「世襲戦隊カゾクマンII」観劇ミニ感想

プリエールプロデュース
「世襲戦隊カゾクマンII」


作・演出:田村孝裕(ONEOR8)


音楽:石山理
美術:田中敏恵
照明:稲葉直人(ASG)
音響:今西工(山北舞台音響)
映像:ワタナベカズキ+CO2
舞台監督:金安凌平
衣裳:竹内陽子
ヘアメイク:奥野展子
演出助手:中込里菜
主催:株式会社プリエール
助成:芸術文化振興基金


パート1を観ていないのですが、スタジオライフで先行予約があったので、思わず取ってしまいました[るんるん]
曽世海司氏ご出演の「世襲戦隊カゾクマンII」。

「世襲戦隊カゾクマン」は、日曜朝7時半からやっている、あの戦隊シリーズのメンバーが、全員家族だったら?という設定の芝居らしい。カゾクマンは、地球防衛軍の日本支部にあたり、敵は、ミドラ―(西山水木)という女怪人で巨大化できる。ミドラ―は、父・ヒドラーをカゾクマンに殺されている。(どうやら、敵も世襲らしい。)
ミドラ―の部下の最下層はジョッカーという全身タイツマンで、怪人たちは改造手術によって怪人になっているので、この辺の設定は仮面ライダーのようだ。
さて、かつては、日本のヒーローだったカゾクマンも、寄る年波には勝てず、腰痛治療にマッサージチェアを購入したところ、防衛費の私的流用だとして謝罪会見を行うことになってしまった…ってなところから、物語は始まる。記者会見は、実は、ミドラーの配下であるイーゲン(塚原大助)が仕切っているので、カゾクマン糾弾大会みたいになってしまう。
さらに、昨今の法律改正(野党に“戦争法案”とか言われているアレです)は、日本が地球防衛軍を離れるための布石という話まで登場する。カゾクマンがだらしないから。そうだったのか、あべさん、誤解してごめんね(ウソ)
疑惑の責任を取って、父(山口良一)と母(熊谷真実)はカゾクマンを引退するとまで言うことになった記者会見の後…
兄(曽世海司)の生まれたばかりの息子が誘拐されるという事件が発生する。
そこに、嫁(上田桃子)に岡惚れする怪人・男前男(岡田達也)がやって来たり、妹(梨澤慧以子)の婿(芋洗坂係長)が戦闘意欲をなくしたり、かつてのカゾクマンメンバーである大叔母(田中真弓)が地球防衛軍の日本支部長としてやって来たり…いろいろありすぎるだろ[パンチ]
一家のホームドラマに終始するかと思いきや、一応、巨大化したミドラ―VSカゾクマンロボの対決があったり…と、なつかしヒーロー(いや、今でもテレビでやってるんですが)感も忘れない。
大笑いしつつも、家族が抱える問題とか、ヒーローに対する一般国民の立ち位置とか、考えさせられる部分もある芝居だった。
みんな、もっとヒーローを大事にしよう[exclamation×2]

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