「銀河鉄道の父」感想その2
「銀河鉄道の父」作品と演出の感想はこちらです。では、出演者感想いってみよう
的場浩司(宮沢政次郎)…テレビドラマ等でおなじみの俳優さんだが、舞台に出ていたということは、知らなかった。年に一度のペースで、舞台の仕事をしているそうだ。とはいえ、今回の政次郎のような役は、本人も意外だったし、オファーした方も、その意外性を考慮しての配役だったそうだ。とはいえ、念入りな稽古ゆえか、私にはピッタリな配役に思えた。刑事ドラマなどで演じてきた熱血漢な部分、強面なところが、「明治の強い父親」のイメージ作りに役立っていて、内面のやさしさとの対比が際立つ。もはや、政次郎さんそのものにしか見えず、ここの演技がこうだったから、素晴らしかったみたいな感想が書けない。うすい感想で申し訳ないが、一言、すてきな政次郎さんでしたカーテンコールの挨拶がいつもかっこよかったです
田中俊介(宮沢賢治)…とらえどころのない、この作品における宮沢賢治役を体現していて、ものすごい集中力青年期の賢治は、この物語では、とんでもすねかじり青年なのだが、嫌悪感を感じることもなく、彼の人生に興味津々で観続けることができた。これは、俳優としての田中の魅力に負うところが多いんじゃないかな。トシの死後の賢治は、一転して求道者のようで、細い体に鞭打って、地域の人々の幸福のために命を削っていく。その痛々しさから、目を離すことができなかった。一公演、一公演、命を削って演じてくれているような姿に、心を打たれる、そんな俊介賢治でした
栗山航(宮沢清六)…栗山くんを…