


演出助手:きまたまき


アシスタントプロデューサー:高橋佑基、中島初実、佐藤秋佳(Office ENDLESS)
プロデューサー:菅原大樹、下浦貴教(Office ENDLESS)
エグゼクティブプロデューサー:勝股英夫


主催:エイベックス・ピクチャーズ、Office ENDLESS


大手町三井ホールってどこ[exclamation&question]というところから始まった今回の観劇、行ってみたら、ここがそうだったのか[exclamation]というところにありました。


将門2022.jpg


そう、将門塚のあった場所が、その敷地内。なんだー、ここかー[わーい(嬉しい顔)]
ということで、観劇前にお参りもしました。公演が無事に完走できますように、と。


「怪盗探偵山猫」は、神永学原作のピカレスクミステリを舞台化したもので、昨年第一弾が上演され、好評につき、今年第二弾の上演となったようだ。(前回公演は観ていない。まだ、2.5次元俳優にどっぷり浸かる前だったので)
今回は、脚本も神永氏が担当している。
AIで走行する豪華客船で行われるオークションを狙って山猫(北村諒)は、パートナーの里佳子(平田裕香)と共に船上にいた。が、オークションの途中で、船はシージャックされる。犯人のオルカは、船に爆弾を仕掛けたと言って「鵜飼文書」の開示を政府に要求する。人質は乗客たちだが、その中に坂又官房長官の息子(定本楓馬)が乗っており、それを知っていたオルカは、息子の携帯電話から官房長官に要求を突きつける。
一方、船内では、どういう経緯か殺人事件が既に発生しており、被害者は、犯人一味の一人だった。そして、山猫は、記憶を失った青年(鈴木勝吾)に出会う。
犯人一味は一枚岩ではなく、金で雇われた鮫島(相馬圭祐)は、キレて暴走しがち。
人質になった里佳子には、実は刑事だという岸本(宮下貴浩)がしつこく付きまとう。
オルカを名乗る鵜飼(安里勇哉)は、元警察官で、暴力団との癒着をでっち上げられ退職。その弟が鵜飼文書を残して死んだのだという。ナンバー2らしき海月(山田ジェームス武)によれば、記憶喪失の男は海老沼といい、彼らの仲間だったらしい。
本当の敵は誰か、味方は誰か、縺れる糸をほぐすように、戦いながら、謎を解いていく山猫。山猫にも切り札があって、オルカが雇ったハッカー貝塚(前内孝文)は、実は山猫が送り込んだ男だった。さあ、この先どうなる[exclamation&question]


スカッとするアクション推理もので、気持ち良く観劇した。
そもそも、観劇を決めたポイントは、鈴木勝吾相馬圭祐の共演。シンケンジャーホイホイ案件ですよ、これは。
まさか、この二人が対決することになるとは[exclamation×2]
相馬くんは、完全にキレちゃってて、出てくるたびに「怖い~」と思ってしまうくらいの迫真の演技。舞台でお目にかかるのは、初めてだったが、キレッキレの殺陣を含め、想像通り、ステキでした[黒ハート]
もうひとつ、共演の妙が、北村諒VS鈴木勝吾。ステとミュの違いはあれど、この二人は、シャーロック・ホームズと、ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ。二人の共闘が見られたのも楽しかった。
(すみません、シンケンジャーと憂モリだけは、ついそっちのキャラを思い出してしまうのです。)
もうひとつ、こちらは、わざとだと思うが、オークションには、「鎌倉時代に作られた名刀」として短刀が出品されており、のちに、山猫がこれを戦闘に使用する。「しっくりくる」と言いながら、刀ステの薬研と同じように刀を持ち、薬研走りでハケるのは、演出家も認めるファンサービスなんだろうな、と思った。
主演の北村諒を通して、原作の山猫もこういう人なんだろうと思ったし、またこのシリーズが上演されるなら、観てみたいと思う。かっこよかったし、スカッとした。一緒に観劇した北村ファンの友人は、お得意のキャラだけじゃないものを観たい欲があったようだが、その気持ちはわかりつつも、30歳で当たり役があるなんて、すごいじゃないか、と私は思うぞ。
色々屈折しまくっていた定本くんも、観るたび、いいもの見せてもらったなと思える人。華奢すぎて、衣装がださく見えてしまったのは、ちょっと残念。
安里勇哉、山田ジェームス武もステキでした。
そして、紅一点、平田裕香も大人の女性の魅力に溢れてて、とても素敵だった[揺れるハート]
海月が公安から送り込まれていて、海老沼も刑事だったとか、ラストは唖然茫然な展開だったが、オルカが坂又だってことだけは、なんとなく読めちゃったかな。

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