「クルエラ」
映画「クルエラ」を見た。主演がエマ・ストーンだし、クルエラをヒロインにした物語なので、たぶん面白そうだと思って。
物語は、クルエラ(エマ・ストーン)のナレーションで綴られていく。本名は、エステラ。ディケンズの「大いなる遺産」で、主人公が憧れる高慢な少女の名前と同じ。正確に難があり、なかなか幸せになれない…というところは似ているかも。生まれつき、白黒に色分けされた髪の色だったことや、個性的すぎて小学校を退学になったことがまず語られる。そして、母に連れられて、海沿いの崖に造られた洋館で開かれたパーティーに行き、車の中で待っているようにと言われていたのに、ほんの少しだけ…と、車から抜け出してパーティーを眺めているうち、アクシデントが起き、追われる身に。逃げている間に、母が誰かと話しているのを見かけたが、そこで、凶暴なダルメシアンが突然飛び出し、母は、崖下に転落した。自分のせいで母が死んだーと、クルエラはショックを受ける。
町に戻ってきた孤児になりたてのクルエラは、ジャスパーとホーレスという浮浪児の少年二人に出会い、彼らの一味になる。そして、浮浪児ならではのお仕事(スリ・かっぱらい)の邪魔にならないように、髪を赤く染める。エステラは、ファッションに興味を持ち、いつかリバティ百貨店で働きたいという夢を持つ。そんなエステラのために、ジャスパーとホーレスは、彼女の履歴書をうまく紛れ込ませ、リバティ百貨店で働けるようにしてくれるのだが、与えられた仕事は掃除婦だった。が、ふとしたキッカケで、才能を認められ、当代…