舞台「PSYCHO-PASSサイコパス VV2」
原作:サイコパス製作委員会
演出:本広克行
脚本・演出補:池田純矢
脚本監修:深見真
音楽:菅野祐悟
アクション監督:奥住英明(T.P.O.office)
美術:石原敬(BLANk R&D INC.)
照明:吉川ひろ子(クリエイティブ・アート・スィンク)
音響:今村太志(サウンドクラフトライブデザイン社)
映像:横山翼、石田肇
衣裳:及川千春(とわづくり)
ヘアメイク:河村陽子
演出助手:荒井遼
舞台監督:岩戸堅一(アートシーン)、久保年末(アートシーン)
宣伝美術:石塚丈仁(Rotterdam's doing.)
宣伝写真:本多大介(エーケーエー)
プロデューサー:千葉悦子(ソニー・ミュージック)、深澤耕輔(ポリゴンマジック)
制作:ソニー・ミュージックエンタテインメント、ポリゴンマジック
主催:舞台「サイコパス2」製作委員会
この作品を知ったのは、今回、脚本と演出補を担当した俳優の池田純矢くん(「ヘッズ・アップ!」でゆうひさんと共演)のツイッターだったと思う。
ちょうど、ツイッターを見た頃は、YouTube上で彼の出演している「ゴーカイジャー」の期間限定配信中で、よしっと応援の気持ちで調べたら、別枠でハマりはじめている「舞台刀剣乱舞」と出演者が、一部かぶっていることが分かり、俄然観に行く気持ちが強まった。
明治座は、一昨年、ゆうひさんが出演した時に通ったが、ものすごい精緻な動く画像の緞帳を持っている。その季節に合った風景の中を文明開化頃の人々が往来していて、雨の日は雨が降っていたり…というこだわり。今回は、緞帳が取っ払われた状態でスタートするのだが、特別自治区NNDで、人々が楽しんでいる状態を開演前にずっと演じ続けられていて、それが明治座の緞帳みたいな雰囲気で、普段の明治座を知らない人には伝わらないかもしれないけど、3D緞帳だわ~と、始まる前からテンションが上がった。
「サイコパス」については、池田くんのツイッターで知ったくらいなので、これに前作があったことは知らなかった。(2019年に鈴木拡樹主演で上演。今回、主演する和田琢磨は、鈴木演じる九泉の同僚だった。)
今回の作品は、前日譚という位置づけなので、主人公の嘉納納火炉(和田)の同僚たちは、ほぼ悲惨な末路を迎えてしまう。(2019年に上演された「サイコパスVV」には、彼らは居ないわけだから。)
それを観るのはつらかったが、アクションはかっこいい。
刑事課三係のメンバーや、敵方の神宮寺司(荒牧慶彦)、そしてアンサンブルメンバーによる殺陣は、呼吸を忘れるほど。その中で、殺陣だけでなく、キャラクターとしてズシッとかっこよかったのは、藤本隆宏の演じた斎記冬真。(イツキトウマという役名で、メリゴの斎さんを思い出して、ププッとなってしまったが)映像出演の山路和弘も素敵
こういう脇で支えてくれる人が、ぐっと作品を締めてくれると、面白みが何倍も増すな~と感じる。
もちろん、主演の和田や、ヤバい敵役の荒牧、多和田任益が素敵なのは言うまでもなく。
物語は、ちょっと前にテレビで放映されていた「絶対零度」にも繋がる、“犯罪を起こしそうな人を取り締まる”みたいな話。逮捕して矯正して、矯正しきれなければ逮捕する側に配置する…という設定は、宝塚の「FLYING SAPA」にも近いかな…と思った。
でも、ダメだけどね。犯罪を未然に防ぐために、やりそうな人を捕まえるとか、マジで、ないから
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