宝塚月組大劇場公演

AfO1.jpg 


劇場ロビーの花は、公演をイメージしたものでしょうか。銃士隊のメンバーは、ブルーのデニム地コスチュームなので、色合いはこんな感じ。


また、1F席後方扉前で、ベルフォンテーヌという白ワインと、ベルフォンテーヌを使ったカクテル「Soleil(太陽)」を販売。


AfO2.jpg


私は、ネーミングから「Soleil」の方を選びました。ベルフォンテーヌは、ガスコン地方(ダルタニアンの出身地)のワインのようですね。 


さて、小池先生ご自身がプログラムにさっくりと書いているので、例の話は、ネタバレではない、と判断して書きますね。
冒険活劇、というジャンルになると思うのですが、いや、もう、完璧に面白かった~!
17世紀だから…なのか、NPO法人もエコホテルもマッドサイエンティストもいなくて、宝塚ファンにはおなじみのルイ14世時代の宮廷と三銃士の世界が、ごく普通に融合しているという…。三銃士は登場するけど、物語はデュマの三銃士とは別物。こういう創作世界は、ありかもしれない!と、感動した。
それぞれのキャラクターが、月組の各生徒に見事にアテ書きされ、1本物の長い物語が、まったく飽きずに進んでいく。
なにか、奇跡?手品?を見せられているような3時間だった。
小池先生すごいわーと感動しきりだったが、これ、珠城りょうが主演じゃなかったら、こんなに素直に感動したかな[exclamation&question]という気も少しする。現役生で比較するのはまずいから、たとえば、大空さんだったら…最終的にはどうにかするかもしれないけど、ハッピーなミュージカルにするために、すごくエネルギーを使うと思う。 若さと温かさとプラスのエネルギーに満ちた珠城トップの月組だからこそ、この作品は、ここまで輝けているし、さらに上を目指せそう!
ルイ14世を演じる愛希れいかも、国王として、男の子として生きなければならない「公」の部分と、女子度高い「私」の部分の演じ分けが見事で、国家のために国王でいることを強いながら、いつかきっと双子のきょうだいが現れて、彼女を解放してくれることを信じて疑わず、「私」の部分では女子として育ててくれた、母上(憧花ゆりの)、ありがとう!と思った。
三銃士も個性がハッキリしていて、みんな素敵で、ドキドキしてしまうし。その他の登場人物もすべてキャラが立っているし、月城かなとも良い役で月組デビューできたと思う。まさか、こういう役とは、途中まで思いもしなかったけど。
そんな中で、2番手として自由に泳ぎ始めた美弥るりかに瞠目した。 小池先生の見せ方も、「太王四神記」の時のゆうひさん並みで。トップより上級生2番手のせいかな。キャラもモテモテのアラミスで、華やかなヘアスタイルが良く似合う。フィナーレ冒頭のセリ上がり主題歌も堂々としていて、これはもうほんとにひょっとするかも?と、思うほどのスターとしての完成度だった。
久々の強行軍だったが、幸先のよい月組公演でした。


AfO3.jpg


公演後、大劇場隣のレストランフェリエでランチ。
まずは、オードブル。ガスパチョに浮かべた三種のマリネ。
ルイ14世の時代には、食事はスープから始まったそうで、鯛・帆立・赤海老のマリネを浮かべたトマトの冷製スープ。
三種のマリネが三銃士を思わせる。美味でした。


AfO4.jpg


メイン料理は、牛肉のポッシェ。
牛のモモ肉をコンソメで低温調理。ソースも美味でした。


AfO5.jpg


デザートは、トゥルト・ピレネー。ダルタニアンの故郷、ガスコーニュ地方、現在のミディ=ピレネーの焼き菓子。
カステラみたいな、もう少し堅い感じかな。甘さ控えめで美味でした。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック