1月の状況

1月、オミクロン株の蔓延に伴い、短期間で感染者数が爆発的に増加、久しぶりにまん延防止等重点措置が発令された。(東京都は、1月21日~2月13日予定)劇場での対応に変更はないものの、身近に「感染した」という話が聞こえるようになり、公演中止も頻繁に発生するようになった。宝塚も、多くの公演が中止となり、忸怩たる思いが続いている。 観劇できなかった作品…「元禄バロックロック/The Fascination!」(東京宝塚劇場)、「ODYSSEY」(東京国際フォーラムホールC) 視聴した作品…「Sweet Little Rock'n'Roll」(配信)、「舞台刀剣乱舞 義伝 暁の独眼竜」(劇場版鑑賞)、「ヴァニタスの手記」(配信)。「Sweet Little Rock'n'Roll」は日程的に遠征できない状況だったので、最初から配信を待っていた感じ。「刀剣乱舞」は、刀ステ5周年を記念して、過去作品を劇場版として新編集したものを鑑賞した。11月に続く第2弾。「ヴァニタスの手記」は、興味はあったものの観劇できる日程ではないとあきらめていたので、配信に飛びついたところ、公演そのものが、1日のみの上演になってしまった複雑な公演。 普通に観劇できた作品…「今夜、ロマンス劇場で/FULL SWING!」(宝塚大劇場)、「六番目の小夜子」(新国立劇場小劇場)、「リトル・プリンス」(シアタークリエ)、「イントゥ・ザ・ウッズ」(日生劇場)、「フランケンシュタイン」(紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA)、「ヴェラ…

続きを読む

「ヴァニタスの手記」配信観劇

「ヴァニタスの手記」は、1月22日から30日まで上演されるはずの舞台だった。しかし、W主演の一人、菊池修司が新型コロナに感染したため、高本学を代役として、1月29日のたった1回きりの公演が初日にして千秋楽となってしまった。 本作は、ヴァンピールという名で呼ばれるの吸血鬼の物語。ヴァンピールであるノエ(高本)が、“ヴァンピール専門医”のヴァニタス(植田圭輔)に出会ったことから始まる二人の冒険譚。1回配信で見ただけでは、冒険譚なのね…ということが理解できる程度だったが、なかなか面白かった。騎士ローラン役で登場した丘山晴己が、少ない出番で大いに持って行った感じ。 植田は、一筋縄ではいかないヴァニタスの性格を的確に表現していて、さすがだった。代役として、たった一度きりの公演に全力で取り組み、言わなきゃ代役だってわからないレベルに仕上げてきた高本も恐ろしい集中力。ルカ役(子役)はWキャストだったので、第1部と第2部で出演を分けていたが、がんばったね… 続きもありそうな内容なので、今度は、舞台で観劇してみたい。脚本・演出は山崎彬さんだったのか…2.5の世界に、ゆうひさんに関係深い名前が次々に出てくるんだけど、そろそろゆうひさんも出動する…

続きを読む

「マーキュリー・ファー」開幕

本日、世田谷パブリックシアターにて、ゆうひさんが出演する舞台「マーキュリー・ファー」が開幕した。 思えば、この劇場に来るのは、2年ぶりになる。2020年2月1日に「メアリ・スチュアート」を観た時、「月末には、ここに、ゆうひさんを観に来るんだな~」と思った。月末1年11ヶ月後だった。「メアリ・スチュアート」の頃も、既に新型コロナウィルスは上陸していた。ダイヤモンド・プリンセス号の感染が、対岸の火事のように、話題になっていた時期だ。未知のウィルスに不安を感じながらも、劇場に通っていた。でも、まだ、飲み会もあったし、マスクをして…ではあったが、御園座に宝塚を観に行った。それから一週間もしないうちに、すべてが、中止になった。その中に、ゆうひさんの出演する「お勢、断行」、この世田谷パブリックシアターの公演も含まれていた。劇場も、映画館も、すべてが閉まった。忘れていた悪夢を思い出して、怖くなっていた。また、毎日のように、公演中止が報じられ始めていたし。 でも、奇跡的に「マーキュリー・ファー」は、幕が開いた。そこには、別の意味で地獄が展開されていたけど、舞台の上の地獄なら、いくらでも許容できる、と思った。(もっとも、ゆうひさんのファンなら、この地獄には耐えられるハズ。だてにあれもこれもそれも観てないもんね…) どうか、最後まで、無事に走り抜けられますよう…そして、再び、「お勢、断行」で戻ってこれますように。

続きを読む

東京宝塚劇場花組公演再開決定!

