いよいよ、まっつにとって最後の公演が始まった。
真夏の公演が、その最後の舞台になる。
まっつの芸名にある「涼しさ」のかけらもない季節―そう思った時、まっつの芸名が急に気になりだした。
みすず・あき―「あき」といえば、「秋」。しかし、「秋」は、「未涼」つまり、「まだ・涼しい」季節ではない。「これから・涼しくなる」季節だ。「未涼・秋」と考えると、芸名自体に大いなる矛盾を抱え込んでいる。
今は夏、まだ、涼しいアキではない。
まだ涼しいアキではないのに…あなたは、行ってしまう…のか…
亜希を音ではなく文字で考えてみよう。
「亜」は準じる、あるいは、次の…
「希」はのぞみ、ねがい、あるいは、まれ。
「次ののぞみ」…まっつの言っていた「新しい夢」に通じる。
まだ、アキではない、まだ涼しくなっていない…でも、次ののぞみに向かって、未来にむかって、客人(まれびと)のように、出立して行くのか…涼しい顔をして。
そして、あなたが去ると暦はアキになる。夏の香りを残したまま、夏の暑さを残したまま…ファンを取り残したまま…
…急に実感してきた…
【今日の言葉】~宝塚日めくりカレンダーより~
「レオノール……!今でも、あなたが私の姫君です」byカルロス@『ドン・カルロス』
~シラー作『スペインの太子 ドン・カルロス』より~
脚本・演出:木村信司
雪組 2012年
この作品、主人公はタイトルロールのドン・カルロスなんだけど、実は、木村先生は、彼の父、フェリペ2世のことを書きたかったらしい。そんな役を信頼して任せてもらえる役者、それがまっつ。
(どこまでもファン語りですみません…)
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この記事へのコメント
かえで
読み違えていたらすみません。
お名前(必須)
あき 亜希 開き 季
鈴の音が響き新しい季節に吾が希みは叶う
夜野愉美
コメントありがとうございます。
ちょっと端折って書きすぎましたね。
タイトルの通り、「未・涼」と区切って考えた場合と、「未涼」を漢語的に読む場合では、意味が反対になるように思います。
そして「まだ涼しい秋」なら矛盾を抱え、「まだ涼しくない秋」なら、否定的な意味合いになります。(秋の本質は涼しいことなので)
そういう不思議な名前だなーということを、ふと思ったので、後日、その辺をもう少し詳しく書き直そうと思っています。
ご指摘ありがとうございました。
お名前のないコメントを下さった方へ。
音で考えると、もっと綺麗な言葉がいっぱい浮かびそうですね。
ありがとうございました。