「FAKE MOTION-THE SUPER STAGE-」観劇

「FAKE MOTION-THE SUPER STAGE-」


原案:汐留ヱビス商店街「FAKE MOTION‐卓球の王将‐」
演出:植木豪
脚本:小山正太
脚色:白鳥雄介


音楽:KEN THE 390
振付:HILOMU、gash!、SHINSUKE
アクション監督:加藤学


美術:松生紘子
演出補佐:冨田昌則
映像:佐々木章介
照明:大波多秀起
音響:毎原範俊
衣裳:大西理子
ヘアメイク:礒野亜加梨、増澤拓也
演出助手:HILOMU、藤田知礼
舞台監督:井上卓


主催:FAKE MOTION-THE SUPER STAGE-製作委員会


映像系の若手俳優と、2.5次元俳優が数多く出演したテレビドラマ「FAKE MOTION」を、「ありえない~」と言いながら楽しく見ていたので、舞台化と聞いて、気合いを入れてチケットを取った。
でも、2.5次元舞台って、本当にわからない。どこにもチケットがない公演もあれば、普通に取れる公演もあって…。今回は、スターがたくさん出ているので、安全を狙ってサイドシートにしたのだが、「幽遊白書」再び…になってしまった[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]もはや、コロナ下のステラボール、トラウマの域[もうやだ~(悲しい顔)]


あの時はA列だったので、行く前から1列目=フェイスシールドという覚悟をしていたのだが、今回は、D列だったので、1列目ではないだろう⇒少し角度もゆるくなって、見やすいかも…みたいな甘い夢を見ていた。が…すべて打ち砕かれ、まさかの1列目だった[爆弾]
1列目=フェイスシールドなので、オペラグラスは使えない[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
ただ、正面に舞台はなかったものの、舞台の角(隅)は、そんなに遠くなかった[ダッシュ(走り出すさま)]


ということで、この状況を打破するため、自己責任のもとに、フェイスシールドをずらして装着し、オペラグラスを使用するという作戦を脳内で立て、暗転を利用して実行することにした。←良い子は実行しないように…[パンチ]


…が、明かりが点くと、「幽遊白書」とは比べ物にならないくらい、クッキリと舞台が見えた[黒ハート]
なんということだ、フェイスシールドが進化していた[exclamation×2]
「幽遊白書」に比べて、舞台がめちゃ明るいせいもあったと思う。ショーシーンからスタートすることも大きかった。(第一印象大事)
そして、オープニングの歌&ダンスシーンの移動時に、フェイスシールドをずらしていた私の方を見て、一瞬、荒牧慶彦が「ゴルァ[むかっ(怒り)]」という表情をしたように見えた。


ご、ごめんなさぁい[exclamation×2][exclamation×2][exclamation×2]


ハチマキを巻きなおすように、フェイスシールドをきつく巻いて、以後の公演を真面目に観た。
大変、申し訳ございませんでした[exclamation×2][exclamation×2][exclamation×2]
結果、そんなに死角もなかったし、顔が見えづらいこともなかったかな。
謙信ソルト学院のレーザーばんばん使った場面だけは、その素晴らしさがわからなかったけど[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]


テレビドラマ「FAKE MOTION‐卓球の王将‐」は、東京の通称“エビ高”卓球部を中心に展開していく。エビ高を中心に、東京の高校の頂点に君臨する薩川や、メンバーがほとんど同じ孤児院出身者という八王子南など、個性的な学校が登場する。(ありがちな設定として、登場人物の名前が歴史上の人物をもじっている。エビ高は長州藩、薩川は薩摩藩、八王子南は新選組…みたいな。)
その続編「FAKE MOTION‐たったひとつの願い‐」には、卓球戦国時代を克服して、エビ高を中心に新たな世界を築こうとしている東京に、大阪から卓球戦国時代を制した天下布武学園や、追随する謙信ソルト電子工学院、信玄明王高校が乗り込んでくるという、さらにトンデモ設定で、その大阪からやってきたメンツが、2.5系舞台俳優たちだった。
で、深夜ドラマなので、録画して、トンデモ設定を楽しんでいたのだが、舞台化と聞き、ああ、そういうことだったのか[exclamation×2]と納得した。
舞台版は、その乗り込んできた天下布武学園を牛耳る織田佐之助(荒牧慶彦)がどんな風に天下を取ったのか、という、過去の物語が描かれている。(まあ、ほぼ、回想シーンでやってたけどね…)


