「ヤマカズトークセッション」視聴

「ヤマカズ・トークセッション 朝カルオンラインvol.1」


これまで、「ノマド」をはじめ、ゆうひさんが参加した講座については、発言をそのまま…という形でないながら、一応、レポートを掲載してきた。やはり、平日の夜開催ということで、東京周辺に住んでいないファンの皆さんが参加できないということを考えて、少しだけでも内容が伝われば…と思ってのことだったが、今回は、日本全国どこでも参加できるオンライン講座なので、ファンの皆さんは既にご覧になっている体で考え、参加してみての感想を中心に書くこととしたい。


「ヤマカズ・トークセッション」という朝日カルチャースクールのイベントには、以前も参加している。前回のリアルセッションの記事はこちら。あの時も、ゆうひさんが第1回目のゲストだった。1回目はゆうひさんにしたい、というヤマカズさんの強い意志を感じる。


(ここから連続してトークセッションが行われていくわけだが、前週にテスト的に行われたものをvol.0と呼ぶほどに、1回目=ゆうひさんと決めている感じが…可愛いです[かわいい]ゆうひさんがダメだったら1回目の日程を変えちゃおう[exclamation]というのが、あながちサービストークに聞こえない[るんるん]


ゆうひさんは、黄色いシャツ(長袖で、袖口のデザインがちょっと変わった感じ)。メイクは、いつもより眉が太めかな[exclamation&question]ZOOMの粗い画面でも顔がハッキリするように、ということかもしれない。
せっかくの自宅からの中継なのに、背景ゼロ。そういう場所が家の中にある…というのもすごいが、生活感を見せないスター[ぴかぴか(新しい)]の矜持も、もちろん強く感じた。


始まった早々、受講者から受ける「静かなのに、わいわいがやがやした気」がない、ということに戸惑うお二人。それは、「向こう側の人」にしかわからない感覚なので、へぇ~[ひらめき]と思った。
ゆうひさんが今回、この仕事を受けたのは、「和樹さんへの信頼関係」とのこと。和樹さんって呼ぶのね、ゆうひさん[るんるん]和樹って言うと加藤和樹が浮かぶ私は無理かな[あせあせ(飛び散る汗)]なので、ここでは、ヤマカズさんで進めます。
ヤマカズさんも、朝カルオンラインでトークセッションを[exclamation]というオファーがあった時、「声かけるのは知り合いに限定」と思ったそうで、なんか、そのお二人の微妙な感覚は理解できる気がした。普通の対談仕事なら、「初めまして」というのもあり得るけれど、(実際、「ノマド」でもそういう取り合わせはあったし)オンラインという空間だと、微妙な「間」もあるし、すごく話しづらい。やはり、どうしても気心の知れた相手と…と考えても不思議ではない。あと、ゆうひさんに関しては、この期間、「だからこそ」の企画に全く参加しないで引き籠っていたのを、ファンならみんな知っている。だから、このオファーを引き受けた「和樹さんへの信頼関係」は、決してリップサービスではないと思う。


引き籠っていたゆうひさんの心情は、「自分が不要不急」。
この客観性ーゆうひさんが、20年以上に亙って私を翻弄し続けるのは、ゆうひさんのこんな感覚なのかな[exclamation&question]
誰だって、「自分が不要不急」を認めたくない。だから、会社だって、特別の理由がない限り自宅待機と言われても、毎日出社する人が続出するのだ。まして、エンターテイメント業界、それを認めたらすべてなくなってしまいそうで、怖くて認められないその一言を、ゆうひさんは、あっさりと冒頭で言ってのけた。
なんだ、この強さは[exclamation×2]


それと「地球からの警告かな」「限界だったかも」みたいな発言も、過ぎ去ってみれば、落ち着いてそう考えられることだけれど、渦中にあって、ここまで考えを深めているところに、ゆうひさんの凄さを感じた。


