SHINGO十番勝負「ぼくらの時代」篇 その九
この「SHINGO十番勝負」は、落語家の古今亭文菊さんが、先輩の胸を借りるというシリーズだった。SHINGOは、文菊さんの本名。その昔、「新吾十番勝負」という映画があったので、それにかけてるんですね。十番を終了後、シリーズが一新され、今度は「ぼくらの時代」篇となった。同じ世代の、違う分野の芸術家との共演。今回は、清元三味線方の清元斎寿さんがゲスト。すごいイケメン男子でしたてか、この方、尾上右近さんのお兄さんなんですね(紹介時には、そのようなフレーズはまったくなかったので、全然気づきませんでした。)今回は、「代々木能舞台」さんでの開催。雰囲気のある場所なのですが、演者さんには、だいぶ寒かったようです。実は、この落語会にお邪魔するのも2年半ぶりなんですが、この会場は、第2回の時にお邪魔しておりました。すごく雰囲気のある場所なので、会場を知って久しぶりに行ってみようかな、と思いました。その時の記事はこちらです。
まず、前座の柳亭左ん坊さんによる、「出来心」。向いていないのに、泥棒の親方に弟子入りしているダメなやつが主人公。まずは、空き巣からやってみろと言われ、空き家を探すがなかなか見つからない。ようやく入った空き家で羊羹を勝手に食べているところへ、家の主人が二階から降りてきて、絶体絶命。ほうほうのていで逃げ出すが、羊羹は食べちゃったし、一応空き巣には成功したのでは…とか前向きに考えてみる。しかし…慌てていて、草履を履かずに出てきてしまったというのがサゲ。左ん坊さんは、口跡がよく、真摯に取り組んでいるの…