ご挨拶

2020年もあと少し。 今年も本ブログを訪れてくださいまして、ありがとうございました。 4月から8月まで、観劇がほぼストップしてしまい、 近所の花だの風景だの…というブログが続いてしまいましたが、 そんなブログも見ていただき、本当にありがとうございました。 ゆうひさんが卒業して8年、 今年もゆうひさんを追いかけてはいましたが、 自粛期間に新たな沼にいっぱいハマってしまい… 来年のブログは大変なことになってしまいそうな予感があります。 でも、ゆうひさんは追います! タカラヅカも観ます! こんな私ですが、どうか、これからもお見捨てなきよう、よろしくお願いいたします。 皆さま、すべてにとりまして、2021年が幸せを取り戻す一年になりますように。 2020年12月31日 夜野 愉美

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2020年の大空ゆうひ

2020年、演劇界を襲った悲劇…ゆうひさんも例外ではなかった。 2019年クリスマスイブまで舞台に立っていたゆうひさん、当然、1月は表舞台に出ることなく、次回公演のお稽古など。ところがその次回公演、「お勢、断行」が、なんと舞台稽古当日に上演中止決定となってしまう…4月になっても状況は悪化するばかり、朝日カルチャーセンター“表現者ノマド”シリーズも中止。6月に実施予定だった、兵庫県立芸術文化センター主催「sound theater X」も中止。「お勢、断行」の次の舞台作品、「アンナ・カレーニナ」は、演出家を海外から招くということで、早々に中止が決定… ゆうひさん、何が正解かわからないこの時代に、日本のために、とか、エンタメのために、私にできることを…といった運動に与することもなく(この辺がゆうひさんらしい)、ひたすらおうちに籠っていたらしい。 そんな中、7月に、テレビドラマ「家政夫のミタ」に出演したり、“表現者ノマド”シリーズをリモートで復活したり…と、ファンを安心させてくれる。“表現者ノマド”シリーズは、7月、8月、11月の3回実施。すっかりリモート授業にも慣れたご様子。全国のファンに見てもらえることを考えると、リモート開催は怪我の功名だったかもしれない。 舞台のお仕事は、10月に固まって3本。 9月30日からスタートした復帰第1作は、朗読劇『日の名残り』。ミス・ケントン(ミセス・ベン)の若き日、中年、初老という年月の移り変わりを、声だけで伝えるお仕事は、手堅く、出過ぎず、でも姿は美しく…

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宝塚月組「ピガール狂騒曲」感想 その1

ミュージカル「ピガール狂騒曲」~シェイクスピア原作「十二夜」より~ 作・演出:原田諒作曲・編曲:玉麻尚一録音音楽指揮:佐々田愛一郎振付:羽山紀代美、麻咲梨乃、AYAKO、百花沙里装置:松井るみ衣装:有村淳照明:勝柴次郎音響:大坪正仁小道具:下農直幸歌唱指導:西野誠演出助手:谷貴矢舞台進行:出合史奈 最初にひとこと、お断りを書かせていただく。私は、シェイクスピアが好きで、原田先生の作品が嫌い…という嗜好を持っている。そのため、今回の「ピガール狂騒曲」については、過去の原田作品の三倍レベルの悪口雑言を書きそうな勢いになっている。月組を愛し、この作品を愛する皆様は、よほど気持ちが強かったり、ドMでもない限りは、この辺でUターンをしていただきたい。出演者感想は別記事でやりますので、そちらをお待ちください 開演前から、ムーディーな音楽が流れている。作品の中でも何度も使われ、フィナーレのとっぱしで銀橋を渡る暁千星にも歌われるこの曲は、「赤い風車」。1952年の映画「赤い風車」の主題歌だ。この映画は、ロートレックの短い生涯を描いた作品とのことなので、おそらく本作の影の主役はロートレック(千海華蘭)だと、私は密かに思っている。 十二夜は、クリスマスから数えて十二番目の夜に行われる公現祭を指す。どうやら、大昔は、イエス・キリストの誕生日が12月25日と1月6日の両方祝われていたようで、その整合性を取るために、後世、東方の三博士によるイエス訪問により、イエスの存在が世に現れた(顕現した)日=公現祭という形で祝…

