宙組全国ツアー公演「追憶のバルセロナ」の主な配役が発表された。
これ、2002年に雪組で上演された作品なんだけど、この年の宝塚は、“ワン切り”に荒れた年で、ようやくトップになった当時研16の匠ひびきと絵麻緒ゆうが、大劇場公演1作で退団するという前代未聞の事態が発生した。
その絵麻緒ゆうの1作きりの大劇場公演の芝居が「追憶のバルセロナ」です。
で、その当時、宝塚には、“新専科”なる制度があって…(※新専科は、専科=ベテラン脇役的イメージだった我々に、そうじゃなくてスターとしての専科異動だよ、という意味で劇団が言い出しただけで、新専科という組織があったわけではない。)
今にして思えば、スターが団子状態になっていて、勢いのある77&78期を早くトップにしたかった劇団執行部が、当時の各組2番手&3番手を根こそぎ専科に異動させ、その中からトップにならずに退団する生徒や、トップになれてもすぐ退団する生徒を作ることでスターの若返りを図った…ということなんだけど、当時は、そこまで酷いことになるとは思っていなくて、“新専科”として、色々な組の公演に次々投入されはしても、やがて、日の目を見ることもあるだろうと思っていた。
絵麻緒ゆうは、星組の2番手から新専科になり、2公演連続大劇場に出る…とか使い倒された末に、ようやく雪組でトップに就任することになったものの、1作で退団することになった。
後任は、当時の雪組2番手、朝海ひかるだったが、実は、この絵麻緒サヨナラ公演に、“新専科”騒動から一歩遅れて、専科(新専科)異動していた朝海の同期生、成瀬こうきが出演し、退団することになった。というわけで、この作品では、次期トップの朝海の演じる役より、退団する成瀬の役の方が美味しい役どころになっている。
おいしいどころか、ぶっちゃけ、成瀬の方が2番手役だったんだね…と、今回、確認することとなった。17年ぶりに
(キキちゃんが演じるから。)
というわけで、当時の配役を含めて、全ツの配役表です。
役名 | 解説 | 出演者 | 2002 |
フランシスコ・アウストリア | カタルーニャ貴族 アウストリア家の一人息子 | 真風 涼帆 | 絵麻緒ゆう |
イサベル | ジプシーの娘 | 星風 まどか | 紺野まひる |
アントニオ・ヒメネス | 貴族。フランシスコの親友 | 芹香 斗亜 | 成瀬こうき |
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イアーゴー | クリストフの部下 | 寿 つかさ | 未沙のえる |
テレサ | フランシスコの母 | 花音 舞 | 灯奈美 |
エスメラルダ | ジプシー | 花音 舞 | 森央かずみ |
ルクレツィア | セシリアの母 | 綾瀬 あきな | 美穗圭子 |
マリエッタ | ジプシー | 綾瀬 あきな | 汐夏ゆりさ |
ジャン・クリストフ | フランス軍大尉 | 凛城 きら | 貴城けい |
アズナワール | フランス軍司令官 | 星吹 彩翔 | 飛鳥裕 |
レオポルド | フランシスコの父 | 美月 悠 | 美郷真也 |
カーラ | ジプシー | 桜音 れい | 澪うらら |
クレメンティナ | ジプシー | 愛咲 まりあ | 千咲毬愛 |
ロベルト | ジプシーのリーダー的存在 | 桜木 みなと | 朝海ひかる |
フィリップ | フランス兵 | 七生 眞希 | 風美佳希 |
フェイホオ | アウストリア家の使用人 | 和希 そら | 音月桂 |
エンセナダ | ジプシー | 秋音 光 | 未来優希 |
ガブリエラ | ジプシー | 里咲 しぐれ | 麻樹ゆめみ |
オリバレス | セシリアの父 | 秋奈 るい | すがた香 |
ミゲル | ジプシーの親方 | 留依 蒔世 | 風早優 |
アンジェリカ | ジプシー | 遥羽 らら | 五峰亜季 |
モレノ | 店の主人 | 穂稀 せり | 麻愛めぐる |
セシリア | フランシスコの婚約者 | 華妃 まいあ | 白羽ゆり |
ロジェ | フランス兵 | 澄風 なぎ | 悠なお輝 |
ビアンカ | ジプシー | 天瀬 はつひ | 愛燿子 |
ロザリンド | ジプシー | 天彩 峰里 | 有沙美帆 |
アルバラード | ジプシー | 琥南 まこと | 立樹遥 |
フェルナンド | ジプシー | 惟吹 優羽 | 壮一帆 |
アンジェロ | ジプシー | 湖風 珀 | 天勢いづる |
ロベール | フランス兵 | 風色 日向 | 天希かおり |
バトロ | - | 琉稀 みうさ | - |
グラシアン | - | 真白 悠希 | - |
2002年の配役になつかしい名前がいっぱい
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