花組 東京宝塚劇場公演『元禄バロックロック』『The Fascination!』の公演再開(1月30日~)について 2022/01/26 花組 東京宝塚劇場公演『元禄バロックロック』『The Fascination(ザ ファシネイション)!』におきまして、複数の公演関係者に新型コロナウイルス陽性が確認されたことを受け、1月8日(土)より公演を中止しておりますが、このほど、管轄保健所のご指導を仰ぎながら、必要な措置を実施の上、1月30日(日)11時公演より、公演を再開いたします。 ご観劇を心待ちにしてくださっているお客様には、公演中止が長期にわたり、大変ご心配とご迷惑をおかけいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます。 公演の実施にあたりましては、より一層、感染予防対策を徹底し、お客様により良い舞台をお届けできるよう、また、安心してご来場いただけますよう、出演者・スタッフをはじめ関係者一同、全力で努めてまいります。 お客様には、引き続き、感染予防の取り組みに何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 【対象公演】 花組 東京宝塚劇場公演 三井住友VISAカード シアター『元禄バロックロック』 三井住友VISAカード シアター『The Fascination(ザ ファシネイション)!』 1月30日(日)11時公演より、公演を再開いたします。 ※1月29日までは、公演を中止(新人公演を含む)させていただきます。 【チケットの払い戻しについて】 上記公演の中止にともない、チケット…

続きを読む

宝塚雪組バウホール公演「Sweet Little Rock’n'Roll」配信観劇

雪組のバウホール公演「Sweet Little Rock’n'Roll」の千秋楽公演を配信で観劇した。 本作は、演出の中村A先生の演出家デビュー作とのこと。1985年の作品なので、今から…37年前桐さと実と涼風真世のW主演作品だったらしい。シェイクスピアの喜劇「から騒ぎ」を下敷きにした、ポップなハイスクールコメディといったところだろうか。今回、バウ初主演の縣千に当てて、リメイクされた。なぜ、なんのために…37年ぶりに再演されるほどの作品かプロットはシェイクスピアなので、まあ、見られないこともないが、あの演出はどういうことなんで、全員が、超わざとらしい芝居をしているのもしかして、これは、入れ子構造の複雑な演劇なのかいろいろ考えたが、最後まで、謎は解けなかった。 そもそも、冒頭の楽曲で、完全に息切れしながら歌う主演というのが、ちょっと理解できない。まあ、それは、若さやフレッシュさを前面に押し出すということかもしれない…と思い直したが、息切れしたまま芝居が始まるって…それ、もはや、宝塚じゃないよね 転校生のビリー(縣千)は、どういうわけか、クラスの女子、シンディー(夢白あや)と、激しい口ゲンカ。えー、なんで、なんで、そんなに嫌われちゃったのと、思う間もなく、クラスメイトのロバート(彩海せら)のメアリー(音彩唯)への恋を応援することになる。コーチ(アメフト部のコーチなのかな?)のフレディ(真那春人)には、高校生たちのキューピッドになるという趣味があるらしく、ビリーも協力することになったのだ。メアリー…

