月組 宝塚大劇場公演 休演者のお知らせ
2018/09/22
月組 宝塚大劇場公演『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』の休演者をお知らせいたします。
宝塚大劇場 9月22日(土)より休演
(月組)美弥 るりか
※体調不良のため休演いたします。なお、復帰時期については現在のところ未定となっております。
代役 フランツ・ヨーゼフ・・・月城 かなと
ルイジ・ルキーニ・・・風間 柚乃
ルドルフ・・・暁 千星
エルマー・・・蓮 つかさ
シュテファン・・・彩音 星凪
このニュースは、宝塚に向かう電車の中で知った。
前日に一部吹替えで上演されたというのは聞いていたので、美弥ちゃんの声に何かが起きているらしい…とは思ったのだが、三連休は2×3公演、やはりここからの休演ということになったのだろう。
というわけで、速報としてお伝えした通り、今日から代役という日にMY初日となった。(8月終わりにムラに行った時、余裕こいて、彦根城に行った自分を全力で責めたい。)
気持とはうらはら、宝塚の空は晴れていた。
至る所に、急ごしらえの張り紙が。
既に公式発表されているのに、張り紙を見てまたぐっとくるものがある。
開場は15分押した。いつもの新幹線でも、いつもの開場時間より10分くらい早く宝塚に着く。だから、今回は、25分くらい開場を待った。ただ待っていると、だんだん緊張してくる。それは、開場してからもずっと続き、最後には、私が緊張してどうする、というくらい緊張して、いやもしかしたら、劇場じゅうが緊張して固唾を飲む中、最終的に20分ほど押して、幕は上がった。
月組の「エリザベート」自体について語るのは、東京公演に譲るとして、今回は代役のメンバーを中心に記録を残そうと思う。
代役の初日だったし、さすがに代役と本役を同列に語ることはできないので。
まず、フランツの代役、月城かなと。
プロローグから、その堂々とした立ち姿と、立派な歌声に感動。まさか、代役でここまで完璧に歌いきってくれるとは思っていなかった。
そして、宝塚の「エリザベート」もこれで10回目ということで、各役もそれぞれの出演者の解釈や、小池先生の出演者に合わせた演出によって、色々なパターンが生まれている。
それはとても楽しいアレンジだったが、今回のフランツには、代役な分、ある意味とてもスタンダードで、初演に戻ったようなスッキリ感があったと思う。たぶん、この先、再び月城が本役としてフランツを演じることがあったとしても、違うフランツになるんだろうな…と思う。
雪組出身ということもあるのかもしれないが、高嶺ふぶきのフランツを思い出した。
それでいて、歌声は重低音が響いて、とても聴きやすい。また、持ち味がロイヤルなので、急な代役で、髪が少し短くて黒髪だったとしても、ちゃんと王子様に見える。
そして、愛希れいかとの並びは、同期らしい幼馴染のような愛らしさがあって、深く語らなくとも二人の物語がずっと見えるようだった。愛希も、ガッツリ男前に月城を支えていたと思う。リヒテンシュタインの晴音アキも。
フィナーレのソロもキラキラとしていて、スターさんだな、と思った。
ルキーニの風間柚乃は、新公でも演じていたからか、安定していたし、ストーリーテラーとして物語を進める役割をしっかりと担えていた。新公と違う本役さんとの芝居を全身で受け止めて演じる姿に、胸が熱くなった。(昔の誰かさんを思い出したのかな)
むしろ、フィナーレの「闇が広がる」群舞のところで、踊りながらぴよっとしているのが、可愛かった。ここは、ルドルフ役の時もありちゃんが踊っているので、初めての振りがあったのねそんなところに下級生らしさを感じて、逆にホッとした。
蓮つかさ、暁千星は、役替わりで演じている役割だけに、むしろ、周囲を気遣う余裕もあり、立派な戦力になっていた。
シュテファンを演じた彩音星凪は、精一杯の自身を見せていた。この美貌はちょっと忘れられない、と思った。
客席からの惜しみない拍手を聴きながら、宝塚の温かさに思いを馳せた。
どうか、みやちゃんが一日も早く回復しますように。でも、無理はしないで。いつまでも待ってますから。
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