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今年観た舞台、総ざらい

宝塚以外の舞台の総括、5回目です。 (1) ミュージカル作品(音楽劇を含む)観劇したのは、次の作品です。1月 フランケンシュタイン(日生劇場)3月 ブレイン・ストーム(六行会ホール)、サンセット大通り(東京国際フォーラムホールC)7月 ジャージー・ボーイズ・イン・コンサート(帝国劇場)10月 ミュージカル刀剣乱舞<SOGA>(ライブビューイング)、ロートレック(配信)、ローマの休日(帝国劇場)11月 プロデューサーズ(シアターオーブ)、ビューティフル(帝国劇場)、ナイン(赤坂ACTシアター)、ミュージカル刀剣乱舞<幕末天狼傳>(ライブビューイング)12月 EDGES(新国立劇場中劇場) 全部で12作品。こんな時期なので、配信観劇も含めています。この中で、よかったな~と思ったのは… 「フランケンシュタイン」、「サンセット大通り」、「ジャージー・ボーイズ・イン・コンサート」、「ロートレック」、「ローマの休日」、「ビューティフル」の6作。そして、そこからひとつ選ぶとすれば… 「サンセット大通り」ですっ この日を最後に、しばらく東京の演劇公演は上演されなくなりました。そのラストデイに濱田めぐみさんがカーテンコールで呼びかけた言葉が、自粛期間中の希望の灯でした。それ込み…ではありますが、実は、初見だったので、すごい展開に目が点になりながら観劇していました。面白い(2) 演劇作品観劇したのは、次の作品です。1月 はみだしっ子(シアターサンモール)、舞台刀剣乱舞<維伝>(ライブビューイング)、モマの火…

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2020年タカラヅカ総括

恒例の総括、今年もいってみたいと思います元々は、宝塚バトンで回ってきたものが始まりなので、感想以外にもちょっとした項目はそのまま使っております。タイトルは、面倒なのでサブタイトル全部カットしてます。 ・DANCE OLYMPIA(花)柚香光トッププレお披露目公演。 第一部では、そのギリシャ彫刻のような美貌を、生かしたタイムスリップものの芝居、第二部は世界各地のダンスショー。フラメンコの場面では、めちゃくちゃ難しいダンスを踊り切った柚香に、胸が熱くなった ・マスカレード・ホテル(花) 瀬戸かずや主演の東上公演。ホテルのフロントカウンターの位置とか、回転ドアの位置とか、色々不満に思うところはあったものの、出演陣の迫真の演技(特に音くり寿)で、納得させられてしまった。フィナーレナンバーの白いスーツがめちゃくちゃかっこよかったです ・イスパニアのサムライ&アクアヴィーテ!!(宙)「El Japon」とどちらがサブタイトルかわからないとりあえず、ポスターで大きな字の方を選んでみました伊達政宗が送った遣欧使節団の中には、帰国せずに現地に骨を埋め、その子孫がハポン(Japon)という姓を名乗っているという実話をもとに描かれた壮大なフィクション。大野先生らしい歴史フィクション劇で、面白かったです。ショーは、藤井先生のアルコールシリーズ。ちょっとダジャレが寒かったけど、シックな茶系の衣装が素敵だったし、好きな場面も多かったので、特に不満はありません ・出島小宇宙戦争(月) 鳳月杏主演の東上公演。めちゃくちゃ…

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芸術祭受賞!

令和2年度 文化庁芸術祭賞 受賞について 2020/12/26 このたび、宝塚歌劇団 月組、ならびに宝塚歌劇団 演出 原田諒が、令和2年度文化庁芸術祭賞を受賞することとなりましたので、お知らせいたします。 ◇部門:演劇(関西参加公演の部) ◇区分:優秀賞 ◇受賞者:宝塚歌劇団 月組 ◇受賞対象:宝塚歌劇 月組公演『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』『ピガール狂騒曲』の成果 ◇部門:演劇(関西参加公演の部) ◇区分:新人賞 ◇受賞者:原田諒 ◇受賞対象:宝塚歌劇 月組公演における『ピガール狂騒曲』の脚本・演出 詳しくは、文化庁ホームページをご覧ください。 ということで、文化庁HPを見てきました。月組の優秀賞、授賞理由は、 “雪月花”をテーマにした華やかな日本もののレビューと、シェイクスピア原作「十二夜」をベースに舞台を20世紀初頭のパリのレビュー界に置き換えたミュージカル作品の2本立て。歌舞伎界の人間国宝・坂東玉三郎が宝塚 歌劇を初監修したレビューは、植田紳爾が演出を手掛け、日本舞踊と洋楽の融合、明るさと暗闇を使った印象的な場面を統率の取れた踊りで魅せた。芝居も原作を卒なくアレンジし軽快でコミカルな作品となった。ショーと芝居の比重もバランスよく出来栄えも見事。第106期生のお披露目も舞台に華を添えた。 だそうです。月組の皆様、おめでとうございます 原田先生の新人賞、授賞理由は、 シェークスピア喜劇「十二夜」の枠組みを、ベル・エポックのパリ…