続きを読む

「中島鉄砲火薬店」観劇

文化庁委託事業 令和3年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業日本の演劇人を育てるプロジェクト 新進演劇人育成公演俳優部門「中島鉄砲火薬店」 脚本・演出:伊藤栄之進美術:松生紘子音響:今里愛(sugar sound)照明:大波多秀起(デイライト)衣裳:中村洋一(東京衣裳)ヘアメイク・かつら:川村和枝(p.bird)音楽:佐々木久夫(Sean North)殺陣:新田健太(ジャパンアクションエンタープライズ)舞台監督:田中翼演出助手:田邊俊喜 大道具:俳優座劇場 アシスタントプロデューサー:川瀬良祐(SET)、矢崎進(Spacenoid Company)プロデューサー:鈴木庸子(SET) 宣伝協力:幕末ジャーナリスト制作協力:スーパーエキセントリックシアター、Spacenoid CompanySpecial Thanks:中島大成氏 制作:公益社団法人日本劇団協議会主催:文化庁、公益社団法人日本劇団協議会 育成対象者:大見拓土、松井勇歩、市橋恵 「侍戦隊シンケンジャー」以来、その渋さに惚れている唐橋充サマ主演の「中島鉄砲火薬店」を観劇した。意図してなかったが、10日の間に2回も新国立劇場小劇場に来てしまった。国立の立派な劇場が、若い俳優の出演する舞台(ミュージカル「刀剣乱舞」でおなじみの伊藤栄之進さん(旧名:御笠ノ忠次)が脚本・演出なので、2.5舞台に出演している俳優も多く参加している)に門戸を開いてくれているのは、ありがたいことだなと思う。 本作は、函館戦争まで戦った元新選組隊士、…

続きを読む

舞台「炎炎ノ消防隊」観劇

舞台「炎炎ノ消防隊ー破壊ノ華、創造ノ音ー」 原作:大久保篤(講談社「週刊少年マガジン」連載)演出:久保田唱脚本・作詞:なるせゆうせい 音楽:三善雅己アクション監督:栗田政明 舞台監督:川畑信介美術:乘峯雅寛照明:鶴田美鈴音響:ヨシモトシンヤ映像:O-beron inc.、小野奈津江衣裳:加藤佑里恵、熊谷美幸LED衣裳:中田眞城子、白須祐次、上田健太郎、長谷川日奈乃ヘアメイク:車谷結小道具:平野雅史、羽鳥健一 振付:MAMORU歌唱指導:水野里香演出助手:丹治泰人美術助手:関由樹アンダースタディ:大野洸貴、眞砂佳奈子 2.5次元舞台「炎炎ノ消防隊」を観てきました。舞台化、映画化される漫画作品ってジャンプが圧倒的に多いと思うのだが、本作は、マガジン原作。そのせいもあって、原作を全く知らない状態での観劇となった。(そもそも、舞台作品もこれが2作目なので、“続き”ものなんだよね。)にもかかわらず、登場人物がたくさん出てくるにもかかわらず、すごくわかりやすく、面白い作品でした脚本、演出がすごいのかな シリーズもの全体を通しての設定、たとえば、今の日本の未来の話とかじゃなく、別の世界線の話だよねとか、焔(ほむら)ビトや特殊消防隊など作品世界で登場する用語とか、主人公のシンラ(牧島輝)の過去(火事で母と弟を亡くし、その原因とみなされたこと、それにめげず、真犯人を探していること)とかも、ちゃんと入ってくる。今回の物語は、皇国の治外法権的な町“浅草”と、ここを守る第7消防隊が出てくるエピソードと、シンラ…

続きを読む

「怪盗探偵山猫 船上の狂想曲」観劇

「怪盗探偵山猫 the stage~船上の狂想曲~」 出演者:山猫 北村諒    海老沼 鈴木勝吾    坂又 定本楓馬    鵜飼/オルカ 安里勇哉    鮫島 相馬圭祐    海月 山田ジェームス武    貝塚 前内孝文    里佳子 平田裕香    岸本 宮下貴浩    アンサンブル 宮川連、坂本和基、榮桃太郎、波多野翔、南館優雄斗    坂又の父(録音) 加藤靖久 原作・脚本:神永学(「怪盗探偵山猫」シリーズ/角川文庫) 演出・脚色:私オム 音楽:伊真吾(OVERCOME MUSIC)美術:乘峯雅寛技術監督:寅川英司舞台監督:松澤紀昭演出部:小山内ひかり、石橋美月、多和田仁大道具:俳優座劇場小道具:枦山兼 照明:田中徹(テイク・ワン)照明操作:中村佐紀、鶴森みる、若狭裕美子音響効果:天野高志(RESON)音響部:柴田直子(RESON)、益川幸子、高橋美嵐 衣裳:雲出三緒衣装進行:松浦美幸 ヘアメイク:新妻佑子、本間紗智子 アクション:宮川連(Japan Action Enterprise)アクション補佐:坂本和基(Japan Action Enterprise) 演出助手:きまたまき アシスタントプロデューサー:高橋佑基、中島初実、佐藤秋佳(Office ENDLESS)プロデューサー:菅原大樹、下浦貴教(Office ENDLESS)エグゼクティブプロデューサー:勝股英夫 主催:エイベックス・ピクチャーズ、Office ENDLESS 大手町三井ホールってどことい…

