現在、東京宝塚劇場で上演中の「桜華に舞え」に登場する、大警視・川路利良(七海ひろき)のお墓が青山墓地にあると聞き、行ってきました既に行った方の噂によると、大久保利通(夏美よう)のお墓の近くとのこと。
青山墓地はとても広いし、探せる自信はなかったが、大久保卿の近くなら、なんとかなるのではと安易に考え、行ってきました
ところが、大久保卿のお墓が見つからない
探しまくってウロウロするうちに、なんと、先に川路さんのお墓を見つけてしまった
七海さんのファンと一緒に行ったから…かな
こちらです。立派なお墓ですね
「陸軍少将大警視正五位勲二等川路君墓」とあります。
(肩書きすごいんだけど、名前が“川路君”なのが、ちょっとツボ)
御命日が、10月13日だったとのことで、手向けられたお花がまだたくさん残っていました。もしかしたら、七海さんファンの方かも
お隣に奥様のお墓がありました。
この周辺は、爵位があったり、階級があったりする方のお墓が多かったのですが、必ず、奥様のお墓が隣にあって、あの当時は、身分の高い方は、「●●家の墓」に一緒に入ることはなかったのかな…などと考えたりしました。
あと、卑近な話で申し訳ないですが、我が家のお墓は、霊園の決まりで、立てられるお墓のタイプが決まっています。(ほぼ同じサイズ、同じデザイン、卒塔婆NG)
ここ、青山墓地はそういうことがないので、お墓ひとつとっても、時代や宗派、生前の地位などで、全然違う、個性の際立ったお墓が多く、少々不謹慎ながら、面白いな…などと感じました
川路さんの周辺は、わりと広めに区画を取ったお墓が多く、元勲的な方が多いのかな…と感じました。
こちらは、顕彰碑だと思います。
彫られた文字までは、ほとんど見えないかったですけど…
というわけで、お墓参りが終わったわけですが…やはり、ここは、近いはずの大久保さんのお墓にも行かねば、納得がいかないし、夏美さんにも申し訳ない…
しかし、近所と聞いていたのに、全然見当たらないのです…
探しあぐね、まさかね…と、最後の頼みで、グーグルマップ様にお聞きしました。「大久保利通 墓」と。すると…
まさか、こんなことまで、教えていただけるとは…
(あとで調べたら、「川路利良 墓」では、探してくれませんでした。さすが、大久保公です)
グーグルマップさまが「ここだよ」と教えてくれた後も、入口を探してウロウロしたりしたのですが、とにかく、ようやく、大久保利通さんの墓所に到着しました。
鳥居があります。
(この手前側には、奥様をはじめ、ご親族のお墓が並び、大久保公だけが、別の場所に眠っていらっしゃいます。)
鳥居を越えると、参道のようになっていて、その先、一段高いところに墓所があります。
いつのまに、こんなことになったのか、一部の燈籠が壊れていました。
残念
こういうのって、修復できないんでしょうかね。両サイドともに、こうなっていました。
(もしかしたら、これ自体に、深い意味があるのかもしれませんが)
ちょっと焦りつつ、歩を進める。
大久保公のお墓は、カメに乗っていた…
カメというだけで、なんだか微笑してしまうのは、宝塚ファンの新しい法則かもしれない。
右側にあるのは、お墓ではなく、かなり後に従一位を追贈したということが記された石碑です。
お墓の方には、「贈右大臣正二位大久保公墓」とある。こちらは、大久保公が亡くなった翌日に追贈されている。そして、13年後の1901年に、木戸孝允と同時に従一位がさらに追贈されたようだ。(維新三傑のもう一人は、西郷さんだから…ないよね…)
ちょっとこちらにアップしてみました。
明治34年5月22日に追贈されたようですね。
その一週間くらい前に、毛利敬親と島津斉彬に正一位が贈られており、維新の元勲を表彰するような機運があったのかな…などと想像してみた。
そういえば、山縣有朋は、ずっと長生きした人なので、亡くなるだいぶ前に正二位をもらっていた。そのため、正一位を追贈すべきではという意見もあったそうだが、結局、大久保公と同じ従一位にとどまったそうだ。
舞台上では、けっこう年齢差がありそうな大久保さんと川路さんだが、実際は大久保さんが4歳年上なだけ。そして、二人とも40代半ばで亡くなっている。
そして、大久保さんは、西郷さんに遅れること1年で暗殺されている。暗殺犯は、西郷さんに同調する石川県の士族らで、事前に情報を聞いていた大警視の川路さんは、そんな大事が起こせるような者でもなかろうと、軽視していたんだとか。
大久保さんが亡くなったの…川路さんのせい
このお墓は東京都の指定旧跡なんだそうですよ。そのわりにわかりづらい
でも、だからこそ、グーグルマップさんが案内してくれたのかもしれないですね。
罪の意識でしょうか
大久保公のお墓の燈籠のひとつは、「警視川路利良献」とありました。
こういうのがあるから、大久保さんのお墓も行きたかったんですよね
こちらは、青銅の顕彰碑です。まったく読めないですが。
かなり歩きましたが、行ってよかったな
大満足のちいさな旅でした
“今日は何の日”
【10月29日】
Jリーグの横浜フリューゲルスが横浜マリノスに吸収合併されることが発表された(1998=平成10年)。
横浜F・マリノスの「F」がフリューゲルスの「F」だということを覚えている人は、もう少なくなってしまったかもですね。ファンは知識として知っていても。
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