「演劇できなくてもみんな生き残った」発言に至っては、もはや、ひれ伏すレベル。
それね、演劇クラスタとしては、一番認めたくないセリフなの。まして、演劇人は、演劇を残すことに汲々としているものだと勝手に思っていた。ネット上にはそういう声が溢れていたし。
しかも、「自給自足、物々交換の時代でも生きていける」と、妙な自信まで。
そんなに単純なものじゃないような気がするけど。自分の属する演劇界にはシビアで、そこを外れると、わりと呑気なんだなぁ~[わーい(嬉しい顔)]
あと、「食べることと安全な家があれば生きていける」という発言も痺れた。「衣・食・住」なんて簡単に言うけど、私たちは、「衣」がなくても生きていけることを学んでしまった。「衣」のお店は、クローズしていた。社会生活を営まないのであれば、マッパでも生きていける。ゆうひさんも、簡単に「衣・食・住」と言わなかったことで、色々考え抜いて、なにかを確立したからこそ、すーっと当たり前のように、こういう言葉が出てくるんだな~と思ったし、ゆうひさんに言われて、そういえば…と、気づけたことで、私も、講座を見ながら、自分の考えを深めることができた。
目の前にゆうひさんとゲストの方がいる「ノマド」の講座では、メモ取りながら、ゆうひさんの顔も見ながら…という感じで、自分の気持ちは、「感覚・瞬間的な感情」に留まっている。ZOOMを使った講座では、聞きながらメモを取るのはほとんど出来なかったが(アップを見つめ過ぎ)、その分、頭の中で考えが膨らんでいくのを感じた。まあ、メモに集中しなかったのは、繰り返して視聴可能だと知っていたからで、一発だけの現地講座では、顔だけ見ているのは無理だろうなぁ[わーい(嬉しい顔)]


すっかり仕事の場を奪われてしまった当事者として、ゆうひさんは、「演劇の力で、とか言いたくない。急がなくていいんじゃないかなー」とぶっちゃけ発言。
ヤマカズさんが、フォローしてくれて、「本当は必要」ということも言ってくれたけど、そのどちらも、ゆうひさんの本音なんだな~と感じた。
もちろん、演劇は必要なのだ。特に私には。
でも、市中感染が心配されるほどの状況の中、それでも「演劇の火を消すな」と、これまで通りの形で上演し続けることが良かったか…と聞かれると、即座に肯けない。上演し続ける限りは観劇したと思うが、相手も観客がいる限り上演し続けるのであれば、お互いに危険を冒して、相手のために命懸けで演劇を守る。推しと客の関係ってそういうものだと思う。これが、感染症でなくて戦争であったとしても。
(第二次大戦中のロンドンでは、空襲の中、シェイクスピア劇が上演されていたというのだから、あり得ない話ではない。)
だとしたら、「今は何もしない」という選択肢も、それはそれでありなんだろうな、と思う。(その場合、せっかくツイッターやっているのだから、できれば、突然音信不通3週間とかは、ナシにしてもらいたかったが、ロンロンに絡みに行っていた頃と、その後ピタッと静かになった頃…ゆうひさんの中では、それぞれ想いがあったんだろうな…[ダッシュ(走り出すさま)]


ヤマカズさんから出された「人間のいないところに演劇はあるか」という問いも、グッと来た。それに対して、「なにをもって演劇とするか、私はわかってない」っていうゆうひさんの答えにも痺れた。そして、「表現」は動物にもある、という回答にも。「〇〇するのは人間だけ」みたいな安易なところで思考停止しないんだね、ゆうひさんって。見習いたいな、と思う。
そして、「感情の共有」というワードに辿り着く。登場人物の感情に寄り添い、自分もそこで同じ体験をしたような気になって感情が揺さぶられる。それが演劇の本質、というのは、よく理解できる。人によっては、自分の過去の経験を思い起こすことによって。人によっては、登場人物にフォーカスし感情移入することによって。


