「好色一代男」リーディング配信

コロナ禍で、多くの演劇が厳しい状況に追い込まれる中、少年社中の過去作品が朗読劇として再構築、劇場からの生配信(アーカイブあり)で公開された。イープラスで連続配信されていったのだが、とてもすべてを見ることはできず、矢崎広が出演しているものをチョイスして購入した。ちなみに、7年前に矢崎が主演した、舞台「贋作 好色一代男」の感想はこちら。井原西鶴の「好色一代男」をベースに、脚本の毛利亘宏が、「生きる」ことの素晴らしさを肯定的に描いたドラマ。主役の世之介には、7年前と同様、矢崎が扮し、新たに、世之介の父親役等に梅津瑞樹が加わり、厚みと華やかさが増した。まだ20代の梅津が参加したことで、世之介を梅津が演じるのかなとまで思ったが、まさか、世之介の父親を演じるとは。意外に骨太な役者さんで、聴きごたえがあった。朗読劇と言いながら、扮装もしているし、熱さは舞台そのままで、おおいに引き込まれた。少年社中としては苦肉の策だったかもしれないが、今回の企画は、演劇ファンとして、矢崎ファンとして、クリスマスプレゼントをいただいたような気分だった。 でも、司会の毛利さんも、すごく楽しそうだったので、そこもまた、よかったね、と思った

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