早くも4月からのテレビドラマ情報が解禁され始めている。
今回、ちょっと注目してしまったのは、フジテレビ木曜ドラマ『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』。
まあ、そもそもは、ご贔屓の新井さんが出るから…なんだけど、とはいえ、宝塚でも観ていた、あの「モンテ・クリスト伯」をそのままタイトルに使って翻案しているところが、ツボ。
その主な登場人物は、次の通り。
柴門暖(さいもん・だん)…ディーン・フジオカが演じる主人公。デュマ原作の主人公の名前は、エドモン・ダンテス。“モン”“ダン”の音は残している感じかな。宝塚では凰稀かなめが演じ、美貌を押し隠す髭面が印象的だった。
南条幸男(なんじょう・ゆきお)…大倉忠義が演じる。婚約者を奪おうとする恋敵役。原作ではフェルナンという名前だったので、こちらも“ナン”の音を残した感じ。宝塚では朝夏まなとが演じたが、ラスボスっぽいイメージはなかった印象。
神楽清(かぐら・きよし)…新井浩文が演じる。暖の会社の先輩で、出世の邪魔になる暖を、南条を利用して排除しようとする男。原作ではダングラール。グラールが“カグラ”に転化したってことかな。宝塚では悠未ひろが演じ、哀れな末路が印象的だった。
入間公平(いるま・こうへい)…高橋克典が演じる。警視庁の公安部警察官。無実と知りながら暖を牢獄へ送った男。原作ではヴィルフォール。ヴィルが“イル”に転化した感じ宝塚では蓮水ゆうやが演じ、はからずも父とナポレオンの関係を隠すために正義に目をつぶった男の苦悩がひしひしと伝わる好演だった。
目黒(めぐろ)すみれ…山本美月が演じる。暖の婚約者で、彼の無実を信じながらも、三人の男たちの罠によって地獄の苦しみを味わう女性。原作ではメルセデス。なんとなく全体で“メルセデス”っぽい名前になっている気がする。宝塚では実咲凜音が演じ、不幸にめげずに息子を育て上げる才色兼備な女性になっていた。
今回のドラマでは、2003年から2018年の15年間という設定らしい。私的には、子会社に出向したのがちょうど2003年だったから、そこからの15年って、すごく濃い時間に感じている。その間のさまざまな社会の出来事(リーマンショックや、東日本大震災など)が、どんな風に罪びとたちの人生に影響したのか、もしっかりと描かれているといいな
新井さんのコメントは、(「刑事ゆがみ」の浅野忠信さんみたいに)賞を取りたいです、とすごくシンプルな一言だったので、賞を取れるような脚本、お願いしますね
ダングラールは、そもそもの悪事の計画者ではあったんだけど、妬みはあっても根強い恨みがあったわけではないから、悪役としても、復讐のターゲットとしても、だんだんフェルナンの方が中心人物になっていく、という残念な役ではあるんだけど、すべてを奪われた惨めな姿がとてもステキだったので、その辺を期待したいと思っております。
春はこのドラマ、イチオシで応援しようと思います。
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