「ピガール狂騒曲」感想 その2
前回の記事、半分くらいのところで力尽きたので、続きを記載します。前回の記事は、こちらです。
S11 ムーラン・ルージュの新作に、ガブリエル(美園さくら)が出演することは、大きな話題になった。劇場の前でこの事実を知った、ガブリエルの夫、ウィリー(鳳月杏)は激怒し、交渉を託していた弁護士のボリス(風間柚乃)に怒りをぶちまけ、妻の監視を命令する。一方、ロートレック(千海華蘭)に案内されて登場した男は、ベルギーの貴族、バーレンベルク(珠城りょう)。どう見てもジャックにそっくりなこの男は、腹違いの妹を探すためにパリにやって来たのだった。
ボリスは、離婚を主張するガブリエルに対して、ウィリーが雇った弁護士。離婚したくない側が弁護士を雇うとすれば、相手の申し立てに法的な根拠がないことを説明するとか、逆に婚姻中の相手の問題点を指摘して離婚しても得にならないことを説明するとか…なのだが、そもそもガブリエルは、慰謝料を求めているわけではないし、親権を必要とする子供もいないので、ウィリーが弁護士を雇う理由はひとつもない気がする。まあ、そういうポジションなので、当然、ウィリーはボリスの使い道を誤って、弁護士に妻の監視を言いつける。まあウィリーはそういうキャラなので、そんなに気にならないが、ボリス、なぜ、従うもしかして、ドMなのかそして、バーレンベルク伯爵(だったよね)、登場した途端、バーンとスターオーラがハンパない。やっぱ、これよ、これが、宝塚トップスターの珠城りょうなのよと思ってしまった。もちろん、ヴィクトール・バ…