Jr.5「晴 のち」観劇

演劇企画集団Jr.5 第10回公演「晴 のち」 脚本・演出:小野健太郎 舞台監督:前木健太郎舞台美術:寺田万里奈照明プラン:横原由祐照明オペレーター:遠藤宏美音響プラン:島猛音響オペレーター:芹澤悠宣伝パンフレット撮影:大参久人宣伝美術:藤尾勘太郎パンフレットデザイン:宇佐見輝衣装:青木隆敏衣装協力:chapter 1 gallery撮影協力:chapter 1 gallery制作:山崎智恵、青木隆敏プロデューサー:進藤真介 企画・製作:Jr.5(ジュニアファイブ) 晴(奥田務)は、小さなデザイン会社の社長。前の会社から仲間数人で独立し、そこそこの業績を上げている。一緒に独立した昔からの仲間とは気の置けない関係が続いていて、新しい才能あるデザイナーの夏海(山丸莉菜)からも慕われている…と本人は思い込んでいるが、実際のところ周囲からは社長だけが浮いている。営業の大地(亀岡孝洋)は、汗を流して取ってきた仕事を、たいした成果じゃない…などと、正当に評価しない晴にうんざりしている。デザイナーの川向(工藤さや)は、若い夏海にばかりちやほやする晴に呆れている。夏海が困っていることに気づいている、事務の千秋(小川夏鈴)は、夏海が社長と二人きりにならないように、あれこれ気を回すが、そのことで、晴からは邪魔者扱いされているが、めげていない。ある日、晴がひどく酔って、ノートPCを失くしたことから、会社は大きな取引先を失い、それでも頑張ろうとしてみるが、仲間が去り、独善を思い知らされ、そして、とうとう会社をたた…

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2021年公演ラインアップ(雪組)

雪組次期トップコンビのプレお披露目の公演が決定した。 全国ツアー公演 2021年6月1日(火)~6月15日(火) ミュージカル・ロマンス 『ヴェネチアの紋章』 原作/塩野 七生『小説イタリア・ルネサンス1 ヴェネツィア』(新潮文庫刊) 脚本/柴田 侑宏 演出/謝 珠栄 謝先生が演出されるのですね。原作は、初演当時「緋色のヴェネチツィア 聖マルコ殺人事件」と書かれていたハズ。大浦みずき・ひびき美都のサヨナラ公演用に書かれた作品ということもあり、30年間一度も再演されてはいなかったが、ダンスの得意な大人っぽいコンビには似合いの作品かもしれない。アルヴィーゼ・モレッティは実在の人物で、篠原千絵の漫画「夢の雫、黄金の鳥籠」にも登場する。 夢の雫、黄金の鳥籠(1) (フラワーコミックスα) 作者: 篠原千絵 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2013/02/04 メディア: Kindle版 イタリアを舞台にした作品は多いけど、この作品は、半分くらいトルコも舞台にしているので、むしろオリエンタルな雰囲気の濃い作品。サヨナラを意識したことで、脚本としての完成度はそれほど高くないが、柴田先生が亡くなられたことで、その辺の改変は難しくなっちゃったのかな ロマンチック・レビュー 『ル・ポァゾン 愛の媚薬 -Again-』 作・演出/岡田 敬二 実は、こちらも、剣幸・こだま愛のサヨナラ公演用に書かれたショーなのよね。とはいえ、こちらは、2011年に再演されて…

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星組集合日…

星組 退団者のお知らせ 2020/12/19 下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。    星組 拓斗 れい 桜里 まお 隼 玲央 桜庭 舞 きらり 杏 草薙 稀月 麻倉 しずく 2021年5月23日(星組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団 7人の退団者…残念です。このご時世では、どのようなサヨナラになるのか、まったく想像できないですもんね。 どうか、幸せなラストデーになりますように。  

