2015年の卓上カレンダーの掲載月が決まった。
宝塚卓上カレンダー
10月17日(金)発売 A5判/13枚(表紙とも、両面仕様) 850円(税込)
表紙 コラボレーション
1 月 愛月ひかる
2 月 壱城あずさ・天寿光希・十碧れいや・麻央侑希
3 月 彩凪翔
4 月 瀬戸かずや・鳳真由
5 月 珠城りょう
6 月 澄輝さやと・凛城きら・蒼羽りく・桜木みなと
7 月 彩風咲奈
8 月 礼真琴
9 月 鳳翔大・蓮城まこと・香綾しずる・真那春人・月城かなと
10月 芹香斗亜
11月 宇月颯・紫門ゆりや・煌月爽矢・鳳月杏
12月 柚香光
2015年の卓上カレンダーは、サイズだけでなく、すべてが大きく変容するようだ。
これまで、卓上カレンダーは、1枚に1名掲載、それが裏表あるので、24名、表紙含めてだいたい24-26名位の掲載者となっていた。(ズレは表紙で調整し、表紙のみ、複数掲載がありだった。)
過去の変更点は、
- 娘役の掲載をなくし、路線男役の掲載数を増やした(1999年版~)
- A面>B面と、掲載面によって序列を明らかにした(2003年版~)
- A面とB面の向きを変え、A面は全身写真、B面は顔写真的な構成にした(2004年版~)くらいかなー?
なので、今回は、私の知っている限り、最大の変更となる。
裏表掲載なのは変わらないのに、1月に1名の月が7カ月もある。表と裏が同じ人ということだ。
と、ここで、気になるのは、今回から創設された「ポスターカレンダー」の存在だ。
こちらは、表裏1枚ずつ同じスターの写真で、素顔と舞台写真がそれぞれ選ばれているとか。
…とすれば、同じことを卓上カレンダーでやるのかもしれない。
つまり、1月に1名掲載の7人(芹香斗亜・柚香光・珠城りょう・彩凪翔・彩風咲奈・礼真琴・愛月ひかる)は、ミニ・ポスターカレンダー扱いということなのだろう。
この一人写りになっているメンバーは、バウホール単独主演を果たしたメンバーだ。ただ学年が若い等で、ポスターカレンダーを見送られた…ということなのだろう。
それ以外のメンバーは、若手路線枠に入っているメンバーで、おそらく組ごとに勝手に選出されている全体としての統一したコンセプトは、“95期以上”なのだろう。(卓上カレンダーは、一度入った凰稀かなめが抜けた年に、学年制限が設けられたのでは?疑惑がある。こちら。)
だから、新公主演していないメンバーが入っている組もあるし、人数もバラバラ。
しかし、いくらなんでも5人写りって…一人当たりのスペースは何センチよ
このメンバーは、組ごとに固まってひとつの月に掲載される…ということは、グループショットでの撮影となるのだろう。裏側が舞台写真だとしたら、そこは画面分割かもしれないが、いずれにしても、表と裏で人を分けたりはしないだろう。そうすると、花組が一人写りになって、ミニポスターの七人と差別化できないからだ。
こうやって、スターを、
- パーソナルカレンダーと、パーソナル卓上カンレンダーが発売されるトップスター
- パーソナルカレンダーが発売される2番手以上のスター
- ポスターカレンダーが発売される中堅スター
- 卓上カレンダーでミニ・ポスターカレンダー状態となる期待の若手スター
- 卓上カレンダーに掲載された若手スター
に差別化する、というのが今回のカレンダーの主旨
これって、特に3・4・5の分けって意味ある?