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「ネバーランド」リーディング配信

コロナ禍で、多くの演劇が厳しい状況に追い込まれる中、少年社中の過去作品が朗読劇として再構築、劇場からの生配信(アーカイブあり)で公開された。「贋作 好色一代男」のほか、もうひとつ、選んだ作品が、今回の「ネバーランド」。こちらは、劇場では観劇していない。有名な「ピーター・パン」の物語のその後を描いた作品。ウェンディーの子どもたちのところに、中年ピーター・パン(矢崎広)がやってくる。一緒に、ネバーランドに行ってほしい、と。ネバーランドには徒歩で行くとか(中年太りで空が飛べない)、フック船長やティンカーベルも年を重ねていたり、皮肉な設定になっている。年を取ったピーター・パンは、フック船長を屠って、新たなフック船長になるみたいな、輪廻的世代交代が盛り込まれていたのは、設定として面白い。矢崎は、情けないピーターパンから、新たなフック船長として覚悟を持って生きるまでの、一人の男の物語をくっきりと浮かび上がらせていて、楽しく鑑賞した。矢崎狙いだったが、元宝塚の彩輝なおも出演していて、嬉しかった。

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「知り難きこと陰の如く、動くこと雷霆の如し。」観劇

「知り難きこと陰の如く、動くこと雷霆の如し。」 作・演出:西田大輔舞台監督:清水スミカ舞台監督助手:上村利幸舞台美術:松本わかこ大道具製作:俳優座劇場演出助手:佐久間祐人、本間健大照明:大波多秀起(デイライト)音響:前田規寛(ロア)映像:川崎貴司小道具:高津装飾美術株式会社衣裳:瓢子ちあき衣裳進行:松浦美幸ヘアメイク:新妻佑子、工藤聡美ヘアメイク協力:吉村幸、本間紗智子スチールカメラマン:渡邉和弘宣伝美術:Flyer-yaWebデザイン:EAST END CREATIVE制作協力:上野志津華、小川菜穂、西村琴美、來生藍アシスタントプロデューサー:佐藤秋佳(Office ENDLESS)プロデューサー:下浦貴敬(Office ENDLESS)、徳秀樹(DisGOONie)企画・制作:Office ENDLESS、DisGOONie タイトルは、風林火山でおなじみ、「孫子の兵法」の有名な冒頭四行(其疾如風、其徐如林、侵掠如火、不動如山)に続く、五行目と六行目の「難知如陰、動如雷霆」から採られている。そういうわけで、なんとなく戦国的な脳で会場に向かったところ、ナチスの話だった。え…聞いてないよ 裁判劇の体を取っていたが、あまり知られていないヒトラー台頭までの歴史を丁寧に舞台化し、そのところどころに、是非を問う裁判的要素が盛り込まれていた…感じかな。一度観ただけでは、よくわからない部分が多くて、その「わからないこと」も含めて、観客に考えさせるために作られた演劇なのかな…と思った。こんな風に、ナチス党…

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「ロミオの青い空」コラボカフェ(2)

「ロミオの青い空」もうひとつのコラボカフェに行ってきました。 下北沢のセブンカラーズさん(世田谷区北沢2-14-2)です。カフェ…と書いてあるものの、深夜(いつもは23時。現在22時)まで営業している飲食店で、お酒も出していて、伺ったのが夜だったので、ここでカフェな注文をするのが不思議な感じでした。 こちらは、「青い空のレモネード」です。 ラザニアです。こちらもコラボメニュー。コラボメニュー(フード)を注文すると、ポスターをいただけ、ドリンクを注文するとコースターをいただけるため…なんか、溜まってしまった(笑) そして、同行の友人によると、木星と土星が重なる(グレートコンジャンクション)影響らしいのですが、めちゃくちゃお腹が空いていたので、コラボメニューのアフォガードパフェもいただきました。さすがに食べきれなかったけど… ロミオとアルフレードのラテもいただきました。 今回の25周年コラボ、まったく「ロミオの青い空」に興味のない皆様にお付き合いいただき、感謝しております。楽しかった~

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2021年ラインアップ発表 その2(2021年6公演め)

2021年 公演ラインアップ【宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演】 2020/12/22 2021年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。    雪組公演 主演・・・彩風 咲奈、朝月 希和 宝塚大劇場:2021年8月6日(金)~9月13日(月)東京宝塚劇場:2021年10月1日(金)~11月14日(日) ミュージカル 『CITY HUNTER』-盗まれたXYZ- 原作/北条 司「シティーハンター」 (C)北条 司/コアミックス 1985 脚本・演出/齋藤 吉正 そういえば、『ルパン三世』も『るろうに剣心』も雪組で上演したんだっけな~と、思いつつも、なぜか不安しかないこの発表…これは、だれのせい齋藤先生、スタイリッシュにお願いしますね ショー オルケスタ 『Fire Fever!』 作・演出/稲葉 太地 ショーオルケスタって角書き、稲葉先生しか使ってないですよね。さきちゃんとひらめちゃんの大劇場お披露目公演なので、キラッキラのショーになりますよう、どうぞ、よろしくお願いいたします

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