「歌劇」誌109周年年頭の辞

「歌劇」誌には、毎年、劇団スタッフや出演者の新春の言葉が掲載されている。今年も、気になる発言をピックアップしてみたいと思う。 『新年明けましておめでとうございます。(中略)コロナがまだ収まりそうにありません。その影響でみなさま方にご迷惑をおかけして申し訳ございません。生徒達も涙ぐましいほど懸命に自制と努力を重ねております。どうかご理解のうえ昨年以上のご後援をよろしくお願い致します。』by植田紳爾 植田先生の短い言葉の中に、何度も中止になってしまう現状への忸怩たる思いと、生徒には何の罪もないというお気持ちが伝わるようです。 『昭和38年に歌劇団に入団し、昭和、平成、令和と過ごしてまいりました。』by岡田敬二 岡田先生、今年は舞台生活60周年なのですねどうか、よき年でありますように。 『輝き!新しい世界への階段を、又一歩、踏み出しました。皆で、輝く世界へ登りましょう!若き日の、夢は枝から、はなれ地に落ちるとも、なおも 我がもの…!』by酒井澄夫 最後、今年もお決まりのフレーズで、安心しました。 『宝塚 愛と夢に彩られ。』by羽山紀代美 羽山先生、今年もお願いします 『(生徒・スタッフやお客様)双方の落ち込みを考えると、やり場のない怒りと事態を収拾できない自分の無力さに、思わず心が座り込んでしまう思いを重ねました。今年こそ、今年こそと祈り続けて3年経ち、4年目の春を迎えます。早く「(コロナが)明けましておめでとうございます」と言い合える日を迎えたいものです。』by小池修一郎 私も小池…

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