唐突に新発田城に行ってまいりました
新潟まで新幹線で行き、そこから在来線で30分くらいかな。到着した新発田(しばた)駅から、徒歩で30分くらいの場所にありました。
こちらが、表門。国の重要文化財でございます。
正面の門の真上は、石落としになっているとか。表門まで、まったくクランクがない構造だけど、そうそう簡単に進入できると思ったら、大間違い、というわけですね。
表門の内側のアウトドアにテーブルがあって、そこで地域の方がパンフレット配付したり、アンケート取ったり、していました。百名城スタンプは、そのテーブルにあって、百名城スタンプ巡りをしている人のためのパンフレットも別に用意されていました。
ここでスタンプが押せるのは、11月末まで…というのは、知っていたのですが、実は、新発田城自体、11月末日で閉城になるんだとか。(スタンプだけ、新発田市役所で押せるとのことです。)
毎年、3月下旬から11月末日までしか開城しない、それが新発田城なのです
こちらは、表門前のお濠です。
チラッと見えるのは、辰巳櫓。こちらは、漆喰の白さからもお分かりでしょうが、2004(平成16)年に木造で再建されたもの。
そもそもの櫓は、元禄時代より前に焼失したそうで、管理責任者がその責任を取って、藩を出て浪人になったんだとか。それが、堀部安兵衛のお父さんだったと言われている。つまり、堀部安兵衛、旧姓・中山安兵衛は、新発田出身。そして、中山家再興を目指して、安兵衛は江戸に赴き、そこで、高田馬場の決闘で名を上げ、浅野家家臣・堀部弥兵衛に見初められ、娘・ほりと結婚、浅野家家臣となる。
一方、こちらは、三階櫓。
天守代用だったと思われます。
こちらも、2004年に木造で再建されています。ただし、三階櫓は、自衛隊新発田駐屯地の敷地内にあるため、中に入ることはできません。無念…
ちなみに、三階櫓の下の方に見える車両のようなものは、自衛隊の車両と思われます。
城と自衛隊…「戦国自衛隊」かっって思いますよね。
古くは、あやめ城と呼ばれた新発田城ですが、現在は、「戦国自衛隊の城」と呼ばれているんだとか
ところで新発田城、鎌倉時代くらいから、新発田家の居城となっていたそうですが、柴田重家が上杉景勝に反逆、景勝により滅ぼされた後、溝口秀勝が入封。以来、明治維新まで、新発田城はずーっと溝口家が治めていたため、古い資料とかが、そのまま残っている珍しい藩なのだ…と、入口のガイドさんが教えてくれました。
表門を出たすぐ近くに、この銅像が
新発田出身、忠臣蔵でおなじみ、堀部安兵衛さんの銅像です。
現在、NHKの大河ドラマは、来年(2017年)の「おんな城主直虎」、再来年(2018年)の「西郷どん」、再々来年(2019年)の宮藤官九郎オリジナル現代劇まで発表されている。
で、2020年の大河ドラマに「忠臣蔵」をという署名活動が、ここ新発田でも行われていました。
実は、1964年(東京オリンピックの年)の大河ドラマは、「赤穂浪士」。歴代最高視聴率を取った番組なのだそうです。オリンピックの年には忠臣蔵をというキャンペーンを見て、興味をそそられました。忠臣蔵、いいですよね
こちらは、辰巳櫓の反対側にある、二の丸隅櫓。こちらは、江戸時代の建築物で、国の重要文化財となっています。
石垣の少し上側は、海鼠壁になっています。
この辺の写真は、また後日、写真帳の方にアップしていきたいと思います。
最近、写真帳が城だらけになっている自覚…
城の少し先に、国の名勝に指定されている清水園(下屋敷の庭園)があり、こちらも散歩してきました。
池がとても美しかったです。
全然関係ないけど、こういう庭を見ると、「春の雪」の松枝侯爵家を思い出してしまうんですよね
雪の季節は、また違った美しさになるでしょうね。
残念ながら、雪の季節だと、新発田城に入れない…というジレンマが。旅人としては、この季節の生の景色と、写真などで見る雪の清水園で満足するしかないのかもしれません。
行きは、駅からタクシーで新発田城に行ったのですが、帰りは、清水園経由で、徒歩で新発田駅まで戻りました。今回もグーグルマップ様、大活躍
途中、見つけたのが、こちらの諏訪神社。
諏訪神社なので、主神は、建御名方命(タケミナカタノミコト)。相殿として、新発田藩初代藩主溝口秀勝も祀られているようです。
創建は、大化4年…とか。648年…す…すごい…
全国の諏訪神社の総元締め、諏訪大社(長野県諏訪市等)は、神話時代(タケミナカタノミコトは、大国主命の息子で、国譲りに反対して敗れ、諏訪まで逃げてここに鎮座したとのことなので、分家も大化4年に出来ていても不思議ではないのかもしれない。
そして、この大鳥居は、なんと、大倉喜八郎氏(大成建設・サッポロビール・ホテルオークラ創業)が奉納したものだとか。喜八郎氏は、新発田市出身なのだそうです。
年内には、写真帳にもアップしていきますね。
“今日は何の日”
【11月26日】
日本ペンクラブ創立(1935=昭和10年)。
けっこうハイカラな名前なのに、こんな昔に設立されていたのですね。
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