そもそも「卓球戦国時代」という言葉は、オリンピック代表に選ばれた、天下布武学園のエース、斯波真一(定本楓馬)が言い出した言葉だった。同世代の選手が続々登場していることを表現した言葉だったはずなのに、いつの間にか、卓球の強い学校が、弱い学校を従え、弱者には何をしてもいいという、荒廃の象徴になってしまっていた。そして、斯波は、その言葉を発した責任を感じ、卓球を辞めてしまっていた。
そんな天下布武学園に、一人の若者が転校してくる。織田佐之助。彼は、斯波の姿に憧れ、斯波と一緒に卓球をやりたくて、転校してきたのだった。しかし、今の天下布武学園は、大阪を牛耳る信玄明王高校に絶対服従を誓うことで成り上がった部長の今川義富(廣瀬智紀)の独裁がまかり通っていた。
力のある明智十兵衛(草川直弥)は、信玄明王高校の部長、武田不動(玉城裕規)に褒められただけで、今川の不興を買い、退部を強要されていた。そんなところに、空気を読まずに飛び込んでくる織田。明るく、卓球好きな織田のパワーに、下級生を中心に、少しずつ仲間が増え、やがて、その輪の中に、斯波が加わった。
斯波、織田を中心に、信玄明王高校と互角に戦うようになったところで、事件が起きる。
謙信ソルト工学院に、エースの斯波が殺されたのだ。ずっと、実力が低いから…と、天下布武学園のマネージャー的ポジションにいた上杉天真(高橋祐理)は、実は、謙信ソルト工学院のスパイであり、さらに、科学的にギフテッド(天からもたらされた才能)を増強、自分の思い通りに人を動かす(完全支配)ことができるようになっていた。そのやり方で、本人の意思ではなく、斯波にナイフを自分の胸に突き立てさせた。強い意思で抵抗した斯波だったが、とうとう力尽きた。
その変わり果てた姿を見た織田の心に、初めて、憎悪の感情が生まれた。
謙信ソルト工学院との最終決戦の中、織田は、心を閉じ、上杉との勝負に勝つ。しかし、それは、彼が嫌っていた卓球で支配する覇者の道だった。


テレビドラマを見ているから、この後、最終的に織田がどうなるかわかるし、だからこそ、ラストに納得した部分もある。あと、謙信ソルトに転校して復讐の鬼と化した今川の末路や、完全支配なんていうギフテッドを使って斯波を死に追いやった上杉を打破することで、溜飲が下がる部分もあるので、考えられた構成だったな~と、納得。
ちなみに、テレビドラマでは、上杉(テレビ版では染谷俊之が演じている。本公演の上演タイミングがズレたことにより、出演がかなわなくなった)、八王子南高校の土方を歩道橋の上からジャンプさせようとしてたからね。マジヤバいやつです。
2.5次元俳優を起用して、ドラマ⇒舞台…と作ってきているので、違和感なく楽しめたし、出演者は、実年齢差をはねのけて、同世代(=高校生)に作ってきてるし、みんなすごいな~[揺れるハート]
中でも、玉城裕規廣瀬智紀は別格的に存在感がすごい…[黒ハート]と思った。


真ん中へんで、ゲスト登場シーンがある。ゲームセンターで出会う青年役で、天下布武学園のメンバーと、ガチの卓球試合をする。それなりに盛り上がってはいたが、時節柄、日替わりの出演者を出すのは、どうなんだろう[exclamation&question]という気がした。


ドラマ終了後、時間は短いが、ライブパートがあった。「錆色のアーマ」での失敗を踏まえ、2.5次元舞台公演は、ライブパートの有無を確認するようになったので、今回は、ペンライトを持参。


なんか、ライブパートでペンライトを振るのが、楽しくなってきたかも[exclamation&question]

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