「振り返る人たち」観劇
二兎社特別企画ドラマリーディング3「振り返る人たち」
構成・演出:永井愛
照明:鳥海咲(Lighting Lab Ltd.)音響:市来邦比古衣裳:竹原典子演出助手:池内風音響オペレーター:堤裕吏衣舞台監督:岩谷ちなつ
コロナ以降、多田直人を観る機会が減ってしまい、なんだかよくわからないけど、出るらしいから行ってみよう…という安易な気持ちで、チケットを取った。プログラム代わりの無料パンフを眺めながら、この場面に出るのか!などと予習しているうちに、開演時間。オープニング、通行する人々が、一人ずつ自己紹介をしていく場面は、興味深く眺めていたが、始まってしばらくして、ようやくタイトルの意味に思い至った。
こ…これは、永井愛さんの脚本の抜粋作品なのだ
大変申し訳ないことに、私は、永井愛さんが脚本を書いた芝居をひとつも観ていない。
観たこともないものは、振り返れないよ
とはいえ、面白くない…というわけではなく、ああ、このお芝居、観てみたいな~と思うピックアップだった。
【私たちは何も知らない】平塚明(湯川玲菜)、尾竹紅吉(石川瑠華)、保持研(松本祐華)…この名前だけで、なんの話か理解できている人はすごい。役名だけを見ると男性の名前のように感じられるが、青鞜社の社員たちは、このように、一見男性に見える筆名を時に使っていたようだ。
【兄帰る】父帰るではなく、兄帰る。まあ、誰が帰ってきても、長い不在の後の「帰る」には騒動がつきものらしい。
【時の物置】なんか…大学の自治会長を決める…みたいな話か…