峰さを理さん…

元星組トップスター、峰さを理さん(本名・安田峰子さん)が30日、甲状腺がんのため亡くなられた。68歳だった。 峰さんを初めて認識したのは、「ベルサイユのばらIII」の時かな。本公演で小公子をされていたと記憶している。その時、オスカル役を演じていたのが、3年前に亡くなった順みつきさんだった。「ベルばら」初演世代の訃報は、ドキッとさせられるなぁ その後、「ちいさな花がひらいた」のくろ役や、「レビュー交響楽」のジークフェルト役などを観劇したが、平成になってから本格的に宝塚を見るようになったので、峰さんというと、どちらかというと、「先生」のイメージ。日本ものの作品に振付や演技指導で何度も参加されていた。現役の生徒さんもたくさんお世話になっているはず… ショックだし、寂しいです。

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宝塚雪組大劇場公演

久しぶりに宝塚大劇場へ。いつぶりだろうスマホの撮影記録を見ると、2019年の9月ぶりらしい。関西へは、何度か来ているので、そこまで久しぶりとは思わなかった今回は、友人と一緒のツアー。東京から一緒に出発して一緒に戻ってくる的な観劇旅行、実は、そんなにしていなくて。(いつも、現地集合現地解散)公演もだけど、このご時世、旅自体(NEWタカホに泊まるのが目的のひとつ)がひとつの目標でもあったので、一泊二日だったが、とても楽しい時間を過ごした。 1月なので、地元の駅を出るときは、まだ空が暗くて、満月がよく見えた。満月がこんなに輝いているということは、まだ暗いけど、天気は良かった、ということ。新幹線の中では、ずっとマスクをしつつ…ではあったが、三人横並びで話が弾む時間も。朝早かったので、途中、気がついたら、うとうとしていたけれど…。 ふと目が覚めると…もしもし マジで大雪原じゃないですかっこのまま関西も大雪なんでしょうかと、焦ってしまった…まあ、ここは関ケ原付近で、雪が多いところ。関西方面は、よきお天気でした ということで、30日は、大劇場公演「fff/シルクロード」を観劇。感想は、恒例により、箇条書きで書いていきます。 ・「fff」は、ベートーヴェンを主役に据えた物語。ショパンやリストやチャイコフスキー…色々な音楽家が好きだったけど、ここ10年くらいは、「どんなにベタでもやっぱ、ベートーヴェンだよね」という気持ちになっているので、興味津々。・歴史上の人物を主役に据えた作品の作り方として、これまでに…

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「幽霊刑事」その他の配役決定!

珠城りょうのプレ・サヨナラ公演「幽霊刑事」の配役が発表された。まだ、作品を読んでいないので、おお、あの役が…というのはわからないが、備忘のため、記載しておく。 神崎 達也【殺され幽霊になった刑事】… 珠城 りょう 早川 篤【神崎と警察学校同期の刑事】… 鳳月 杏 ~*~*~*~神崎 比佐子【神崎の母】… 京 三紗 雲井 光雄【老人の幽霊】… 汝鳥 伶 経堂 芳郎【神崎の上司】… 光月 るう 新田 克彦【殺された刑事】… 紫門 ゆりや 久須 悦子【女泥棒】… 白雪 さち花 天乃 頼子【愛の母】… 香咲 蘭 毬村 正人【主任刑事】… 輝月 ゆうま 漆原 夏美【巴東署副署長】… 晴音 アキ アンコ【女性警官】… 桜奈 あい 中井 洋佑【巴東署署長】… 朝霧 真 佐山 潤一【刑事】… 英 かおと キナコ【女性警官】… 夏風 季々 モチコ【女性警官】… 妃純 凛 森 須磨子【刑事・神崎の婚約者】… 天紫 珠李 神崎 亜佐子【神崎の妹】… 結愛 かれん 経堂 保美【経堂の妻】… 蘭世 惠翔 天乃 愛【聾唖の少女】… 白河 りり 基本、幽霊と人間のバディもののようだけど、あえてヒロイン…と考えると、神崎の婚約者役の天紫珠李ちゃんが、近いのかしら生で観劇できるとは思えないが、後日、発売されるだろう円盤を生きる支えに…頑張る… ミニスカポリスのトリオとか、“聾唖の”少女とか、なんとなくヤバみを感じつつ…石田先生、信じてるよ…

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ゆうひさん、作家デビュー?