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「RUN FOR YOUR WIFE」観劇

ロンドンコメディ「Run For Your Wife」 作:レイ・クーニー訳:小田島雄志・小田島恒志演出:菅原道則 美術:加藤藍子照明:阿部典夫音響:秦大介衣裳:タクロウヘアメイク:風間裕子舞台監督:助川順子制作:佐野仁志プロデューサー:岡本多鶴 音響:坂口野花、日下部麻理ヘアメイク:瀬川なつみ制作:福永美咲宣伝:谷中理音(Rhythm Ronde) 照明:AProject音響:東京演劇音響研究所大道具・小道具:東宝舞台トランスポート・演出部:クラフトマン 版権コーディネート:シアターライツ 制作:アーティストジャパン レイ・クーニーのコメディは、2019年に加藤健一事務所の公演「パパ、I Love You」を観ている。1年ぶりのレイ・クーニーは、やはりレイ・クーニーだった。 東区東町に住むタクシー運転手、ジョン・スミス(山本一慶)がある日事故に遭い、病院に担ぎ込まれる。幸い、重傷ではなかったが、この事故と治療で、彼の人生は大きく狂うことになる。彼は、東区東町にメアリー(宇月颯)という妻と暮らしているだけでなく、西区西通りでは、バーバラ(大湖せしる)という妻と生活していたのだった。タクシー運転手という職業を利用し、それぞれ早番、遅番と称して、2軒の自宅を行ったり来たりしていた。ジョンの様子を心配していたトラウトン警部(加藤将)だが、どうにもジョンの様子がおかしい。ジョンは、上の階に住むスタンリー(ルー大柴)の手を借りて、なんとかその場をしのぐ。一方、西区のバーバラ宅には、ポーターハ…

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「好色一代男」リーディング配信

コロナ禍で、多くの演劇が厳しい状況に追い込まれる中、少年社中の過去作品が朗読劇として再構築、劇場からの生配信(アーカイブあり)で公開された。イープラスで連続配信されていったのだが、とてもすべてを見ることはできず、矢崎広が出演しているものをチョイスして購入した。ちなみに、7年前に矢崎が主演した、舞台「贋作 好色一代男」の感想はこちら。井原西鶴の「好色一代男」をベースに、脚本の毛利亘宏が、「生きる」ことの素晴らしさを肯定的に描いたドラマ。主役の世之介には、7年前と同様、矢崎が扮し、新たに、世之介の父親役等に梅津瑞樹が加わり、厚みと華やかさが増した。まだ20代の梅津が参加したことで、世之介を梅津が演じるのかなとまで思ったが、まさか、世之介の父親を演じるとは。意外に骨太な役者さんで、聴きごたえがあった。朗読劇と言いながら、扮装もしているし、熱さは舞台そのままで、おおいに引き込まれた。少年社中としては苦肉の策だったかもしれないが、今回の企画は、演劇ファンとして、矢崎ファンとして、クリスマスプレゼントをいただいたような気分だった。 でも、司会の毛利さんも、すごく楽しそうだったので、そこもまた、よかったね、と思った

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クリスマスの街

クリスマス前の街…今年は、例年に比べ、あまり出歩いていないので、日比谷周辺の写真を少しだけご覧ください。   日比谷ミッドタウン前の広場です。 ペニンシュラ東京角のところのツリーです。 こちらは、国際フォーラム内のツリーです。クリスマスツリーから、ちょっと飾りを変えてお正月の飾り物にもなるので、花組公演中もこれが置かれているんじゃないかと思います。 ぬいぐるみは、来年の干支、牛さんです。

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宝塚月組東京公演「WELCOME TO TAKARAZUKA」観劇

JAPAN TRADITIONAL REVUE「WELCOME TO TAKARAZUKA-月と雪と花とー」 監修:坂東玉三郎作・演出:植田紳爾作曲・編曲・録音音楽指揮:吉田優子振付:花柳壽應、山村友五郎、花柳壽輔装置:関谷敏昭衣装:河底美由紀照明:勝柴次朗音響:加門清邦小道具:北垣綾歌唱指導:ちあきしん演出補:鈴木圭舞台進行:出合史奈 このようなご時世でなかったら、東京オリンピックを前に訪日外国人が多数訪れて、宝塚という文化に触れてくれる…そんな方々に向けて発信されるはずだった公演を、ほぼ鎖国状態の日本で、昔からのファンの面々が観ているーという、非常にシュールな舞台だった。東京オリンピックは1年延期になったのだから、この作品も1年後に作り直す…という風にはできなかったんだろうか。日本人に向けた日本物の作品には、どうしても思えない代物だった。かつて「ベルばら」を縦横無尽にアレンジしまくった植田先生も、そういう臨機応変の対応が無理になってしまったのかしら… 公演は、全6場で、とてもシンプル。1場 プロローグ2場 越天楽3場 雪(ヴィヴァルディ)4場 月(ベートーヴェン)5場 花(チャイコフスキー)6場 フィナーレ1場と6場に使われるテーマ曲は、「WELCOME」の言葉を繰り返す、バタ臭い歌詞が耳に残る。2場は、大劇場では初舞台生口上の場面だったところに、疫病退散の祈りを込めた月城かなとのソロ舞踊を入れている。伝統的な舞楽を取り入れた異色の場面。そして、雪月花の場面は、それぞれクラシックの名曲を…

