本が消える?

突然、ツイッターのタイムラインに流れてきた情報… 消費税の総額表示が義務化されることにより、現在流通している本の大半が本屋さんから消えてしまう、とのこと。 どういうことかというと、長かった消費税5%時代に、「総額表示」が義務化されたんですね。「定価500円+税」みたいな書き方はダメで、当時だと、「定価525円」と書かなければならない、ということです。 以下、ちょっと歴史のお勉強。消費税は、1989(平成元)年4月1日、3%でスタートしました。当時は、税抜き価格を表示し、会計時に+3%を支払う形でした。1997(平成9)年4月1日、消費税は5%となり、この時、地方消費税という制度が始まりました。(5%のうち、1%が地方消費税として、地方自治体に分配される。)2004(平成16)年4月1日、消費税総額表示が義務化。ただし、この時、書籍については、「定価500円+税」みたいな書き方がOKということに決まりました。なぜなら、書籍は、数年棚に置いてあるようなことだって、あり得るからです。(腐るものではないですしね)2014(平成26)年4月1日、消費税が8%(うち1.7%が地方消費税)となりました。さらに、2015年10月1日から10%となることも、決まったため、総額表示義務について、この時点で、実質廃止されます。1年半ですべてのラベルを変更するコストについて、事業者の同意が得られなかったことが原因でした。しかし、2015年の増税は、見送られることになり、年月が経過します。2019(令和元)年10月1…

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