きょうだいは、普通、どこかしら似ている。外見的に。
しかし、ごく、たまに、全く似ていないきょうだいがいる。男女のきょうだいの方が多いと思うが、たまに同性のきょうだいでも、全然似ていない場合がある。
大言壮語する兄と、慎重で小心な弟。
ルックスはいまいちだが、真面目で仕事熱心な姉と、見た目重視のちゃらちゃらした妹。
そんな二組のきょうだいは、それぞれめっちゃ仲が悪い。
服役中のヤクザの兄(新井浩文)と、真面目な営業マンの弟(窪田正孝)。印刷工場を切り盛りする真面目な姉(江上敬子)とグラビアモデルなど芸能活動もしている妹(筧美和子)。
お互いがお互いを疎ましく思い、相手がいい思いをすると複雑な気持ちになり、しかも恋愛事情までフクザツに絡んで…
そう、姉は弟が好きだったのに、弟と妹が付き合い始め、しかし枕営業で行ったラブホで兄に遭遇…
それぞれのフラストレーションが頂点に達した時、兄と姉が死にそうになる。ほぼ同じタイミングで救急車にのせられ、同じ病院に担ぎ込まれ…
大嫌いなハズだったのに、彼女に兄をけなされるとつい庇ってしまう弟の窪田くんにきゅんきゅんしました
そして、女好きなのに、デブ専の熟女好きな兄、新井さん…
細かい場面だけど、出所祝いに弟を無理やり連れて行ったキャバクラで、体格のいい熟女キャラのキャバ嬢の胸元に手を突っ込んで、揉みしだいているのに、キャバ嬢がつまらなそーな顔している場面が、めっちゃツボ。
命の危険を経て、きょうだい仲も少し変化したか…というと…
ま、そんなもんですよね。
でも、何かが進歩している…んだろうな…と思える辺り、見事なオリジナル脚本(by吉田恵輔監督)だった。
新井さん、めっちゃ怖そうなキャラだったので、落ちる映画だったらやだなーと思いながら、こわごわ観に行ったのですが、楽しかったです。めっちゃアガりました
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