これまで「群像」誌に2回ほど、映画と本のおすすめ作品を紹介する記事を書いていたが、その時は、あえて文体を崩すなどして、女優さんが頼まれてささっと書いた風を装った記事だな~と思った。しかし、今回は、少し違った。「最後の読書」というー私は週刊朝日の読者ではないので、想像だがー各界著名人が、人生最後の読書をするなら…みたいなテーマで書くコーナーなのだと思う。ゆうひさんは、「夢の図書室」というタイトルで書き始めている。一文は、ゆうひさん自身の読書体験に始まって、自分だけの図書室を持ちたいという夢までが、肩ひじ張らない…それでいて、無駄のない文章で綴られる。そこから、行間をあけ、「人生最後の日」というシナリオのト書きのようなものの中に、ちょこっとセリフが書かれた一文が書かれ、最後にまたゆうひさん自身の言葉に戻る。「人生最後の日」は、ゆうひさん自身の人生のような、ドラマのラストシーンのような、夢の中の場面のような、味わいのある文章で、エッセイの中に、一篇の掌編小説を挟み込んだ、といった趣き。 今まで、絶対に文章書けると思う、と何人もの人から言われ続け、でも、かたくなに、「私は無理」と言ってきたゆうひさんだが、本を読む人は、基本、文章を書ける人になる。小説家になる…というと、そこには、「テーマ、登場人物、ストーリー」(←覚えてます)を思いつけるか…という問題があるので、誰でもなれるものではないが、しゃれた文章を書けるかどうかは、読書経験とセンスの問題。今回、ゆうひさんの本気を見た、という気がした。 作家デビ…

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ミュージカル「パレード」観劇

ミュージカル「パレード」 作:アルフレッド・ウーリー 作詞・作曲:ジェイソン・ロバート・ブラウン 共同構想及びブロードウェイ版演出:ハロルド・プリンス 演出:森新太郎 翻訳:常田景子 訳詞:高橋亜子 振付:森山開次 音楽監督:前嶋康明 初演の時、この作品は、リピートはとてもできないけど、たぶん再演されたら、観に行っちゃうだろうな…という感想を持ったが、その通り、再演を観に来てしまいました。 この物語は、おそろしいことに「実話」である。1913年、アメリカ南部のジョージア州アトランタ。宝塚ファンには、アトランタ、アトランタ、ランランララランランでおなじみの南部最大の都市。メモリアル・デイ(戦没者追悼記念日)から物語は始まる。この日、南部の人々は仕事を休み、パレードに参加する。しかし、工場長のレオ・フランク(石丸幹二)は、今日も出勤する。北部出身のユダヤである彼には、南軍は負けたのに、その事実を認めずに、まるで戦勝記念日のようにパレードをする人々が理解できなかった。レオは、この土地で浮いていて、人々から理解されず、彼も人々を理解しようとしなかった。彼が、工場長という仕事を受けたのは、高い給料と、妻のルシール(堀内敬子)が南部出身という二つの理由だった。妻は、レオにも南部の風習を理解してほしいと願っていたが、それは難しかった。メモリアル・デイの翌日、工場で働いていた13歳のメアリ・フェイガン(熊谷彩春)という少女が死体で発見された。そして、事件から数日、なんの関係もないレオが犯人として逮捕されて…

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2021年公演ラインアップ(星組)

2月から大劇場公演「ロミオとジュリエット」を控えている星組の、ロミジュリ後の公演が決定した。 2021年 公演ラインアップ【舞浜アンフィシアター公演】 2021/01/26 2021年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【舞浜アンフィシアター公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。    星組公演 主演・・・礼 真琴、舞空 瞳 舞浜アンフィシアター:2021年7月2日(金)~7月10日(土) REY’S Special Show Time『VERDAD(ヴェルダッド)!!』—真実の音— 作・演出:藤井 大介 再び舞浜アンフィシアターに宝塚をお迎えできて嬉しゅうございます至福のショータイムだそうなので、めちゃめちゃ楽しみにしています観られる…かなぁ 2021年 公演ラインアップ【宝塚バウホール公演/KAAT神奈川芸術劇場公演】 2021/01/26 2021年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【宝塚バウホール公演/KAAT神奈川芸術劇場公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。    星組公演 主演・・・愛月 ひかる 宝塚バウホール:2021年7月1日(木)~7月12日(月)KAAT神奈川芸術劇場:2021年7月22日(木)~7月28日(水) ミュージカル・ロマン 『マノン』 原作:アベ・プレヴォー 脚本・演出:中村 暁 20年前、東京公演を観たが、相当ひどい話だった。その後、同じ原作を大劇場公演で「舞音」として植田景子先生が作…

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宝塚宙組東京公演「アナスタシア」観劇

三井住友カードミュージカル「アナスタシア」 脚本:テレンス・マクナリー音楽:ステファン・フラハティ作詞:リン・アレンス 潤色・演出:稲葉太地音楽監督・編曲:太田健編曲:高橋恵訳詞協力:高橋亜子音楽指揮:御崎惠振付:御織ゆみ乃、若央りさ、平澤智、百花沙里、三井聡擬闘:清家一斗装置:國包洋子衣装:河底美由紀照明:氷谷信雄音響:山本浩一小道具:三好佑磨歌唱指導:KIKO、西野誠映像:石田肇演出助手:町田菜花、栗田優香舞台進行:庄司哲久 プロローグのアニメーションで思い出した。そうだ、これは、ディズニー作品だった本作もオーケストラは録音となっているが、コーラスが重要なミュージカルであるため、指揮だけは、御崎惠先生が、生で、タクトを振っている。そのため、開演アナウンスも「指揮・御崎惠により、開演いたします」となっている。しかし、「宙組の真風涼帆です」の後に大きな拍手はあったが、「指揮・御崎惠により開演いたします」の後には、なにも起きなかった。私が、開演前の拍手について、記事を書いたのは、2018年の2月なので、3年の間に、事態は大きく転じてしまったことになる。その時の記事です。月組公演「カンパニー」では、開演アナウンスに拍手が起きない演出を無理矢理作っていた。それから3年で、どんな演出だろうと、「開演アナウンスの名乗りの時に拍手をして、その後は拍手をしない」ことがデフォルトになってしまったらしい。30年以上続いたことも、あっという間に変化するんだな…と、しみじみ思う。 「アナスタシア」は、ロマノフ王…

