「チェーザレ」観劇
明治座創業150周年記念ミュージカル「チェーザレー破壊の創造者ー」
原作:惣領冬美『チェーザレ 破壊の創造者』(講談社「モーニング」所載)原作監修:原基晶
脚本・作詞:荻田浩一演出:小山ゆうな作曲・音楽監督:島健
振付:新海絵理子歌唱指導・コーラスアレンジ・音楽監督助手:福井小百合美術:乘峯雅寛照明:日下靖順音響:山本浩一映像:栗山聡之衣裳:西原梨恵ヘアメイク:宮内宏明擬闘:渥美博演出助手:高野玲舞台監督:岩戸堅一
チェーザレ・ボルジアの若き日の姿を描いたミュージカルを観劇。なんと、あの明治座にオケボックスができるという話題もあり、ぜひ観てみたかった作品。脚本はオギーだし。出演者は、バリバリのミュージカルスターと2.5次元俳優が混ざったような感じで、両方好きな身としては、なんだかこそばゆい。若手陣はロッソとヴェルデのWキャストになっていて、私は“ヴェルデ”の方を観劇したので、話はヴェルデの方になってしまうことをお断りしておく。
チェーザレ・ボルジア(中川晃教)はピサの大学に入学し、そこでフィレンツェ出身のアンジェロ(山崎大輝)と出会う。このアンジェロとチェーザレの友情をひとつの軸に物語は展開する。一方で、チェーザレは、父・ロドリーゴ(別所哲也)の出世に人生が左右されている、という部分もある。というのは、父は聖職者で、カトリックの聖職者は妻帯が許されていない。つまり、父が権力を失ったら、チェーザレは、その存在そのものが「罪」となって二度と浮かび上がれない。さらに、同世代人ではないダンテ(藤…