ヤマカズさんは、そこから、AIとかVRへと話を伸ばす。
AIに命名された写真に対する違和感。ソコジャナイみたいな感覚だろうか[exclamation&question]今、AIによる脚本、小説なども、作られていると聞く。ソレジャナイ、ソコジャナイという感想もあるだろうし、案外嵌まるものが出てこないとも言い切れないと思う。
ゆうひさんは、「VR演劇も楽しいかも」と言っていた。
配信された音楽もそこそこ楽しめたし、VRを経験してみたら、意外と楽しめた。ということは、生の波動知らない人も、エネルギー交換を知らない人も、観劇が趣味じゃない人も、バーチャルで楽しめるのかもしれない。
あれを知っていて、これもいいね、ならいいけど、「これでいいじゃん」になったら少し怖い。
ゆうひさんは、生の演劇の良さは何物にも代えがたいことを知っているのに、「これもいいね」が言える人。信頼が増す。
ヤマカズさんは、ゆうひさんの舞台をご覧になったそうで、舞台の空気感、臨場感を感じたと。
無観客だと、観客からの手応えがないのみならず、客席に人が「いる」「いない」で演者の状態が違う。
ゆうひさんは、「お客さんいないと緊張しないかも」とのこと。実際、7割まで稽古場で作って、あとの3割は本番で観客が入った状態で完成していくものだから、通常の舞台公演をやれないから無観客配信で…というのには、懐疑的…なのかな。
「無観客のための芝居なら、違うところにクオリティをみつけてやれるかも」というゆうひさんと、「リモート演奏のための曲ならゆるされるかな。今、書いてもらっていてやる予定」とヤマカズさん。
お二人、感覚が近いのかな…と思う。


ヤマカズさんは、演奏する学生さんに、こんな言葉をかけるそうだ。「いちばん聞いてほしい人がここにいますか[exclamation&question]この場に居ない人に向けても演奏してほしい」
演者さんが、「来られなくても、心を寄せてくださった方もありがとう」って言うのに似てるな、と思った。
「僕とゆうひさんは空で繋がってる」(場所が東京とベルリンなので…)とおっしゃるヤマカズさん、「お仕事しませんか[exclamation&question]と言われて和樹さんのこと、考えたら波長がぴぴっと合う感じ」とゆうひさんに言われて、何度もポッ[揺れるハート]と赤面ポーズしてくれたのが可愛かった。
ゆうひさんも「空気が繋がってる」と受けて、「これからに向けて希望がみえた」と、このトークが力になった模様。
これまで、「ナマっていいよね、ナマじゃなきゃダメだよね」と思ってきたけど、「表現者としてエネルギーの使い方」とか、いろいろ考えていて、「この先進めないなー」という気持ちが、「今日大丈夫になるなー」という気がしていたそうで、予感が当たったみたい。
ゆうひさんって、そういう浮上のキッカケをつかむのがすごくうまいと思うし、ゆうひさんにとって、ヤマカズさんの言葉は、ヒントになっていることが多いというのも、なんとなくわかる。今後、ゆうひさんが、どんな仕事を選んでいくのか、期待が膨らむ。


ヤマカズさん、自粛中のお肌の状態が気になるご様子。
人に見られることで、肌のツヤに影響があるらしい…なんていうお話も出た。ゆうひさんの口から平幹二朗さんのエピソードが聞けたのもうれしかった。「滝の白糸」の時、初日開けたら、お肌がツヤツヤになっていたそうです。舞台人の性…ということは、今、ゆうひさんのお肌は大丈夫でしょうか[exclamation&question][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]


あと、笑顔で過ごすことがいいよ、という話に対して、「ずっと笑ってなくてもいい。笑わなくてもいい。ユーモアは忘れないようにしたい」っていう返しが、すごく胸に残った。笑おうとすると、それもストレスだもんね。自分は笑ってなくても、ユーモアという余裕が、たくさんの人の心を救う…そういうことかな。


元気をいっぱいもらえる、素敵なトークセッションでした[黒ハート]

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