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「ピガール狂騒曲」感想 その3

宝塚歌劇月組東京公演「ピガール狂騒曲」の感想、その1はこちら、その2はこちらですが、ほぼ作品と脚本家への愚痴(別名、悪口)なので、出演者の感想をご覧になりたい方は、こちらの「その3」だけお読みくださいませ。 珠城りょう(ジャンヌ(ジャック)/バーレンベルク)…退団を控えた珠城に、新境地を、ということなのか、大劇場公演でヒロイン役が与えられた。男役トップスターが、大劇場公演でヒロイン役を演じるといえば、「ベルサイユのばら」のオスカル役や「風と共に去りぬ」のスカーレット役などがあるが、いずれも昭和時代の作品なので、トップスターとして、まさに新たな挑戦。「十二夜」のヴァイオラは、オスカルやスカーレットと違って、自分の人生を自分で切り開くタイプではなく、成り行きで男装しているだけの普通の女の子。しかし、珠城が演じることで、自分の人生に責任を持つ芯の強さが感じられた。また、バーレンベルクという、あまり背景を気にしなくてよい「ただのイケメン」を演じる時の、ものすごいオーラを久しぶりに感じられたのもよかった。主役だと、どうしても、色々なしがらみを抱えてしまうので、キラキラハンパない役は、それだけで貴重。男役としての充実は、フィナーレの各所で楽しむことができ、様々な珠城りょうを堪能できたと思う。 美園さくら(ガブリエル)…バタくさい芝居が身上の美園に、ガブリエル役はピッタリの配役だった。表情のひとつひとつまで、綿密な演技プランに基づいて作られているのだが、悉く私とは気が合わないのは、残念。まあ、これは好みの問…

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福知山城

大河ドラマの主人公、明智光秀の築城した福知山城に行ってきました ゆうひさんの舞台を観た後、阪急電車で宝塚まで行き、JR線に乗り換え、篠山口駅まで行って宿泊、翌日、福知山線に乗って、終点の福知山駅まで一時間の旅。車内には、大河ドラマ「麒麟がくる」のビジュアルを利用したJR西日本の吊り広告が。 実は、福知山に行く途中、“黒井”という駅名を聞き、調べてみたら、黒井城(これも光秀関連の城)の最寄り駅。一瞬、途中下車しようかと思ったものの、天候を考えて自重(黒井城は山城なので、雨天の登城は無理) さて、福知山城は、JR福知山駅から、徒歩15分くらい。あいにくの雨だったこともあり、静かな訪問となりました。 こんな風に、「明智光秀が築いた城下町」アピールが激しい… 10分ほど歩いていると、前方に見えてきました。何度経験しても、このウキウキしちゃう感じがたまらない。少し早足になったりして。 福知山城は平山城なので、到着するまでは平地。でも、城に着いたら、わりと急勾配になる。石段の城が多いが、福知山城は、坂道だった 見上げると、石垣が迫ってくる。 ここで撮影したのは、ここで読まれた一句が表示されていたから。「秋天を蹴り上げてゐし城の鯱」見上げたら、本当に蹴り上げてた。案内看板的なものが、どれも、センスいいなぁ~(この写真は、クリックしたら、大きなサイズで表示されるようになってます。) ひぃひぃ言いながら、坂道を上りきると、いきなりの天守閣福知山城は、城郭のすべてが残されているわけではなく、昭和…

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「キオスク」初日

ゆうひさんにとって、2021年最初の舞台、「キオスク」が無事、初日の幕を下ろした。おめでとうございますすでに、それだけで、ものすごく幸せな気分です 若干ビビッて、出演者の一部が切れてしまいました(笑)煽りで山路さんもいない…ごめんなさい 今回の舞台には、いわゆる、アンサンブルキャストがいなくて、ゆうひさんと、吉田メタルさん、堀文明さんの三人が、たくさんの人々を演じることで、物語に厚みが加わるという構成。ゆうひさんが演じる役は、アンナ・フロイトのように、メインのキャラクターもいれば、名もなき通行人のおばあさんもいるし、黒衣的な(主人公の早替えのお手伝い)役どころもあったり…と様々。 キャーッと叫びたくなるような、サービスショットもあり、懐かしいようで新しい…でもやっぱり、懐かしい大空祐飛部分もあり、大満足の初日でした2月には東京公演、そして、静岡・愛知・広島の各地でも公演があります。 行って損はないゆうひさんが見られると思うので、お近くで公演がある皆様は、もし、可能でしたら、ぜひぜひ足を運んでください出演者感想を含め、公演のちゃんとした感想は、東京公演の時にアップしますね~

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