続きを読む

「BANANA FISH the stage」観劇

「BANANA FISH The Stage 後編」 原作:吉田秋生「BANANA FISH 」(小学館フラワーコミックス刊) 脚本:畑雅文演出:松崎史也音楽:伊藤靖浩アクション監督:栗田政明パルクールコーディネーター:HAYATE舞台監督:堀吉行、須田桃李美術:石原敬照明:大波多秀起音響:遠藤宏志映像:森すみれ、荒川ヒロキ衣裳:中原幸子ヘアメイク:小竹珠代演出助手:山崎絵里佳/船木政秀、小林賢祐 音楽制作協力:宮里豊(音楽編集/録音技術/Gt.演奏/Dr.編曲)、emyu(Vn.演奏)、佐野幹仁(Perc.演奏)、佐藤悦郎(T.Sax演奏)声の出演:高羽彩 原作協力:古川麻子(小学館 月間Flowers編集部) 製作委員会:ネルケプランニング 松本美千穂、堀内雪子、各務裕梨佳      小学館 沢辺伸政、古澤泉主催:「BANANA FISH 」The Stage製作委員会(C)吉田秋生・小学館/「BANANA FISH 」The Stage製作委員会 前編もとても観たかったのだが、抽選に敗れ、配信で観劇した。配信でも素晴らしさがわかったので、後編は、かなり力を入れて抽選を申し込んだため、4回も観劇することになったのだが、全然後悔はしていない。素晴らしかった、本当に。前編で、普通なら出会うことのなかった、日本人大学生、奥村英二(岡宮来夢)と、NYのストリートギャングのボス、アッシュ・リンクス(水江建太)の出会いと、二人の間に不思議な絆が結ばれていく過程がじっくりと描かれ、そんな中、スト…

続きを読む

「ヴェラキッカ」観劇

ミュージカル「ヴェラキッカ」 CASTノラ・ヴェラキッカ 美弥るりかシオン・ヴェラキッカ 松下優也カイ・ヴェラキッカ 古屋啓多(Lead)ジョー・ヴェラキッカ 愛加あゆグレイ・ヴェラキッカ 大久保祥太郎マギー・ヴェラキッカ 斎藤瑠希ウィンター・ヴェラキッカ 西野誠ロビン・ヴェラキッカ 宮川浩キャンディ・ヴェラキッカ 平野綾養子たちほか 畑中竜也 山崎感音 伊藤わこ 金井菜々 千歳ふみ 能勢うらら STAFF作・演出:末満健一音楽:和田俊輔 美術:田中敏恵照明:関口裕二音響:百合山真人衣裳:早川和美ヘアメイクデザイン:馮啓孝歌唱指導:西野誠振付:森紫演出助手:山崎総司、加藤由紀子舞台監督:小野八着照明操作:三上彩葉、小沢葉月音響操作:畠山昂也、中越遥香、小林遥、中村香澄衣裳進行:新海絵美、五郎川幸世ヘアメイク:春山聡子、中村紘菜演出部:土居三郎、水沢まなみ、和田悠、本田夏美小道具製作:羽鳥健一 劇中歌編曲:はるきねる、原嘉宏、SHO-T、岸村正実劇中BGM歌唱:新良エツ子英語作詞:吉次正太郎衣裳製作:ギャビーチョップウィッグ製作:アトリエレオパード振付助手:山崎あずみ大道具:C-COM小道具:高津装飾美術特効:ギミック運搬:マイド プロデューサー:渡部隆 総合プロデューサー:渡辺ミキ 主催・企画・製作:ワタナベエンターテインメント 噂のTRUMPシリーズを初めて観てきました舞台「刀剣乱舞」の脚本・演出を担当している末満健一氏がライフワークとしている、“吸血鬼”もののシリーズ。シリーズ…

続きを読む