「歌劇」誌107周年年頭の辞

「歌劇」誌には、毎年、劇団スタッフや出演者の新春の言葉が掲載されている。今年も、気になる発言をピックアップしてみたいと思う。 『新年明けましておめでとうございます。(中略)昨年はコロナ疫に対峙する一年でした。まだ収束の目処は立ちません。このあとどんなことになるのか世界中が氷河期になるのではと危惧しております。舞台を護るために何をすればいいのか考え続けていかなければと覚悟しております。』by植田紳爾 植田先生の、この、ある種、悲観的なご挨拶…新年の挨拶に、これ…は、重い。とても重く受け止めています。 『凪七瑠海「パッション・ダムール」はお陰様で、凪七君と雪組出演者の熱演もあり、好評でした。この所、忘れ去られていた、宝塚歌劇の原点に戻ったような作品でしたが、私とロマンチック・レビューのスタッフは、長年続けてきた努力が少し報われた気持です。白井鐵造、高木史郎、内海重典、鴨川清作先生等、宝塚のレビュー作品を担ってきた先人達の志をついで、今年も精進いたします。』by岡田敬二 岡田先生、ロマンチック・レビューの逆襲宣言ですね既に「ル・ポァゾン」の再演も決まってますし、令和3年は、ロマンチック・レビュー復権の年になるかもしれません。 『「宝塚歌劇団」と云う、この言葉を聞くと、なぜか、不思議なことに、今でも、突然、心に熱いものを感じます。今さら、何を云っているのかと…、思われるでしょうが…、「タカラヅカ」という言葉には、きらびやかな…夢と愛を 感じるのです。自分でも不思議ですが…。「タカラヅカ」…この言…

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