映画「すくってごらん」

映画「すくってごらん」を見た。 エリート銀行員、香芝誠(尾上松也)は、左遷されて、奈良県大和郡山市の田舎の支店勤務となる。タクシーすら通らない田舎なのに、町の一角は、夜の華やぎが…色街かそこで香芝は、一人の美女(百田夏菜子)に出会い、心を奪われる。気がつくと、彼女に誘われるまま、金魚すくいにチャレンジしているのだった…え、金魚すくい金魚鉢が車体と一体化したような車を運転している謎の青年(柿澤勇人)とか、この町には金魚が溢れている。香芝は、先輩銀行員・川西(矢崎広)に連れられて、町のカフェ・バーを訪れる。やたら、ナポリタンの美味しいカフェには、女優の夢破れてUターンしてきた山添明日香(石田ニコル)がオーナーの兄を手伝っていた。香芝は、数分の滞在で、この店の問題点を指摘、改革に向けての提案を行う。落ち込んで、ダメダメになっているが、出来る男だったらしい。香芝が、金魚すくいという不思議なものに出合い、人前でピアノが弾けなくなった美女、生駒吉乃(百田)への淡い想いを昇華させて、東京に戻るまでの短い、夢のような日々を、ファンタジックな、音楽劇仕立てで紹介している。 謎のインターミッション(休憩している川西が一曲歌う)とか、脱力系の仕掛けが面白い。そして、見終わると、ナポリタンが食べたくなる。「すくってごらん」とナポリタン、無限ループである。  映画の帰りに、ナポリタンを出している店を発見できず、ありものを使って家で作ったもの。 ようやくお店で見つけたナポリタン。

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