「ミュージカル刀剣乱舞・鶴丸国永&大俱利伽羅双騎出陣」ライビュ観劇
ミュージカル刀剣乱舞「鶴丸国永 大俱利伽羅 双騎出陣 春風桃李巵」
千秋楽のライブビューイングを鑑賞した。今回は、チケット完敗でした…
タイトル「春風桃李巵(しゅんぷうとうりのさかずき)」は、伊達政宗の漢詩から採られている。もとの詩は以下の通り。四十年前少壮時功名聊復時私期老來不識干戈事只把春風桃李巵四十年前の若い頃は、自分でもけっこうイケてるし、いいとこまで行くんじゃないかと思っていたが、年を取った今では、とんと戦もなく、盾や矛を持っていた手に、ただ春風桃李を愛でる盃を持っていることよ。遅れてきた戦国武将と言われた伊達政宗らしい漢詩だ。
今回の出陣は、伊達政宗をめぐる出陣なのだが、「いつ」なのかが分かっていなかった。そんなわけで、出陣する鶴丸国永(岡宮来夢)と大俱利伽羅(牧島輝)は、伊達政宗の生涯を見守ることになる。ミュージカル刀剣乱舞の出陣は、時として、長い年月行きっぱなしの遠征になる。刀剣男士たちは、過去に飛ぶことができるわけだが、行先の「時」は選べても、戻り先の「時」は選べないのだろうか。たとえば、2205年9月1日に出発して1567年9月5日に到着、1636年6月27日まで滞在(69年弱)して2205年9月2日に戻ることはできないのだろうかなんとなく、長期の遠征になると、本丸でもそれなりに月日が経っているように描かれているが。とはいえ、人間である審神者を相手にしている以上、69年後に戻ってくるわけでもないだろう。前回の本公演もけっこう長尺の旅だったし、今回も伊達政宗の生涯を追う物語…