「弁当屋の四兄弟」観劇

「弁当屋の四兄弟」
藤波瞬平くんが客演するというので、スプリングマンの「弁当屋の四兄弟」を観劇。
いや~!いいもの、観た~!
てか、ほんと、藤波くん、はずさないよね…[黒ハート]
本人プロデュースのワークショップとか、まだ一度も行けてなくて、コンプリートの難しい俳優さんではあるんだけど、少なくとも私が観たものは、すべて「面白い」とおススメできる作品だった。なーんて私が言うのは珍しいけど、今回連れて行った友人も完全に嵌まってくれたし、たぶん、これからも間違いない仕事をしてくれるハズ。

さて、「弁当屋の四兄弟」
下北沢の711という小さな劇場。スズナリの2階なのかな、これって。
世田谷に創業60年という老舗の弁当屋があり、その若旦那以下4人の男兄弟が主役の物語。話が進むうちに、それぞれの登場人物の心の中がちょっとずつ浮かび上がり、みんな生きていれば、それなりに悩みがあるよなぁ~と思いながら、観劇。観終わって、とても心地よい気分になる素敵な舞台だった。
たぶん、これ、今後も再演すると思うので、細かいストーリーは省き、出演者感想へ。

長男・信秀(日南田顕久)…弁当屋の跡取り。天才肌の父親と違って料理人の才能はない。経営能力もない。でも長男だから、ずっと自分が跡を継ぐ気でいた。そして、今、存亡の危機に立っている。とても優しい。本当はハンサムだが、身だしなみに気を使ったことがない。色々考えるととても難しい…たぶん一番難しい役だと思うが、あー、いるよね、すごくわかるーと納得してしまった。絶対に幸せになってほしい。
次男・龍盛(朝川優)…如才ないタイプで、大手電気メーカーに就職、ハワイ支社でバリバリ働いていた。が、会社が支店をたたむことになったので会社を辞めてしまう。夫婦仲も暗雲が。めっちゃかっこいい登場から一転、一番かっこわるいことになってしまう後半まで、なんか憎めないイケメンでした。
三男・清朝(沖田幸平)…ニート。恋人あり。絶対に働こうとしないのには、実は理由があった。前半と後半で一番印象の変わる人。あーそうだったのかーと思う。そして、その変わり身が超かっこいい。最初はホントダメ人間だと思っていたんだけど、すげぇ~!恋人のねねちゃんとの関係性もすごくいいなぁ[揺れるハート]と思う。現実にはありえないだろうけど。あ、いっこだけ、どうして次男のこと嫌いなんだろ?という謎は解けないまま。単に兄弟で三竦み(四竦み)ってこと[exclamation&question]
あと、彼は、冒頭上半身裸にトランクス姿なのだが、そのトランクスの中にちゃんともう一枚グレーのパンツをはいていて、それを見て、こういうとこがプロの舞台だ、と思ったことは付け加えたい。客席からどう見えるか、をちゃんとチェックしてるんだなーと。
四男・瑠宇玖(釜山甲太郎)…大学生。名前の由来からしてくすっとさせる。三男よりはしっかりしているようで、一番とんでもない展開が面白い。だめだめーとか言いながら、ポーズ決めたりとか、アイラブミーなところが可愛いです。
父・吾郎(藤波瞬平)…父の登場シーンは、この再演版からの設定とのことだが、ここが増えたことで、作品に厚みができたのは間違いないだろうな、と思う。天才肌の料理人。それゆえに使用人との関係がうまくいかなくなって、どんどん孤立していく。悪い人じゃない。でも、酒が手放せないようになって、悪循環。長男だけが知るあれやこれやのエピソードが切ない。
その他、パートの春日さん(あきやまかおる)、清朝の恋人・ねねちゃん(溝口小百合)、信秀のお見合い相手・後鳥羽さん(藤井真由香)、郵便局員で清朝の高校時代の友人・板垣(尾方泰輝)、かつての従業員・岩倉(堂ヶ平勇介)、八百屋ののりちゃん(苗村大祐※)、弁当商品の開発担当・平(溝口謙吾)…と総勢12人の出演者。(※ダブルキャストでしたが私が観劇した時のキャストを書きました。)
これって劇場サイズに比べて多いんじゃないかな~[あせあせ(飛び散る汗)]なんて余計なことを思った。
これだけの役者揃えて、これだけの芝居して、12人で3800円じゃ元取れないんじゃないの[exclamation&question]
あ、だから、物販…か…[あせあせ(飛び散る汗)]ごめん、すぐ帰っちゃって[もうやだ~(悲しい顔)]
てか、すぐに物販出来る体制がほしいかな。
役者に売ってもらわなくても、すぐ買えた方が嬉しいです。

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