私は、過去、ご贔屓がいたときも、いない時も、基本的にカレンダーは、その月のものを開いている。
しかし、ファンの中には、自分の好きなスターの月で12カ月を過ごす人もいるとか。
そういうファンに向けての商品であれば、ポスターカレンダーの発売範囲を拡大し、この7人も含めるべきだ。そうすることで、誰のポスターカレンダーが売れたか、ということも客観的にわかるわけだし。
一方、卓上カレンダーは、そもそも、スターカレンダー、ステージカレンダーと同じ、ごった煮のカレンダーだから、幅広いファンが購入するという性質を帯びている。
今回、ここから、パーソナルやポスターカレンダーが発売されるスターを抜いたことで、そちらが発売されるスターのファンは買い控えることになるだろう。つまり、そもそも去年までほどは、売れない。
そして、カレンダーのもう一つの販路であるファンクラブ経由、が期待したほど売れないだろうと推察できちゃうのだ。
なぜなら―
ファンクラブ経由で販売する場合、ファンクラブならではの特典が付く。
初めてカレンダー入りした生徒なら、1冊でも多く売るため、サイン入りにする、なんてことは容易に想像ができる。
ところが
1枚に5人の写真が掲載されたカレンダーなら、サインはほかの人にかぶらないように小さく書かなければならない。宛名書きをするなら、なおのこと、バランスは大事だ。
結果、ハイスピードでサインすることはできない。
サインを付ける条件を厳しくせざるを得ない。(10冊に1冊とかね…)
も…もったいない…
今回、5に分類されるスターのファンクラブこそが、このカレンダーの購買数の底上げを担っているのに、そこで買い控えが起こってしまっては、販売数の減少は歯止めがきかない。一人一枚写りであれば、多くのFCでサイン入りカレンダー販売作戦をとれるのに…。
さらに言うなら、こうして、キャトルレーヴや、FC経由で購入したカレンダーで、自分の贔屓は小さくグループショットなのに、やたらでかく一人写りになっているスターがいたら、そのスターのことをよく知らなくても、あまりいい感情を持てなくなってしまうかもしれない。
将来のトップスター候補なのに、他の組の若手のファンから理不尽な悪感情を持たれるなんて、バカバカしい話だ。
そして、将来のトップスター候補なのに、ポスターカレンダーと違って、ハッキリとファンの総数がわかるアイテムではない。ポスターカレンダーはファンクラブの会員以外も購入し、それは劇団側で販売数を管理できるのに、卓上は、キャトルやネットで売られたものは、誰のファンが購入したか謎のままだ。
おそらくポスターカレンダーのメンバーは、売れ行きがそのまま将来に直結するのだと思う。
自分の商品価値に責任を持てよということだと思う。プロの集団なのだから、それはある意味、必要な厳しさかもしれない。
今回、中途半端に擁護された将来のトップスター候補生は…本当にそれでいいのかなぁ
(たぶん高速サインができる要件は揃ってるけど、既にスターだから、条件厳しくしてるだろうし…)
今回のカレンダー、…誰得
【今日の言葉】~宝塚日めくりカレンダーより~
「僕は本当に信じ、愛する人を捜し求めていた。そして、そのもやもやしたものの中で衝動的に国をとび出した。しかし今、僕は愛する人に巡り会ったんだ」byクリス@『恋の冒険者たち』
作・演出:村上信夫
星組 1980年
掲載されている写真は、瀬戸内美八さん、東千晃さんでした。
この記事へのコメント
Nico
夜野愉美
コメントありがとうございます。
今回の記事は、喜んでいただけなかったようで、申し訳ありません。
ですが、基本、私も無学なおばさんなので…(汗)
劇団を「叩く」ことが目的ではなく、私自身、少なからず失望しているので、そのことを書きました。
好きな生徒さんの掲載が決まって嬉しいという気持ちは、8月の発表の時に感じました。今回は、それが従来と違う掲載方法だということへの不安がメインテーマです。
書き方の問題でしょうか。ご不快については、申し訳なく思っております。
platina
え???
はあぁ!!?
・・・いいや買わなくて。
となった者です。
まあ一人写りでも買わないかもしれないですが(グッズにあまり関心がないのと、やはりカレンダーだからその月を開きたいってことで、、、それなら会で発売になるであろうカレンダーを買うかな、と。)
でもこの記事を読んでほぼほぼ共感しました。
一人写りになっているコたちに恨みはありませんが(笑)
日本人的判官びいきを刺激されるというか。
あ、あと11月の鳳月さんは4月に入れてあげたらいいのに、、と思わずにいられませんでした。
失望というか、、、、劇団て本当にいろいろヘタだなあ、って思います。
夜野愉美
コメントありがとうございます。
私と同じような心理状態になった方も、やはり、いらっしゃったのですね。ファン感情もさまざま、ということでしょうか。
鳳月さんが4月に入らないことで、私はグループショットなんだなーと思いました。スケジュールが合わないと撮影できないんだ!と。