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妃桜みおん 活動10周年記念LIVE

「SAKURA'e Beautiful Music 妃桜みおん 活動10周年記念LIVE」 舞台監督:Aiai(Fleur)音響操作:間中羊一照明操作:二野宮早貴写真撮影:よし受付:井上由布子振付:Aiai(Fleur)、森有紗、齋藤昌美、戸浪早貴音響:齋藤昌美ホームページ制作:戸浪早貴フライヤー・パンフレット制作:齋藤昌美 構成・演出:森有紗SPECIAL THANKS:ミサバレエスクール(協賛)、son voyage(録音協力)、ミュージカルカンパニーMMG(機材協力)企画・制作:SAKURA'e 劇団メリーゴーランドの娘役、妃桜みおん様のライブがあると聞き、久々に彼女の美声を聴きに行ってきました セットリストは、こんな感じ。 1.私の居場所(「I AM FROM AUSTRIAー故郷は甘き調べー」より)2.キャラバンの到着(「ロシュフォールの恋人たち」より)3.サウダージ(ポルノグラフィティ)4.くちばしにチェリー(EGO-WRAPPIN’)5.Lemon(米津玄師)6.二人セゾン(欅坂46)7.時には昔の話を(「紅の豚」より)8.輝く未来(「塔の上のラプンツェル」より)9.Speechless~心の声(「アラジン」より)10.ダンスはやめられない(「モーツァルト!」より)11.あなたこそ我が家(「スカーレット・ピンパーネル」より)12.Midnight Walz(「鈴蘭(ル・ミュゲ)ー思い出の淵から見えるものはー」より)13.リベルタンゴ(Astor Piazzolla)14.S…

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「シラノ・ド・ベルジュラック」配信

轟悠主演、星組シアター・ドラマシティ公演「シラノ・ド・ベルジュラック」の配信を見た。 シラノと言うと、私のような古いファンは、1995年の星組公演「剣と恋と虹と」を思い浮かべてしまう。あの時の公演では、シラノをそのままやるわけにはいかないと思ったのだろう、イケメンなエドモン(「シラノ・ド・ベルジュラック」の作者であるエドモン・ロスタンから名前を借りた)が、クリスティーヌ(=ロクサーヌ)の父を殺めてしまったことから、彼女への思いを口にせず、親友のジェラール(=クリスチャン)との恋を取り持つという設定になっていた。しかし、21世紀の宝塚は、そして、轟悠は、鼻が大きいシラノが主役の物語の上演を可能にしてしまった。 もちろん、付け鼻。絶妙な鼻だった。正面から見ると、それほど気にならない。でも横顔になると、やはり、少し高すぎるな…と思わせる。とはいえ、「これくらい大したことない」と思ってしまうのは、轟の美貌ゆえか。 剣豪で詩を愛する孤高の男、シラノ・ド・ベルジュラックの名場面が、原作戯曲に忠実に描かれた、とても誠実な舞台だと思った。脚本・演出の大野先生、どのような経緯でこの作品に挑戦することになったのか、まったく想像はできないが、よい仕事をされたな~と思う。 轟の独特のセリフ回しは、とても詩人らしく、ラストシーンのカタルシスに見事にハマった。ヒロイン、ロクサアヌを演じた小桜ほのかは、声の美しさ、まろやかさが魅力。ラストシーンの手紙の詠唱がとても大切な場面なので、彼女の声でぐっと盛り上がったと思う。ロ…

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「ロミオとジュリエット」も…

星組 宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演 出演人数および役替わりについて 2020/12/11 星組 宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演『ロミオとジュリエット』では、舞台上および舞台裏での密集状況を避けるため、1公演あたりの出演者を減員します。また、この公演では、役替わりがあります。 出演日程は以下のとおりです。 各日程の出演者については、決定次第改めてお知らせいたします。 ●主な配役はこちらをご覧ください。 役名 役替わりA 役替わりB ティボルト 愛月 ひかる 瀬央 ゆりあ ベンヴォーリオ 瀬央 ゆりあ 綺城 ひか理 マーキューシオ 極美 慎 天華 えま パリス伯爵 綺城 ひか理 極美 慎 ヴェローナ大公 輝咲 玲央 遥斗 勇帆 死 天華 えま 愛月 ひかる 愛 碧海 さりお 希沙 薫 A・B各日程については、次の通り<宝塚大劇場公演> 【A日程】 2月14日(日)~23日(火・祝)、3月8日(月)~15日(月)、3月26日(金)~29日(月)           【B日程】 2月25日(木)~3月7日(日)、3月16日(火)~25日(木) <東京宝塚劇場公演> 【A日程】 5月7日(金)~23日(日)            【B日程】 4月16日(金)~5月3日(月・祝) このA日程とB日程は、役替わりだけでなく、減員した出演者の出演スケジュールにもなる…とい…

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